3/9(土)MOURN 大阪公演 開催実現の舞台裏
■はじめに このブログを書き起こすに当たって私はいささかとまどいを覚えている。ほかでもない。 私は如何にいやらしい印象を読者に与えずに本ブログの主人公”MOURN”の大阪公演のチケットを買ってもらう気にさせるか、いささかビジネスライクな気持ちがあるからだ。 ”アート”と”ビジネス”。個別でみればそこには相反する部分もあるが、両立をしないと継続していけないものでもある。その意味では、いっこうにはっきりせぬ、つかみどころのないものである。もっとも現代のような時代に、こうした事象に明快さを求める方がおかしいのかもしれぬ。ただ一つ、まあ、かなり確実な点といえば、MOURNが正しくカルチャーの継承者として勝者であることだ。しかし、そうした勝者は世の注目を引くよりもむしろ損なうこともある。特に、だれもが個々の現象を総合して、全体の混乱の中にせめて何らかの普遍的な意味を見出そうと志しているような時代にはなおさらのことだ。そしてその最大の犠牲者となっているのは日本の若者たちかもしれない。 困った。本題に移るタイミングが分からない。 この問題の解決に窮したので、私はいっそ何の解決も出さずにこのまま続けることに決めた。もちろん明敏な読者(リスナー)は私がそもそもの最初からそういう肚でいたことを、もうとうに見ぬいて、なぜ私が意味もなく空疎な言葉や貴重な時間を費やしているのかと、腹を立てておられるに違いない。それに対してなら、私はもう、きちんと答えられる。私が空疎な言葉や貴重な時間を費やしたのは、第一に、礼儀の念からであり、第二には、やはりあらかじめ何かしら先手を打っておこう、という老獪さからである。このブログを読もうが読ままいが、MOURNの来日公演に行く価値があるかどうか、読者(リスナー)が決めてくれるだろう。もちろん、だれ一人、何の義理もないのだから、ここでブラウザを閉じて、ノスタルジイに還ってくれても結構だ。 お気づきであろうか。このブログのまさにこの導入部分。ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟のそれをもろパクリしている。私には文才が無い。それも予め承知して欲しい。そしてタチの悪いことに、自分で書いていて何を書いたのか自分でもほとんど理解できていない。 これで前置きは全てだ。こんなのものは余計だという意見に、私は全く同意だが、すでに書いてしまった以上、このまま残しておくことにしよう。 それでは本題に移ろう。
MOURN - Irrational Friend
■2019/3/9(土)MOURN OSAKA GIG @CIRCUS OSAKA 先日お知らせをした通りで4月半ばに関西を離れ東京へ戻る。 関西で過ごした2年半の間に、尖っていることが“美学”として許された(?)20代はとうに終え、現在31歳の適齢期。30代のリアルは老後の生活への不安だ。 2019年1月。 飛び込んだのはスペインのMOURN来日のニュース。 MOURNといえば2014年にアルバム”MOURN”でデビュー。DIIVやMac DeMarcoを輩出したUS名門インディレーベルのCaptured Tracksとも早々に契約を掴み、同レーベルから同作を2015年2月にリリースした。
MOURN - Otitis 当時10代のメンバーで構成されたとは思えないクオリティの高さがあり、インディロック界隈からは瞬時に評価された記憶がある。売り切れる前にBIG LOVEへレコードを買いに行くのに必死だったあの時を思い出す。
その後2枚目のフルアルバム”HA, HA, HE.”を出したり精力的に活動をしていたものの、知名度という面では伸び悩んだ感も否めない。同じスペインから同時期にデビューしたHindsと比べると尚更そう感じる。 しかし、昨年リリースされた3枚目のフルアルバム”SORPRESA FAMILIA”。その完璧な内容から個人としては2018年ベストアルバムにも選出。昨年10月にたまたまイギリス旅行をする機会があり、その日程にMOURNのUKツアーがあることを知り歓喜の涙を流したのである。
2018.10.22 @The Green Door Store (Brighton, UK)
MOURN - Barcelona City Tour 話を戻そう。 2019年1月。飛び込んだのはMOURN来日のニュース。 ここで公演情報としてあったのは“東京ONLY”という事実。 分かっている。自分が過ごした関西での2年半。もはや幾度となく喰らったフレーズだ。 各音源の売れ行きやストリーミング配信での再生回数等がアーティストやイベンターへの収支見通しの指標。 そこでの判断かは分からないが、海外アーティストが来日となっても、東京公演のみの開催が多くなっていることの背景はそうした事情を察するのが自然だ。 大阪公演が無いことは本当に残念だった。 気持ちを供養させたかったのか、自分はこのようなツイートをした。
数時間後、一本のLINEが入る。BYE CHOOSEのかたしょからだ。 「おつかれさまです!Mournの件ですが、僕もほんの少し関わってまして、話してみることはできますよー!」 これが全ての始まり。 かたしょ経由で招聘元のDUM DUM LLPに話を聞いてもらうことにした。 簡潔に言う。 3/9(土)にライブハウスと諸々の条件を準備できたら可能性はある。とのことだった。 世のイベンターにとっては承知の事実であるが、土曜日のライブハウスは半年前ぐらいには既に埋まっていることも多いほど予約が難しい。2ヶ月後のライブハウスが空いていることは殆ど奇跡的な状況に近い。自分に繋がりがあるライブハウスは片っ端から問い合わせたが、難しい状況が続く。自分だけの力では期限内にライブハウスを探し出すのは絶望的だ。
このツイートを拡散してくれた人に本当に感謝。DMやLINEをくれて一緒に探してくれた人もいる。カルチャーの渦を今まさに自分たちが動かしていることを強く感じさせてくれる。青春ドラマのワンシーンのようだった。 奇跡は続く。ライブハウスは見つかった。 早い時間帯になってしまったことは事情が事情なだけにご容赦。 あとは諸々の条件。これは自分次第だ。 話を少し脱線させる。2018年12月。
~~~~~~回想シーン~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 昨年末に新店舗でリニューアルされたAlffo Recordsのカウンターでおれは酒を飲んでいた。 店主ナカシマセイジさんは気さくだが毒舌で、最終的には人格者だ。良いレコード屋のオーナーとは大抵みんなそんな感じだ。 「School In Londonで海外アーティストを招聘するなら誰がいい?」 どういう話の流れでこうした会話になったか覚えていない。 しかし、自分は「MOURNっす!」 と即答したことは覚えている。(ナカシマさんもこのことを覚えていた。) ~~~~~~回想シーン終わり~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あの時の会話がふと過ぎる。 奇跡であり運命であるのか。
先日終えた2/10(日・祝前)のSchool In Londonのタイムテーブル画像。これは昨年リリースしたMOURNの”SORPRESA FAMILIA”のカラーヴァイナルから着想を得て作ったものだった。 30を過ぎて始めたのは老後への備え。NISAによる非課税積立投資。 ロックスターは27歳で死ぬ。自分も疑いなくそう思う時期もあったが今は違う。 自分はどこにでもいる普通の人間だ。 もっと言えばもともと数学と物理が好きだったガリ勉タイプの人間だ。 いつからこうなってしまったのか。世間一般的な幸せよりも、掴みたい何かがある。 そう。安心な老後の生活よりも。 「どーせいつかは死ぬおもてみ。となるとやったもん勝ちやで(と、俺も気持ちを奮い立たせる)みたいしモーン」 最終的にはAlffo RecordsのナカシマさんからのこのLINEで背中を押してもらった。 おれは老後のための貯蓄を取り崩す。 想いは募る。もう迷いは無い。 最後にOPENING ACT。 BROTHER SUN SISTER MOONとMississippi Khaki Hair。 この関西にいた2年間半の間に出会ったバンド。これからのシーンを一緒に作っていけるポテンシャルしか感じていない。音楽に対する愚直な姿勢も最高。 彼らこそ、自分のような海外のインディを追いかけてる人に見てもらい、価値を評価して欲しいバンド。 この2年間半の間に出会えて本当に良かった。MOURNのOAに抜擢することに何の躊躇も無かったし、すぐに出演を了承してくれたことに本当に感謝しかない。
BROTHER SUN SISTER MOON - Numb
Mississippi Khaki Hair - Phone Call
暑さを嫌う若者たちは冷えきった場所へ逃げてゆく。 3/9(土)Circus Osakaで会いましょう。
Alffo Records & School In London Presents 「MOURN Live in Japan 2019」 OSAKA GIG. (招聘: DUM-DUM LLP)
2019/3/9(SAT) OPEN 16:30 / START 17:00 @ CIRCUS OSAKA 【 http://circus-osaka.com/ 】
ACT: MOURN OPENING ACT: BROTHER SUN SISTER MOON / MISSISSIPPI KHAKI HAIR PRICE: ¥4000(Drink is not included)
Tickets are available at…
Alffo Records(http://www.alfforecords.net/) FLAKE RECORDS(http://www.flakerecords.com/) e+(https://eplus.jp/sf/detail/2862160001-P0030001P021001?P1=0175)
PS. 前述の通り、チケットが売れるほど私の老後への不安が和らぐシステムです。是非お早目にお買い上げもらえると嬉しいです。本ブログとは別にMOURNのバンド紹介の記事を別媒体で書く予定です。お楽しみに。













