ON READING黒田さんが展示総括をまとめてくださいました。 @on_reading 【展示記録】 2017年3月29日(水)~4月17日(月) Suguru RYUZAKI Photo Exhibition 『Broken, Your Ray / new map from another country』 . ギャラリーの壁を埋め尽くすような大判のモノクロコピーと、柱の陰や扉の裏など、ところどころに貼られたカラープリント。 . 龍崎俊さんは「手紙」「地図」というキーワードや、アウトプットの方法など、自らの身体と分かちがたい「写真」というものとそれを表現とすることについて、常に考え、そして自分自身の活動基盤をも作り出している。(そのあたりについて伺ったインタビューはこちら。http://liverary-mag.com/column/58193.html ) . 作品や表現というのは結局のところ、その人自身の中からしか出てこないのだから、どうしたって撮る対象やテーマは、パーソナルな部分との結びつきが強くなると思う。というか、そうでしかありえないのではないかとも。 . であれば、写真を見る私たちは、おそらく「それを撮った理由」は本当にはわからないだろう。もちろん、そこに作家がいれば、一枚一枚に付随する「その時」については聞くことができるけど、本当のことが語られるかなんてわからないし、作家自身、他人にわかるように完璧に言葉にできるとは思えない。(「もしできるなら小説家になってるわ」と言った人もいた。) . でもそれは説明の放棄やあきらめとは違う。龍崎さんは写真を「手紙」に似ていると言う。ここにいない恋人や家族へ、地上の出来事を収集する大ガラスへ、まだ見ぬ誰かへ、うまく届くかどうかわからないけれど、届けることができるかもしれないポジティブなメディアであると。 . 龍崎さんは、モノクロコピーによってディティールが失われてしまった、ある種不完全に見えるイメージにこそ、リアリティが宿っているように感じていると言う。その時の、日差しやにおい、五感にまつわるすべて。それを見て私たちはたとえば、「この感じ、知ってる」と思うかもしれない。わかちあえないはずの断片的な他人の記憶をきっかけに、私たちは自分の中から何かを取り出すだろう。それこそが、見ず知らずの誰かから、自分に届いた手紙なのだと思う。 . 龍崎さんの写真を見て、「愛ですね~」といった人がいた。笑ったけど、そのとおりだなと思った。その瞬間を掴もうとした人がいた。届くかどうかわからない手紙を出した人がいた。 . 陳腐に聞こえてしまうと思うけど、それを愛と呼ばなくてなんといえばいいのだろう。 . #SuguruRyuzaki #BrokenYourRaynewmapfromanothercountry #onreading #photograph














