映画「Most Likely to Succeed」
「Most Likely to Succeed」 の上映会へ行ってきました。
「Most Likely to Succeed」 は、「人工知能 (AI) やロボットが生活に浸透していく21世紀の子ども達にとって必要な教育とはどのようなものか?」というテーマについて、 米国のカリフォルニア州にある High Tech High というチャータースクールに通う二人の高校1年生の成長を追いかけるドキュメンタリー作品です。
「High Tech High」は 生きる力を身につける実践的な教育方法の米国の公立の高校です。教科書もテストもありません。
古代文明を調査し、そこに存在していた倫理を 演劇やデジタルプリンターを使ったアート作品として表現し、学期末に両親をはじめとする多くの人たちに発表するというものでした。
教師は一年雇用で、その作品は教師の成果をはかるものでもありました。
教師が指示するのではなく、生徒自らが考え行動していきます。
そして、それぞれのイメージをチームで深めて一つにしていき
今までやったことのない演劇やデジタルテクノロジーも学びながら、
多くの人へアウトプットすることができるということを
無から有を生むことのプロセスには、失敗もありました。
しかし、失敗をジャッジしない教師がいる環境の中では、
そして、それをこれからどう解決していくかを次の学期の課題とし、
今回の失敗した作品を最後まで完成させるという達成感を通して、
失敗からの落ち込みは、前向きな考え方へとシフトしていっているように見えました。
教師が持っている「自ら学び取っていく力を彼らは持っている」という確信は、生徒に対する信頼でもあり、
「全てを任せる」=「責任を持たせる」という行動で表現されていました。
子供が責任を持つという状況の中で、大人は子供にどんなサポートができるのか?
サドベリースクールを参考にした「こどもの学びを奪わない」家庭教育を実践しているなかで、それは私の課題でした。
その答えのようなものは、作品発表後の感想をシェアする場で表れていました。
彼らが失敗するとわかっていても、むやみに口出しせず、
彼らの日々積み重ねた努力と成長を見守ってきた教師の視点をシェアし、
自分の長所という持ち味に気付き、自分の個性に喜びを感じていました。
その持ち味を生徒自身が大切に育むことが、自己肯定や自己信頼を深めていくことなんだと感じ、サポートとはこういうことなんだと発見しました。
教師は自己利益を追求せず、他者からの評価にも屈せず、生徒の人間的成長を第一に考え、今ここで起こっていることを生徒とともに明らかにしていくことに集中しているように見えました。
この作品を通して、私は親としての私のあり方をイメージできるようになりました。
この映画は、私が大切にしている生き方をよりはっきりと感じさせてくれるものでした。
私の中で拭えなかった息子の新しい学びに対する「不安」は、
私が息子の学びをどうサポートしたらいいのかわからなかったことが「不安」だったのだと気付きました。
これからどのように息子は学び、人間として成長していくのか
また、問題や課題が表れたとき、どう対処していくのか
それはとても大切な人としての学びなんだと感じられるようになりました。
いつも私の成長を促してくれる息子の存在にとても感謝しています。
宮崎でこの映画の上映会を主催してくださった方々、ありがとうございました。
一緒に上映会に参加した、行政の方、教師の方、教育にかかわっている方、企業家の方、現役の学生さん。様々な立場の方々と意見交換ができ、こんなに新しい学びについて興味をお持ちの方が宮崎にいるということを知れて、とても嬉しくなりました。
また、このつながりがどこにつながっていくのかもとても楽しみです。
私ももう一度観て、そのときの自分は何を感じ、受け取るのかを知りたいと思う内容の深いものでした。
http://www.futureedu.tokyo/most-likely-to-succeed/