“美術部だったころに同じクラスのギャルがきて、絵が上手いならネイルに絵描けね?というので、薬指に平面構成の要領で紺地にばらの花を描いてトップコートで固めた。それ以来、事あるごとにさりげなくギャルが助けてくれるようになったことある。 ギャル、両親が毎日ケンカして離婚寸前で、階下から怒鳴り声が聞こえるたびに薬指をみて気を紛らわしてると教えてくれて以来、わたしの筆はますます緻密になっていったし描ける花の種類も増えたし、花の図鑑も買った。爪にどう描いたらダイナミックに見えるか、構図の勉強にも力が入った。 夏休みが明けたら、ギャルはなんの挨拶もなく父親と九州に引っ越していた。子供には何もできないことを理解しつつも、なんだかすごく悔しかった。彼女は同窓会にも来なかったし、彼女がどこで何をしているのか誰も知らなかった。 それから10年ぐらいかなぁ、新宿ルミネの下で名前を呼ばれた気がして、振り返ったら子供をふたりだっこしたギャルと突然再会した。チス!まじやべーって今ダンナとオカンのとこ行く途中で、あの背のデカさあいつじゃね?と思って声掛けにきちった!あとこれダンナ!と、昨日ぶり、みたいなノリで。 あとこれさー覚えてっかな?と見せてくれたネイルはバリバリのプロの仕事だったけど、薬指には変わらず花が咲いていて、立ち尽くした私は、ばかみたいに、覚えてる、覚えてるよ、としか言えなくて。ふたりでヤベーよね、ほんとやばいねって泣き笑いしたことがあった。わたしの青春のうちのひとつ。”
— ミツビシさんはTwitterを使っています 「美術部だったころに同じクラスのギャルがきて、絵が上手いならネイルに絵描けね?というので、薬指に平面構成の要領で紺地にばらの花を描いてトップコートで固めた。それ以来、事あるごとにさりげなくギャルが助けてくれるようになったことある。」 / Twitter (via ten-don)













