母がいた5月が終わってしまう 母は12日まで、たしかにこの世にいた。 いや、肉体のことを思えば、燃やされてしまう17日まで、すごそこにいた。 でももう、いなくなってしまった。 日がたてば経つほどに 今日は旅に出てしまっているだけ ひょっこり帰ってきそうなそんな気がしてくる。 宇宙の旅に出てしまっただけ。 それでも、母がいた5月が終わってしまうのが、とてもかなしい。
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母がいた5月が終わってしまう 母は12日まで、たしかにこの世にいた。 いや、肉体のことを思えば、燃やされてしまう17日まで、すごそこにいた。 でももう、いなくなってしまった。 日がたてば経つほどに 今日は旅に出てしまっているだけ ひょっこり帰ってきそうなそんな気がしてくる。 宇宙の旅に出てしまっただけ。 それでも、母がいた5月が終わってしまうのが、とてもかなしい。
からだが、小さくしぼんでいくよう 水分が抜け 筋力が落ち 安らかに眠る姿 ぽかんと開いている口 もう口を閉じてねむることもできないのか そのための筋肉すら衰えてしまったのか
母は、ホスピスに来た。 私は子どもと毎日泊まらせてもらっている。 家にいた時の苦痛が嘘だったみたいに 穏やかな時間、穏やかな1日。 たとえ24時間のうちの20時間くらい眠っているとしても 苦痛がないことのありがたみ。 手塚治虫の火の鳥のある話をよく思い出す。 未来の世界 宇宙飛行士たちが、宇宙船が壊れたかなんだかで ひとりひとり、一人乗りのカプセルに乗り込んで宇宙を漂流する。 小窓と、ちかくのカプセルとの通信ができるそれで、4人くらいだったか。漂流する。 初めは近くを漂っていたカプセルたちは星々の重力を受けたりして、軌道がズレていく。 声が聞こえなくなり 名も知らぬ星の周回軌道に入ってしまう。 カプセルは見えなくなる。
私の母は、がんで、きっともうそう遠くない将来亡くなってしまいそう。 母は、消毒液の匂いがする。 私の子どもは、この世に生まれてきて200数日目。 杏のような匂いがする。 木にたわわになる杏。 命が弾けるような匂い 命そのもののような匂い
今日でちょうど、うまれてから6ヶ月が経過した。 1日も身体は止まることなく、成長し続けていることが、すごい と思った。 そう考えると、わたしの体も、30年間一度も止まることなく代謝を繰り返し続け今日いまここに至っている。 わたしの体があるから、子どもがうまれて、わたしにも母がいるから、わたしがうまれた。 そんな当たり前のことを感慨深く感じたりした。
寝相悪い。 必ず、左回りに回転している。 台風も北半球では左回り。 身体の構造上の結果だとか、偶然なのかもしれないけれど。 なんだかちょっぴり神秘的で、良いなあと思った。
今月になってから、声を出して笑うことが格段に増えた。 先月は、自分が注目していることとこちらのやろうとしていることが合致し、なおかつそれが面白かった時のみの笑い、つまりごく稀に笑い声をあげるだけだったのだが。 今では、1日に何度も笑う。 はははは、と、ちょっと距離感のあるような、まるで笑い声のお手本みたいで愛想笑いか?と思うような笑い声。 それが面白くて、子どもが笑うと私も笑ってしまう。 笑わせたくて、色々やるけれど、どんな時に何をもって笑うのかのポイントは今ひとつよくわからない。 昨日はつついたら笑ったのに、今日はつついても笑わない。 何もしてないつもりなのに、私の何かを見て笑う。 ははははは。
子どもは1日に400回くらい笑うらしい 大人になると、15回に減る。とテレビで言っていた。 それを聞いた夫が、我々は100回くらい笑う集団でいようと言った。 それはとても良いことと思う。 1回でも多く、笑いのある生活をおくりたい!
生後4ヶ月目前。 そう言われれば、身体や息からたちのぼる獣のような匂いがイツノマニカ無くなっている。 すこし、さみしい。 夫と、あれ、いい匂いだったよね、と話す。 昼間は、常に2人 プラス、私の母親がいる日もある。 産後の里帰りと称して徒歩10分の実家に夫もろとも転がり込んでいる。 母にはがんがあり、入院することもあるがそれ以外の時は常に一緒だ。 一緒に生活してみると、物事の進行ペースが違うので、とてもくたびれる。 だけど、それを聞いた夫に それはそうだ。だって君たち四六時中一緒にいるの、初めてでしょう。 と言われてハッとした。 そうだった。 母は長らく勤めていたので、朝も昼も夜も一緒にいたことなんか、今までなかった 正確に言えば、赤ちゃんの頃以来なんだ。 その言葉が腑に落ちて、楽になった。 そして、人と人が一緒にいられる総時間のあまりの短さに愕然とした。 夫とは、仕事に行く前の朝と帰ってきてからの夜数時間。×三十数年+退職後の時間 子どもとは、今はずっと一緒でこの先もずっと一緒のような気がする けれど、5年後くらいからは段々と加速度的に関係に距離ができていくだろう。 親とは、あと何年生きるのか、生きている間の時間。 嘘をついたり、無理をしたりする必要はないと思うけれど せめて誰かと一緒にいるときは楽しく機嫌よくしていたいなと、心から思った。 貴重な時間。生きてる時間。
なんだか忙しいような気がして 余裕がないような気がして 味わうことをしていなかったな、と お腹がぱんぱんで苦しくなって気づいた。 幸いにも母乳がたくさん出るので、 それに伴い体重がどんどん減っていってしまって 食べなければという強迫観念も、あった。 明日からは噛みしめるように、味わって、食べよう。
大根。
すべてのもの、人、場所は元々うつくしいもののはずで そのうつくしさを引き出すことを大切に暮らしたい。
拭いたり、磨いたり、払ったり、洗ったり、切ったり、貼り付けたり その時間の連続が暮らしになればいい。
掃除もそう。 料理もそう。 繕うこともそう。 自分のからだにも、子育てもそのように。
これはメイヤーレモン。 初めて見かけて、買ってみた。 このところメイヤーレモンについての文章をいくつも読んでいた。 どんな味だろう、とてもきれい。
今まで、掃除が苦手だった。 4日前くらいに そうか、掃除を掃除と思わないで場の浄化だと思ったらどうだろう と思いついた。 昨日おとといととても天気がよかったので、そのように行ってみたらとても気持ちの良いものだった…! 次元上昇とはこのことか。
また、料理をしていて もっとうまくなりたいな、素敵な先生のいる料理教室とか行ってみたいな… と考えたのだが、直後 料理を研究することなら、ひとりでもできるうえに習うよりも面白そうだ! と思い至る。
研究、色々なことにも応用できそう。 人生を渡るには、自分で漕ぎ出すしかないのだ!! こちらも、意識の次元上昇。
宇多田ヒカルの新しい曲、道 が今の気分にぴったりだ。 宇多田ヒカルはきちんと聴いたことがなくて、でも、友だちが歌っているのは聴いたことがあった。 それで歌詞や世界観が、私が思っているようなイツァオートマッチックなイメージではないんだな、ということはなんとなく、知っていた。
そして今。 子どもが産まれて、自分が親になるのと入れ替わるように バトンタッチするように母が体調を崩した。 命のロウソクの火がゆらゆら揺れてるような具合の母を見ていてとても辛い気持ちになった。 そんな時、ちょうど宇多田ヒカルが新しいアルバムを出して、糸井重里とテレビに出るという情報を知った。 糸井重里、好きだ。 宇多田ヒカルも、なぜか今、気になる。 見よう。 その番組の中で流れていた 道。 宇多田ヒカルは、お母さんを亡くして、結婚して、子どもを産んでいた。 だからなのか、とても心にすっと入ってきた。 お守りみたいな曲だなと思った。
シェアラジオ http://radiko.jp/share/?t=20161011120600&sid=FMJ
新生児というのは、もっと泣いて、どうしたらよいのかわからなくて、扱いに困ってしまうものなのかと思っていた。 そしたら、違った。 あんずジャムの匂いがする。 バタバタうごめいていたかと思えば、パタッと電池切れみたいに眠る。 眠たいのか、そうではないのか。 見えているのかいないのか。 遠い眼、仏様のような顔をしたり、白目をむいて宇宙と交信していたり。 完全に、宇宙から来た人だった。 敬意をはらって接した。 遠いところへようこそいらっしゃいました。 30日ほど経つと、ただのこどもになった。 宇宙と繋がっていたことは忘れていってしまうのか? 私はずっと覚えていたい。 君の中に宇宙があったこと。 みんな宇宙から来たんだってこと。
私には夢があった。 それは、「ただ生きることを仕事にする」ということ。 20歳のときにちょっとした病気になって そう思ったのだけど、数日前、その夢が今叶っていることに気付いた。
今、私はいわゆる仕事をしていない。 夫が働いている。 私はこどもと、家にいる。 こどもと2人で、毎日ただ真剣に生きている。 夢が叶ったのは、夫と、こどものおかげだ。 ありがとう。
つぎの夢は、「原始人になる」です。
20160819
とある夏の日、私は唐突に、母になった。 人の親になって、急に自分も人としてしっかりしなければいけないような気がした。 でも、そう思ってすぐにしっかりした人になれる訳がない。 子どもが成長するみたいに、私も成長していけたらいいなと思った。 きゅうりのように、曲がっていても、ぴかぴか、イボイボ、堂々としていたい。 そのために、
ひとつ。 出来ない ということを、ひとのせいにしない ひとつ。 してあげる、のではなくて、その人がいるからその人をきっかけに、自分がやってみたいことや自分に出来ることが発掘されていく ひとつ。 一番大切なものを、いつ何時も見失わない