みつるぎだよりVol.19*2025.12月 発行より
みつるぎの里・その使命Vol.14
なぜ、ここ榎本にみつるぎの里が必要なのか
管理者・彌重卓志がひもとく︕
みつるぎの里は、来年5月に10 周年を迎える。
「10 年ひと昔」とはよく言われるが、
あれから 10 年という歳月が流れたのかと思うと、
胸に込み上げるものがある。
10 年前、初めてこの榎本の地に来たときのことを
今でもよく覚えている。
地域の取り組みを知れば知るほど、まるで頭を
ガツンと殴られたような衝撃を受けた。
夏休みに学校が映画館に変わる「星空劇場」、
地域の人が毎月集まる井戸端会議「あいより」、
町会対抗の大運動会(私の地域ではすでに姿を消していたもの)、
音楽サロン、地域の子ども部屋「寺子屋」、
当時はまだ珍しかった青色防犯パトロール活動、
そして「かたづけ・たい」。
どれも地域の人たち自身が動き、支え合い、楽しみ合う、
生きた活動ばかりだった。
「なんてパワーのある地域なんだろう」。
その地域の人たちと共に、このみつるぎの里の運営に携わり、
関係を紡いでいくことに、私はワクワクしていた。
みつるぎの里は、
『老いても地域で暮らし続ける』という理念を掲げ、
地域が主体となって始めた介護施設である。
管理者として、私は常に
「地域が介護施設を経営する意味」を問い続けてきた。
そして 10 年を迎える今、その答えの輪郭が
ようやく見えてきたように思う。
当時、開設に関わった法人理事をはじめ
協力者の皆さんが抱いていた思いと、
この 10 年で私が見つけてきた答えを、照らし合わせるときが来た。
その答え合わせを経て、みつるぎの里は
次の 10 年へと歩みを進めていく。
地域と共に、地域らしく。
その思いを胸に、また新たな一歩を踏み出したい。