オーストラリア先住民アボリジニとは? ⑪ ドリームタイムと法とソングライン ドリームタイムの物語は、部族の法や文化的教訓、人は社会でどのように振る舞うべきかなどを教示している。それらは部族の核とされ、歌、踊り、ドリーミングやソングラインのアート、それらの複合的な儀式を行うことで時代を越えて伝承されてきた。ドリームタイムがそのような重要な存在であり続けるためには、人々が法や伝統に忠実に生きることが必要であった。 ソングラインとは、天地創造の精霊の活動の痕跡(川や丘、谷、泉など)や、神聖とされる場所や土地の位置関係を示す情報を指し、歌やアートによって代々伝承されている。部族固有のソングラインもあれば、言語の異なる複数の部族に共通して伝わるソングラインも存在する(多い物で6〜10の部族にまたがる)。言葉は通じなくとも、歌やリズム、音の響きで理解し合えるのだという。特別なソングラインは、複数の部族が集まる大きな集会で頻繁に用いられるという。 アボリジニの世界観では、全ての出来事は、その地に痕跡を残すとされている。つまり、自然界の全ては、この世界を創造した原祖の活動に由来するということだ。神聖とされる場所や物は、そのドリーミングの起源に密接に関係し、アボリジニはそれをドリーミングと呼び、今後も影響力を持ち続ける。そのようなドリーミングには自然環境への敬愛が込められている。 Australia Dreaming Sounds














