Die Goldenen Zitronen - Das bißchen Totschlag −1994
ささいな虐殺
突然に、不安にかられ、怒り、 彼らは数を確認しはじめる 死者17名と決めた、これで十分だろう そう、厳格な法と秩序の時がきた 尊敬すべき外国人、 きみやわたしのようなメルンの納税者たちだった 隣人たちが証言する、 ハイル・ヒトラーと聞こえたと でも週の始めの犠牲者は そこには含まれていない いわゆる”アンチファシストの左翼” 誇り高いドイツ人たちに囲まれ、刺され、 ベルリン中心地の 駅のホームで出血死 しかし、敵対する若い不良の抗争だろ、 くらいにしかきみは思わない
それは取るに足らない虐殺 我々は殺されることはないさ 子猫ちゃんだって驚かないさ、 と夫が言うの まあ落ち着け、愛しい人よ、 前にもっとひどいことを見てきたじゃないか そう簡単には船は沈まないさ
1992年11月8日、ベルリンで 6万人、われわれみんなが 人間の尊厳、 そして最高峰の要人たち そう、そこには肌身に感じる暴力性も予期せぬことに ナチ?ほとんど。 自称博愛主義者たち だがきみたちは未知の人物に対する嫌悪感を抱きはじめている 何が飛んでくるかとびくついていた しかし、飛んできたのは焼夷弾ではなく、 モロトフカクテルでもなく、 卵だった その数は決して少なくはなく、 だがそれに怯むことなく、 屈服もせず、暴徒化もせず、 虐待もたかる者もなく、 場は最高潮に達した 翌日には騒ぎはしずまり、 客観的かつ統一されたある種の力で 彼らは法律を施行した
それは取るに足らない虐殺 我々は殺されることはないさ 穴からチーズが飛び出てくるわけないじゃないか と夫が言ってたわ まあ落ち着け、愛しい人よ、 前にもっとひどいことを見てきたじゃないか そう簡単には船は沈まないさ
それで、話したとおり、 彼らは数えはじめたわけだ ドイツじゅうがガタガタ騒ぎ出した ドイツの外でもどんどん話が大きくなっていった ランタンをしまって妹たちと逃げるんだ 憎悪とは真逆の静かなる場所へ、そう、美しい聖誕祭のような 灯りが照らし合うように あなたもまた輝く 憎しみと爆弾に抗い歌え ラビメル、ラバメル、ラブン* 肩をたたきあい、握手しあい、 あれは全部ただの悪夢 ほかのことよりはまだマシだった 畜生、クソったれめが、ラバメル、ラブン
それは取るに足らない虐殺 我々は殺されることはないさ 穴からチーズが飛び出てくるわけないじゃないか と夫が言ってたわ まあ落ち着け、愛しい人よ、 前にもっとひどいことを見てきたじゃないか そう簡単には船は沈まないさ
それは取るに足らない虐殺 我々は殺されることはないさ くだらないことはもうたくさんだ、と夫が言う まあ落ち着け、愛しい人よ、 前にもっとひどいことを見てきたじゃないか 今までどおりやろうじゃないか
な、だろう?!
1992年8月22−24日 ロストックーリヒテンハーゲンの暴動。戦後最悪の規模の人種差別暴動。死者は出なかったが右翼過激主義者による難民への投石、火炎瓶での攻撃が続いた。370人の逮捕者、408人が参考人として連行された。逮捕者の中には旧西ドイツ出身の者も100人ほど含まれている。最終的に懲罰が下されたのは40人の若者のみでほとんどの者が罰金または執行猶予となった(映画「ロストックの長い夜」が現在Netflixで視聴可能)。
1992年11月8日 ベルリン ロストックでの右翼過激派による難民居住地への襲撃を発端に、総数35万人にのぼるデモンストレーションが行われた。 数多くの政治家、教会関係者、組合、政党、その他の団体が賛同し参加。基本法第1条「人間の尊厳は不可侵である」をモットーとした。当時の連邦大統領、ヴァイツゼッカーをはじめ、連邦議会議長、コール首相やほとんどの大臣たちが参列した。目立たぬ普段着姿で演説台へヴァイツゼッカーが向かうと石や卵が飛び交い、マイクのケーブルは切断され、盾や傘の保護下で演説が行われた。前SPD党首のハンス=ヨッヘン・フォーゲルは地面に叩きつけられた。暴動化したが警察は14人しか逮捕できなかった。また、デモを阻止しようとした暴徒の中にはネオナチ、右翼過激派だけではなく、すべての政党に反抗していた左翼アナキストも含まれていた。その2週間後、メルンでのネオナチによる難民襲撃事件が起こる。
1992年11月23日、シュレースヴィヒ=ホルスタイン州のメルンで起こった、ネオナチによる放火事件。火炎瓶(モロトフカクテル)が使われた。1軒目では9人が負傷。2軒目で10歳と14歳の少女と51歳の女性が火事で死亡。 当日から数週間にわたり、事件に反対するデモが行われた。デモではろうそくや光が灯るものを手に行われた(Licherkette.Protest)
*ラビメル、ラバメル、ラブン 聖マルティヌスの日に歌われる歌の一部
聖マルティヌスの日 トゥールの聖マルティヌスをたたえるキリスト教聖名休日。11月11日。収穫祭が行われる日で、ヨーロッパでは冬のはじまりと認識されている。子供達がランタンを持って聖マルティヌスを教会まで案内し、ご褒美にパンをもらえる習慣がある。(歌詞に妹たちとランタンをしまって逃げろ、とある)
Wohlfahrtsausschuss 1992年の事件のあとケルンで結成されたラディカル左翼の連盟。各地で多くのアーティスト、ミュージシャンなどが賛同して活動した。 1994年には旧東ベルリン地区でライブをしていたDie Goldenen Zitronenが攻撃を受け、ドイツ各地でロックバンドがデモを兼ねたライブを行った。













