さぁ。本当にお終いだ。余韻の湯船に浮かびながらソファの上で段々時計の針が明日へ進んで行く。昨日の今頃は何してたっけ。昨日の今頃は海の向こうの遠く遠く、タイという国で短くも濃縮された旅の思い出を皆で語って酒を酌み交わしながら食事をしていたな。真夜中の食堂で。興奮しながら話してた。 言葉の通じないタイという国で2回ライブをした。日本とは勝手の違う場所で日本語の歌を演奏した。ライブが終わると沢山の拍手と歓声を貰えた。言葉の通じない日本人の僕にタイの人達は英語やカタコトの日本語で感想や気持ちを伝えにやって来てくれた。とても熱のある感想を沢山プレゼントされた。 タイの人達はとてもフラットなんだなと感じました。それはどんな状態でも自分をしっかり真ん中に置いてる感じがしたから。善し悪しや上手い下手の範疇に影響されていない、自らがどれをどう大切にするかの中で生きているような感覚。それを感じました。だから感じた事を話してくれたんだと思います。 昨日出たCAT EXPOというフェスも正にその感覚を感じました。それはお客さんにも、またCAT EXPOというフェスからもそんな真っ直ぐな気持ちを感じました。本当に素敵なフェスでした。幾つもステージがあって、そこに面積の差はあれど、どんな知名度、どんな音楽の人達も同列で一緒に並んでる気がした。 よく、日本のフェスだと各会場の『音被り』みたいな物が発生しないように色々調整したりしてるのを見るんですが、CAT EXPOはそんなん関係無しでバンバン各会場で音が鳴ってる。静かな演奏してる会場の後ろから別会場の音が鳴ってる。そのどこでもドッカンドッカンやってる感じがお祭りみたいでした。 CAT EXPOでのATATAのライブ。今思い返すだけでも興奮する。前日にリハをして『調子が悪いから明日は別の物を用意するよ!』と言われたアンプも全くそのまま同じ物が置かれていて『アンプ替えないの?』と聞くと笑って誤魔化してたし、決めたモニターの位置もステージスタッフ全員がちゃんと忘れてた。 ライブが始まると『昨日のリハは一体なんだったんだろう?』と思う程に目の前のモニターからバカでかいキーボードの音とドラムのスネアの『ポコん』という音だけが鳴っていた。殆ど他のメンバーの音も聴こえない。最高にロックンロールな環境だった。タイを思いっ切り感じた瞬間でしたね(笑)最高🇹🇭 始まる時こそまばらだったお客さん達。とにかく『今、凄い楽しいよ!かっこよくて、面白いの見せるから楽しんでおくれ!見てくれてありがとう!』って気持ちを投げる事、それだけを考えながら、考えながらというか想いながら、それをただ投げて投げて投げた。ありがとうね!という気持ちで一杯だった。 自分達から見て左側に他のステージからの道とフードコートからの道が続いてる。僕等のステージは入口に1番近い端っこにあった。曲が進むに連れて、目の前に広がるタイのお客さん達が笑ったり、揺れたりしながらこっちを一生懸命に見てくれていた。理解しようとしてくれていた気がしたんだよねその時。 ライブを進め、曲が終わる毎に歓声が大きくなるのを感じた。時間が経つほどに左側の通路から人が沢山自分達のステージに加わっていくのがわかるぐらいにどんどん人が集まって来ていた。遠くに居る人達もその場所で身動きせずにこちらを見て手を振ってくれたりしていた。凄い景色だった。タイでだよ? タイのお客さん達の真っ直ぐな気持ちが僕等を見つめていた。僕等は無名の日本人バンド。でもそれはただの事実なだけで、あの場所で起きていた事はもう全然そんな事や言葉が違うなんて場所の話じゃない気がする。気持ちが充満してた。人が人に興奮していた。お互いに。奇跡を肌で感じた数十分だった。 最後の曲が終わると爆発音みたいな歓声や拍手が僕等を包んだ。まばらに地面が見えていた目の前の景色は全てタイのお客さん達で埋められていて、照明に照らされてみんなの顔が暖色に見えた。奇跡みたいな光景ってああいう景色なんだろうな。本当にありがとうしか身体から出てこなかった。美しかった。 機材を片付けて物販に行くと一番大きいステージでBNK48が『恋するフォーチュンクッキー』をやっていた。本当にロッキンオンにでも出てるみたいな気持ちで不思議だった。物販に座っていると続々とライブを見たタイの人達が物販を買いに来てくれた。皆、目を輝かせながら興奮気味に想いを伝えてくれた。 サインを書いたり、みんなで写真を撮ったり。もう『言葉の壁』なんて物は何も感じなかった。だって、たぶんお互いの事はもうわかっている筈だったから。お互いがもっと楽しめる、もっとお土産に出来る事をする時間だから。老若男女問わず、タイの人達と時間を過ごせてとても嬉しかったです。素敵よね。 タイの人達はみんな温かかったよ。俺のツラがタイ寄りなのか1人でいるとタイ語でガンガン話しかけられたんだけど、全然わからないから自分の事指差して『イープン…』って日本人だって伝えると、みんな照れ笑いしながら『sorry…』って返してくれた。それって凄く他者に対して優しい事だと思いました。 CAT EXPOでの経験は僕達のとても大事な経験になったと思います。CAT EXPOだけじゃなく、今回のタイの旅だね。ジンさんという人がCAT EXPOに日本のヤバいバンドを呼びたいと機会をくれて、そこにFEVER西村さんが僕等を推してくれたから実現した旅。最後はそんなみんなで笑い合い、寂し合えた旅でした。 ジンさんは毎日朝から晩まで僕達のコーディネートをしてくれ通訳もしてくれ、またライブの時もスタッフとのやり取りに奔走してくれた。そしてずっと僕達のプロモーションをタイで続けてくれていた。だからタイのGood Spaceでタイのバンドとライブ出来たしCAT EXPOであの場所であの時間にライブ出来た。 しかもね、ジンさんとは連日対バンしていたのよ。初日はWednesday、CAT EXPOではINSPIRATIVEでドラムを叩いてた。両日共に僕等のライブを小学生みたいな笑顔で楽しんでくれてた。普通に僕達よりもデカいステージのトリ前にライブする人がギリギリまで物販手伝ってくれてるとかマズイべ😅とは思ったが… でもジンさんは全てを完璧にやり遂げて笑ってた。ずっと遊んでるみたいな顔しながらサラッと色んな事をやってた。あぁ、僕達の好きなタイプの人なんだって直ぐに理解出来た。そんな人が僕等のタイの窓口になってくれてるなんてめちゃくちゃ自慢な事だよ。しかもジンさんもやっぱりクソ野郎だったしね! そしてFEVER組の西村さんと浦本さん。いつもはFEVERでライブしても、こんなにゆっくり話したり出来ないので僕はずっと西村さんの事を『クールな野心家』だと思ってたんですが、その実は『ナチュラルな盗賊』でした。あとは内緒。浦本さんは… いつもの浦本さんでした\(^o^)/でもやっぱり俺達側! FEVER組の2人も僕達のライブを小学生みたいな笑顔で見てくれていたんです。たぶん東京じゃ絶対見れない顔で。その顔を見てね『あぁ、俺達がFEVERの代表としてタイに来て良かったんだな』って理解出来たんです。そこも嬉しかった。西村さんも浦本さんもいつも俺達のライブの感想とか言わないからなぁ😅 ジンさんも西村さんも浦本さんも、僕達が先に帰った後もCAT EXPOでATATAの物販をやってくれて、見事に全て売り切ってくれたそうです。ありがとうございました。つーか普通に考えて、タイの2日連続のフェスの初日に出てた日本のバンドのCDやグッズを次の日遊びに来て買ってくれるって凄くない? そんな所からもタイの人達の音楽、そしてフェスに対しての真っ直ぐな楽しみ方が伝わってくるようです。タイの人達に見てもらえたATATAのライブ。もしかしたら今もタイの何処かで鳴っているかもしれない僕等の曲。タイの人が僕等のTシャツを着たり、タオルを使ってる。凄いよなぁ。種は沢山蒔けたかな。 タイで教わった事。きっと僕達ATATAの音楽は気持ちを伝える事。そして関わってくれた全ての人が分けてくれた人生の時間を笑える熱量に代える事。そんな事が出来る音楽なのかもしれない。ライブをするって事は自らの気持ちの中身が空っぽになる程に見てくれてる人に自分の気持ちを投げる事なんだろな。 バンドをするという事は自らの『足りなさ』を毎回提示されるようなものなんです。その『足りなさ』に向けて課題を自ら探して辿り着こうとする行為がバンドなのかもしれないです。まぁ、そんなに難しく考えてやってないんだけどね、俺なんかは😅でも喜んでくれた人達に次会う時にはもっと喜ばせたいの。 タイで感じたんですよね。人は皆違って十人十色なのに、何故日本人はその十人十色を画一化させて質の良い状態を均等化させたモノを『良』としてそこに向かおうとするのかなぁ、なんて。タイの人達は物凄く様々な形をしていて、仕事をしていても純粋に自分の色の中で働いてる感じがしました。 出来る出来ないとかで首を傾げる人も居なかったし、逆に出来ない人は迷いながらも挑戦して、出来る人は瞬時に教師に代わっていた。あとはそうだね、楽しそうに笑って話しながら遊んでた。多色ある人の色の中で均一を求めずに多色の彩色の方法論を皆でやり繰りしてるようなやり方でそこに在る気がした。 前の道を歩くだけで微笑んでくるコンビニ店員、ガラの悪いバイタクの溜まり場、コミュニケーションを取ろうと逆に考えてくれるコーヒー屋の可愛い女の子、日本人だとわかり言葉じゃなく表情で気にかけてくれる人、レースみたいな走り方のタクシードライバー、ちゃんと不機嫌になる俺達のバンの運転手。 勿論良い事ばかりじゃなくて騙しにかかってくる人も居たけれど、それでも皆が思想的に固められた『良』に向かう形で生きてる感じじゃなくて、どんな人も自らの色の中で自分のまま最大限に生きてる感じがして見せられたどんな笑顔も良い笑顔だった。そこが凄く良い経験になりました。タイ🇹🇭好きだね。 またタイに行きたいな。ライブをしに行きたいな。だからまた新しい作品を作ったり、日本で色々な経験をして、また違う僕達の色を見せれるバンドになっておかなくちゃな。その時にはまたジンさんと西村さんと浦本さんと一緒に旅したいな。出来るように頑張ろうっと。待っててくれたら嬉しいなぁ。 今回、ATATAのDVDでお馴染みのツッチーも帯同してカメラを回していたので是非お楽しみに!CAT EXPOのライブはCAT radio側でもフルで撮ってるだろうしね!New bornだけはモニターから返ってくるキーボードの音がうるさ過ぎてマジで耳がイかれて間違え狂ってるから!ごめん\(^o^)/助けて\(^o^)/ 合言葉は! 『おい!テメーの名前はジンなのか?違うんだったら6番ゲートまで行ってこい!』 で! コップンカー\(^o^)/ 日本から来てくれた人もありがとうございました! サバーイ経験沢山していきましょう🐘 あー!楽しかったなぁ!













