CDJとrekordboxを繋げる為に知るべき10のコト
皆さんこんにちは。秋葉原MOGRAで店長やりつつ武道館とかでDJやってるおじさんです。最近、大金とそれに準じた領収書を財布ごと紛失してしまい逆にアッパーな毎日です。人生最高!
さてさて、先日けんしろうさんという方による
CDJにPCを繋げる時、LANとUSBどっちが良い?
という記事を読ませてもらいました。
内容としてはPioneer DJから発売されているCDJシリーズにパソコンを接続した場合、LANとUSBとではどういった違いが出るのかを検証している記事で、事細かに、しかもめちゃくちゃ手間暇かけて色々と検証していてとても良い記事だなぁと思いました。
良い記事なのですが、読んでるうちにちょっと違和感を感じる部分がちらほら。
そしてブログの最後にこうまとめられているのを見て違和感の正体を理解しました。
LAN接続はPC負荷が軽いように感じます。CDJの動作も従来のCDやUSBメモリと同じように使えるので、違和感なく使えそうです。ただしLAN接続の場合、イベントの設営時にLANハブを仕込まないといけないところがありますね。最初からLANハブが会場に用意されているかの確認は必須でしょう。無かった場合はイベント設営時にLANハブをセットしなくてはいけません。自分の出番前にLANハブをセッティングするのは、ちょっと難しいかも。 USB接続の場合は、LANより接続しやすいと思います。USBを2本指してLINKを選べばスグに音が出ますし操作も簡単です。rekordbox dj に追加された新機能もすぐ使えます。ただし、前のDJがPCとUSBケーブルを直挿ししていた場合、USBメモリ等で転換してから設営の流れは必須でしょう。それが出来るかというところ。 ちなみに僕はrekordbox djの最新機能を使いたくて、USB接続です。
このブログは"PCDJならLAN or USB接続どちらがいいか"という前提で話が進んでいるから違和感があるんです。
こう言うと「え??どゆこと??」と思う方が大半かと思います。
実はですね、そもそもLAN接続って厳密に言えばPCDJじゃないんですよ。
この混乱のもとを招いているのは「rekordbox (EXPORT MODE)」と「rekordbox DJ (PERFORMANCE MODE)」の違いにあるのです。
ということで詳しく説明をしていきたいと思います。
そもそもPCDJとは??
一般的に定義されるPCDJと言うものはPC内にインストールされているアプリケーションそのものがDJ機能を持っています。ここで言うDJ機能というのは2曲以上の楽曲を同時に再生でき、BPMの操作や音量音域の微調整など、通常はDJ機材で行う操作をアプリケーション内で再現できることを指します。アプリケーションのDJ機能をより直感的に操作するために外部のデバイスを使用したり、音声の出力先デバイスを指定することで音の振り分けを行ったり、クラブ音響で鳴らせるレベルの音質でアウトプットしたりするわけですね。これにあたるのが「rekordbox DJ (PERFORMANCE MODE)」。rekordbox DJはrekordbox内のデータを使用してDJプレイができる“追加機能”としてリリースされたPCDJアプリケーションです。
では「rekordbox (EXPORT MODE)」は何が違うの、という説明が必要ですね。
rekorodboxというのはDJ用に特化した楽曲管理アプリケーションです。簡単に言ってしまえばDJ用のitunesみたいなもので、色々な条件でプレイリスト化したり、DJで使用するための細かい設定を曲単位で行うことができます。そうして事前に準備したプレイリストをエクスポートすることにより、PioneerDJ CDJシリーズで音源として使用することができるというワケなのです。エクスポート先として使用可能なデバイスはUSBフラッシュメモリ、SDカードなどの記録媒体で、これをCDJに差し込むだけでDJができてしまう。つまりアホみたいに(物理的に)重たい音源や機材を持ち運ぶ必要がなくなるという夢のようなアプリなのですね。ここで重要なポイントは“このアプリケーションそのものはDJ機能を持たない”ということです。
なるほど。それは分かったけどじゃあLAN接続ってなんなのさ?
それを説明するには、rekordboxからエクスポートしたデータを使用できる環境について説明しなくてはなのです。
前述の通り、前提としてPioneerDJ CDJシリーズである必要があるのですが、更にそのCDJシリーズの中でも使用できる環境には大きく分けて2つあるのです。
プレイするには記録媒体が2つ以上必要な環境
プレイするには記録媒体が1つあれば大丈夫な環境
CDやレコードでDJをする場合、1つのプレイヤーにつき1つ音源(CDやレコード)が必要になりますよね。これと同じでCDJ350シリーズなどホームユースのCDJでは1つのプレイヤーにつき1つの記録媒体が必要なのです。
これが上位機種のCDJ2000シリーズなどになってくると話が変わってきます。本体同士をLANケーブルで接続することにより、1つの記録媒体のデータを2つ以上のCDJへ共有することができるのです。つまりUSBフラッシュメモリ1本とヘッドホン持ってクラブ行ったらDJができるというワケ。これが発表されたとき、我々おじさんDJはとてもとても喜びました。
ですが人間とは強欲な生き物で、便利になればより一層の便利さを追い求めるのです。
「USBにいちいちエクスポートするのめんどくさい、しかも曲の検索がめんどくさい」
そうなのです。膨大なデータをハード側の限られた操作で検索しなくてはいけないのはとても面倒くさいのです。そしてディスプレイも小さいので視認性がイマイチ。そこでPioneer DJさんは考えてくれました!
LANを介してCDJ同士で楽曲データをやりとりしているんでしょ?それならネットワーク内にPC入れて直接PCから曲送り込んだらいいのでは??
配線図というか、分かりやすい資料としてこちら私のテックライダーです。こんな感じで接続するわけですね。
要するに「記録媒体としてPCを使いましょう」というのがrekordboxにおけるPCの扱いなのですね。つまりrekordboxはPCDJではないのです。どちらかと言えばこれCDJなのですよ。
CDJということは、つまり現場の環境に依存しまくるワケです。LAN接続(PRO LINKとPioneer DJでは呼称していますね)を使用するのはCDJの中でも上位機種でしか使用できないので会場によっては使用できません!そういう環境ではCDJシリーズにUSB接続することでrekordbox DJのコントローラーとしてCDJを使用することができます。うーん便利。
つまり、LANとUSBどっちがいい?って話ではなくて、そもそも現場の環境によって使い分けるものなんですね。話の筋としては「rekordbox (EXPORT MODE)」と「rekordbox DJ (PERFORMANCE MODE)」どっちがいいの??が適切かもしれませんね。
じゃあ結局どっちがいいのよ??という話になってくるかと思います。
ですが、私は仕事でこういったことをしておりまして…
Pioneer DJのDJワークショップでrekordboxやrekordox DJについて解説する講師としてお仕事してるのです。
なのでこの場であまり詳しく話をしちゃうと、
なんと!
仕事がなくなってしまうのですね…。
知るべき10の知識のうち、0.5を今日ここでお話しました。
残りの9.5を知りたい方はワークショップに遊びに来てくださいな。
ちょっと懐かしい感じで言うと「宣伝乙www」かもですが、まぁ仕事なのでそりゃ宣伝しますよね…。
ということで、皆さんぜひrekordboxとrekordbox DJを使っていきましょうー!












