【世田美のあしあと―暮らしと美術のあいだで】
展示会の最初の部屋で北大路魯山人の作品が置かれていたのだけど、横に開かれた窓のある展示室で、外の景色が広がるなかに置かれた作品群はのどかな風景ととても合っていて展示の上手さが素敵だった。“「開館記念展 芸術と素朴」にはじまる”と題された展示室にはアンリ・ルソー【サン=ニコラ河岸から見たシテ島(夕暮れ)】や【フリュマンス・ビッシュの肖像】などが展示されており、まさかルソーが見れるとは思っていなかったので思わず興奮してしまった。この展示室では独学で絵を描いた画家たちの作品が展示されており、なかでもカミーユ・ボンボワ【池のほとりの女性たち】やルイ・ヴィヴァン【メドラノ・サーカス】がかなり好みだった。【池のほとりの女性たち】にかんしては後ろの森、中間の池、そして手前のほとりにいる女性たちと3つのレイヤーがあることが視覚的にしっかり描かれていて立体として見える素晴らしさと質感が絶妙に合っていてより素敵だった。
エンツォ・クッキ【月の旅】は一目惚れに近い感情が湧き起こった。心がざわめいて魅了されて。全体的には黒系統で暗く静に感じるのにどこか躍動感や激情といった感情も想起する不思議な絵だった。
他にも東京の風景を撮った写真が飾られたり世田谷美術館のあゆみや図面、工芸と多種多様なものに触れられる良い展示会だった。
@世田谷美術館









