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SG520
(https://audio-heritage.jp/JBL/amp/sg520.html)
真空管のよさを愛したことのない人にオーディオの何たるかを語ろうとは、私は思わぬだろう。
『私見を述べれば、・マランツ7T・よりはるかにSG五二〇がまさっている。それでもMC二七五をメインとして拙宅のスピーカーを鳴らしたかぎりにおいて、真空管のマッキントッシュC22に、SG五二〇はかなわない。分解能や、音の細部の鮮明度ではあきらかにSG五二〇がまさるにしても、音が無機物のようにきこえ、こう言っていいなら倍音が人工的なのである。したがって倍音の美しさや余韻というものがSG五二〇――というよりトランジスター・アンプそのものに、ない。倍音の美しさを抜きにしてオーディオで音の美を論じようとは私は思わぬ男だから、トランジスターのアンプは結局は、使いものにならないのを痛感したわけだ。』
「音を創る」 五味康祐
JBL SG520
世界を代表するオーディオブランドのJBL。JBLとは創始者/エンジニアのJames B Lansingの頭文字から取った名称である。今となっては恐ろしいハイエンドの中の1ブランドであるが、1950~70年代のJBLはプロユースでは世界中の録音スタジオで使用され、コンシューマーでも今見ても惚れ惚れするような優れたデザインのスピーカーを生み出しておりました。 そのJBL社が当時真空管アンプ全盛期の1965年に世界初のトランジスタアンプを発表!それがこのプリアンプ“SG520”なのです。アンプにはつきものの丸いツマミが一切無い斬新なデザインでJBL社はグラフィック・コントローラーと呼んでいたそうです。
一つでも部品を粗悪な非純正に変えると音が全くダメになるとか、電源のオンオフを繰り返すとヒューズが飛ぶとか、扱いにくいったらありゃしないですが、上から下までグーンと伸びるクリアな音は「透き通った湖の如し」との表現もあるくらいで、どんなに物理特性が進化しようとSN比は最新のハイエンドには敵いませんが実在感は引けを取らないアンプです。 技術の進歩にもたれ掛けない、その時代に最高の素材で作りこまれたモノには使い捨てが前提の今には無い、素晴らしい価値があるのですね。
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