29625 BR41 デルタ機の改造
少し前に、29625デルタスターターセットをヤフオクで落としました。目的は、日本仕様の(AC100Vの)最新のアナログコントローラでしたが、スターターセットなので、蒸気機関車BR41と貨車が同梱されています。
デルタスターターセットと言いながら、機関車のみデルタ機で、コントローラはアナログというハテナな仕様ですが、まぁそこは置いといて。
で、その余ったBR41を我が家のレイアウトで走らせて見ましたが…うーん、渋い。スローは効かず、定速制御もなし。目一杯に速度を上げてもギクシャク、前身と後進でスピードが違う、等、デルタの悪いところとモータの劣化とが相まって、使えない。模型としての精密さも、今の製品と比較すると数段落ちます。
一方で、プロポーションは良く、見てても普通にかっこいいし、床下照明は点灯するし、何より全軸平ギヤ駆動で、走らせるとジーっと音がするのが気に入ってしまいました。
もったいないので、60760 デジタルコンバージョンキットを使って「標準の」デジタル仕様に換装しました。これは、アナログ機を、モータと照明のみ制御可能な最低限のデジタル機に換装するためのキットで、デコーダはメルクリンデジタルでいうところのc90相当のものです。ただ、デルタデコーダにはない定速制御が効くし、サウンド化するつもりもないし、デコーダと5極モータがセットで入って7000円弱と安いしで、今回の目的には合致します。
このBR41デルタ機は、3極のDCMモータ(交流モータ)を搭載しており、これはアナログ機と同じ。でっかいコイルが付いてます。デジタル化するには、これを5極のDCモータに替える必要があります。デコーダはテンダー内です。尾灯の差込口がデルタデコーダの基盤と一体化しており、今回は尾灯はやむなく無点灯仕様にしました。時間があったら尾灯がちゃんと点くようにしたい。
取り外した部品たち。
詳細は全省略して、完成。
参考資料は、下記Youtube
https://youtu.be/nbwpiu3DShw
結局、発煙装置と尾灯を殺して、床下照明は前灯と連動するように配線しました。
5極モータ+デジタルデコーダの力は素晴らしく、スロー・定速制御が効き、加速・ブレーキングも調整可能になりました。
さて、初めてのデジタル化換装は成功したわけですが、今回のことで、メルクリンデジタル登場のインパクトについて、改めて考えました。
メルクリンデジタルの登場は、まさに鉄道模型における大革命だったわけですが、その何が革新的だったかというと、評価が分かれると思います。
例えば、デジタル化の恩恵といえば、同一線路上の複数列車同時制御、サウンド等のファンクション、自動運転…がありますが、メルクリンはアナログ時代でも、複数列車同時制御は、架線集電を使ってできましたし(2編成までですが)、自動運転も信号機とリレーを使ってできました(もちろん、デジタルでは比較にならないくらい簡単に出来ますし、自由度も桁違いです)。
一方、今回の経験から、デジタル登場当時、何が一番革新的だったかというと、私は「定速制御」だったのではないかなぁと思った次第です。
実物の列車の加減速は滑らかですが、アナログ鉄道模型では速度変化を自然に再現するのが難しいのは誰でも経験があると思います。例えば、アナログコントローラでダイヤルを一定にしていても、カーブや坂道の上り下りに応じて、実車では見られないような急かつ不連続な加減速をします。これを解決したのが定速制御で、坂道の上り下りでも一定速度になるよう制御をかけることで急加減速がなくなり、また、発車時と停車時は自然な加減速を実現しました。このおかげで、走行のリアルさが別次元になったといえます。これをアナログで論理回路を組むと大変なことになるため、まさにデジタルだからこそできるようになったことだと思います。
そして、定速制御が実現できたからこそ、サウンドが生きるようになったと思います。特に、メルクリンは「走らせてナンボ」なので、まず走行制御にこだわったのは非常によい着眼点だと思った次第です。










