今シーズンは2017年に入ってから急激に冷え込み、四日市をはじめとする周辺地域に記録的な大雪をもたらしました。
そのおかげで昨年・一昨年と積雪の少なかった鈴鹿山系にも大量の積雪があり、いまかいまかと待ち構えていた人にとっては絶好の雪山シーズンとなったわけです。
地学的な話をすると、日本海方面から流れてくる湿った空気は、それを遮るような高い山が存在しない滋賀県北側の上をスルーし、そのまま伊吹山〜鈴鹿山系にぶち当たることで雪が降る仕組みです。
というわけで北西の季節風が強い寒気に乗ってやってくると太平洋側の名古屋、三重県でも雪が降ることになります。
今回は北八ヶ岳にある山小屋、高見石小屋のスタッフがお休みの機会にこちらにやってくるということで、アテンド兼ラッセル役をこちらの友人づてで仰せつかり、鈴鹿セブンマウンテンの一つである竜が岳へ遊びに行ってきました。
この日は朝から曇っており、天気予報ではお昼くらいに晴れるかどうか、その後は下り坂とのこと。
稜線の風は基本的にいつも強いので、バラクラバとハードシェルを用意。また、視界確保のためにサングラスとゴーグルも用意。
Otopukeknit Alpaca knit cap
Finetrack Activeskin Balaclava
ACLIMA Wool Neck Gaiter
ONYONE Breathtech PP No-sleeve
ibex Woolies 1 Crew
HOUDINI C9 Loft Jacket
GORE BIKE WEAR ONE GORE-TEX PRO Jacket
Finetrack Activeskin Tights
ARC’TERYX Gamma AR Pants
point6 Hike tech Heavy crew
HAGLOFS L.I.M GTX high
ARC’TERYX Phase Glove
HESTRA 3-Finger Mitten
PETZL Summit EVO
Hillsound Trail Crampon
FAVER Aerobic Snowshoe
SMITH I/O
FLOAT URBAN GALAXY ASTRA
Welldone Chips bag 25L Proto
- mont-bell Down Crew
- ACLIMA Wool Haramaki
Honey
Some snacks
Nutty Honey
Rice ball *2
Boiled Water (mont-bell Alpine Thermo Bottle 0.9L)
グローブは雪山ではいつもヘストラ。
長いこと使っているけど、へたりもないし単純に暖かい。
インナーと分離できるのでお手入れしやすい。
今回初めて試したけど、3ッ指でもピッケルを持てました。
シューズとゲイターはこれからちゃんとしたのを用意したいと思った今回。
ロングゲイターがあるだけでも足下の保温効果も出るし、いるなと思った次第です。
冬は結局Polartec Alphaしか使ってないですね。
基本寒がりであり、この日はペースも早くなかったのでハードシェルを着たまま、ベンチレーションで調整。
ひとりでガシガシ行くなら、インナーを化繊TorロンTにするか、前半の登りでシェルを脱いでいたのではないかな。
レイヤリングを驚くほどシンプルにできるし、見た目の重量はそこそこ大きいけど着たままで脱ぐことがないから、実際のところほとんど関係ない。
元々が常に着て動くことを目的としているから重量の値だけで見てはいけません。
逆に暑いときに着ていって脱いでしまうと、保温力に比較して小さくならないわ重いわで困るときもあるけれど、その部分の見極めには経験と実験が必要なのはどんなウェアにも共通してることで、自分に合ったところを探していくしかないと思ってます。
特に、Alphaをはじめとするこういった通気性の良い綿モノに関しては今までのレイヤリング感覚と結構変わるので、体感しないと組み立てが難しく、実験できていない人には街着レベルで終わってしまう人が多いのではないかなと。
机上の想像だけでは意外とバランスが難しかったりします。
もちろん街着としても着心地が良いのでおすすめできるのだけど、それだけに使うにはコストパフォーマンスが悪すぎるし、この素材の持つポテンシャルを知らずにいるのは非常に勿体ない!
ゼロ度を余裕で切るような雪山、低山域でもめちゃ寒いところで遊ぶような人、自転車でガンガン風を受けるけど出る熱量は多いなんてときには合うし、そういった使い方をしない比較的温暖なところでちょっと遊ぶ程度であれば、こういったウェアよりもさらに軽くて暖かいインサレーションを買って持ち歩く方が良いと思っています。
要は使っているシーンが見えるか、考えられるかどうかですね。
Alphaは少なくとも自分の中ではめちゃ頼りにしているアイテムです。
今回のコースは竜ヶ岳の玄関口である宇賀渓を起点に遠足尾根で登り、ピークを経由し少し戻って金山尾根で下山する行程。
無雪期のランニングであれば、慣れた人で2時間程度で戻ってこられる約10kmのラウンドコース。
当然ですが雪が付いているとそんなペースではもちろん進めず、今回は6時間程度かかることとなりました。
始めの林道でも積雪・凍結があり、遠足尾根に取り付いてからは積雪は増えていきます。
自分はあまり気にしてなかったのですが、足元が結構滑っていたようで、同行の3人は早めにチェーンスパイクを付けることに。
その後も延々と登り続け稜線に出ると一気に積雪が増しました。
時折見える青空と下界の風景を楽しみつつ進みます。
開けた広い稜線に辿り着く頃には、ツボ足で進むととても効率が悪くなっていたため、風の止んでいる隙を狙ってスノーシュー、スーパーかんじきをそれぞれ装着。
一気に効率アップ!
結局自分は最後までチェーンスパイクを付けることはありませんでした。
自分はランニング用のスノーシューを持って行っていて、これがバッチリ。
ランニング用スノーシューは各メーカーともかなり軽量に作っていて、着脱がとても簡単なものが多いです。
スムーズに進むために雪に対するトラクションは下げられていることから、登攀性能やトラバース性能などはハイスペックなものと比較すると劣ります。
しかしワカンと2~300gの重量差で、浮力や着脱の容易さ、推進性能が得られることを考えれば、十分に担ぐ価値があると言えます。
もちろん地形的なことや、コース取りによってはワカン+アイゼンの方が有利ということもあるので一概には決めきれません。
今回の稜線は広い斜面が続き、トラバース、急登も数えるほどしかなかったために有効な手段となりました。
竜ケ岳の稜線はとても気持ちよく、雲が付くとホントにどこでも歩き回れるスペースがあります。
稜線まで出るアプローチにそこそこ体力が必要ですが、上がってしまえばそこはワンダーランド。
雪山初めましての方にもチャレンジしやすいと思います。
ピークが見える場所まで出たものの、行く先はガスの中。
時間が思ったより押していること、ピークに行っても楽しくないことが見えていたので、その場で踵を返し撤収することに決定。
帰りは金山尾根を使い下ります。
途中休憩も交えつつ下っていきますが、枝尾根の分岐でルートミスをし5分ほど登り返すことに。
その後は特に迷うことなく、シリセードも楽しみながら下りていきます。
もう少しで下山というときに、ようやくガスが抜けキレイな青空が顔を出し、スッキリとした気持ちの中で山行を終了することとなりました。
なかなか雪質も良く、遊ぶには十分な量の積雪でかなり楽しめました。
八ヶ岳からのゲストにも楽しんでもらえたようで、また雪のないときも来たいとのお言葉も頂き、嬉しい限り。
やっぱりスズカは面白い!