“Pourquoi, pourquoi” - Corinne (2016)

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“Pourquoi, pourquoi” - Corinne (2016)
Gotta love that off-beat dubbing.
Rowing canoe out on a turntable.
「カノ・カノエって、何のこと?」と、ぼくの名前についてたまに聞かれる。「シャンソンの曲名」と一応答えるけれど、みんな「ふーん」とそこから先は興味を失うみたいだ。分かったところで、感想を言うほどのものではない。「人名に聴こえるね」と言う人が時たまいたり。ぼくじしんも実をいうと意味は知らない。ただ、Canoeというくらいだから、カヌーのことだと見当はつく。水遊びの歌かもしれない。
バイト先のレコード店で、店主が大量のレコードを仕入れてきた。盤、ジャケのコンディション、帯やライナーノーツ、オマケの有無、ダメージはないか、うちの倉庫にどのくらいの在庫があるか――そんなことを思い巡らしながら、手早く商品タグに演奏者名や盤名、コメントを書き込んでいく。合間に客が立て込むこともあり、結構忙しい。
気になってターンテーブルに載せた一枚、女性の低い声でミュゼット風の軽い歌が流れてきた。「おお、なかなかイイじゃないですか」。店主の奥さんと思わず顔を見合わせる。
「ふ~むカノ・カノエって歌なのか。随分古いレコードですね。コレ売ったのどんな人なんですか?」
「ご当主が亡くなったとかで、家族が処分したいってことで、買取に行ってきたんですよ。(故人は)そこそこ年配の人みたい」
ジャケを仔細に眺めたら、「昭和○○年、15才の誕生日」と書き込みがある。見た途端、胸がずんとした。検盤をしていると、いろんなものが出て来る。写真、手紙、新聞記事の切り抜き、チラシ……。こうした書き込みはむしろありがちなんだけれど、それでも、人となりや生活をにおわせるから、一瞬せつない気持ちになる。
これを歌ったミック・ミッシェルは、60年代以降、歌をやめてしまったみたいだ。音源を探しても、引っかかるのはe-bayがほとんど。Wikimedia Commnosでは彫刻家になったとしているけれど、詳しいことは分からない。