『JapEn 17th』 制作・編集後記
(2021/12/28投稿)
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こんばんは、MELです。
先日25日、遂に例のCVが本公開されましたね。
JapEn 17th
本公開の際はDiscordのTANO*Cサーバーで(Rai, a_l_p, kudo, AiMo)と通話しながらプレミア公開に臨みました。少し遅れてJiv.さんが参戦し、さらに遅れfukrouやKoViさんも参戦となりました。JapEnスピナーじゃないの俺だけじゃん...
プレミア公開のカウントダウンが始まりいよいよというとき、仕上がりに若干の不安を感じていた自分は「怖ぇ...」と何度も呟き、一方JEBFesに行けなかった反動でカラオケ(フリータイム)に乗り込み叫んでも周りに迷惑をかけない環境づくりをしていたa_l_pはめちゃくちゃ賑やかでした。先行公開のときのJEBFes会場の騒がしさを一人で超えていたかもしれないです。
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[目次]
制作委員会に入るまで
編集コンセプト
制作の流れ
本編編集
制作し終えて
今後
最後に
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・制作委員会に入るまで
実は私は元々「JapEn 17th」の編集者ではありませんでした。
自主制作に励んでいた9月上旬、突然fukrouからLINEで「相談したいことがある」と連絡があり、その夜通話をしたところ「JapEn17thの編集者をやってみないか」と提案をされました。何でも編集を務める予定だった人が編集できない状況になったとか何とか(詳細に把握している訳ではないので割愛します)。
いつかは制作に携わりたいと思っていましたが、それはまだ数年後のことだろうとも思っていたので、この提案を受けるかどうかめちゃくちゃ悩みました。
一時は私自身の実力を考慮して断ろうかとも考えましたが、「今の自分でどこまでやれるかを試してみたい」という想いが次第に強くなっていき最終的に引き受けることにしました。
fukrouにJapEn制作の決意を伝え、それからDiscordの「JapEn 17th」サーバーに招待され、 途中参加という形で正式に制作委員会に入ることになりました。
この時の日付が「9/15」です。
おいおいJapEnつくるにしては遅すぎるだろ...俺は何も案とか持ってないし本当に大丈夫か...と内心かなり不安な気持ちでした。
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・編集コンセプト
こちらに関しては制作委員会ですでに枠組みは出来ていました。
古き良きを重んじる、ペン回しが主役となるシンプルな編集
クラシックでありつつ現代的なデザイン性を取り入れる
ターゲット層は ”ペンスピナー“ 、あるいは”純粋に上手いペン回しを見たいペンスピナー”
テーマカラーは「赤」
上品でカッコいい雰囲気
上3つのコンセプトは誘われた段階で聞いており、下2つは初顔合わせ通話で伝えられました。
この枠組みに自分が編集する意味を加えたいと思い、考えた末に選択したのが「シェイプモーション」でした。
ちなみにシェイプモーションとは図形(シェイプ)を良い感じに動かす(モーション)やつです。シェイプモーションは神。
そこそこ数のいるペンスピ編集者のほとんどが扱っていない分野であり、ことペン回しCVにおいては目新しさという意味で 「現代的なデザイン性」 の項目をクリアできるのではないかと意図しての選択です。
さらに以前から色んな作品を参考に私自身がスキルアップを図っていたものであり、楽曲もまだまだ制作途中で全体的にどのような雰囲気になるのか掴めていなかったため、とりあえず自分が得意なフィールドにしておきたかったという思惑もあります。
以上より、4:3らしいクラシックな編集、且つ「シェイプモーション」で目新しさを狙うという方向性に決まりました。
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・制作の流れ
まずはキービジュアルを制作することが最初の仕事でした。期限は2次募集開始直前の10/8でした、間に合いませんでした。ごめんなさい...
結局10/12に完成となり、キービジュアルと共に編集者として私の名前が初めて発表されました。
上のツイートがその発表時のものです。少なくとも私からは編集者がMELだったことで落胆する声は観測できなかったので一人で安堵していました。
上品さを尊重しフォントはセリフ体、そして数種類の赤を使い、今回のテーマカラーを全面的に押し出しました。
キービジュアル制作が終わり、次に取り掛かったのはOP制作です。まずは下のようにパート分けすることから始めました。
0:00~0:13:音ハメシェイプモーション
0:14~0:21:奥行きを利用したゆったりカメラワーク
0:22~0:26:「JapEn 17th」テキストアニメーション
今作楽曲のOPと思われるパートは26秒と長めなので、同じようなシーンが続いてしまうと飽きを感じさせる原因になります。そこでの意識的なパート分けです。各パートの狙い等の詳細は後述します。
また招待者の動画が徐々に集まり始めてからは「動画と動画を繋ぐトランジション」や「そこにどのようにシェイプモーションを絡めるか」などの演出方法を頭の片隅で考え始めました。正直ここ数年間16:9CVしか制作してなかったので、「4:3...?知らない子ですね」状態で何をどうしたらいいか分からず上手く考えが纏まらなかったです。
ここは学びの段階を挟もうと考え、Juliaさん、Noelさん、Miyanaさんの作品を始めに名作4:3CVを見漁りました。そうして「4:3CVで出来ること」、「4:3CVだからこそ映える演出」を少しずつ感じ取っていきました。
EDに関しては当初もっと違う構想をしていたんですが、色々と破綻してしまったので無難にこれまでに出たペン回し動画を流すものに切り替えました。またOPとEDが似たような曲展開(?)だったので、色々と共通の演出を使うとアツいんじゃないかなとかあれこれ構想してました。構想してるときはとても楽しいですよね。
そして楽曲についてはAkizaさんから逐一進捗を聞かせてもらいつつ、作曲素人の分際で僭越ながら色々と要望を伝えさせてもらいました。「より良い作品づくりのために編集者として何か要望があれば言って欲しい」とのことだったので、ここは意見があるのに言わない方が良くないと思い、めちゃくちゃリクエストしました。色々とご迷惑をおかけしましたが、結果としてすごく良い楽曲に仕上がっていましたね、Akizaさんは神。皆さん、”JapEn 17th”のための楽曲”Finale”、沢山聞きましょう。SoundCloud辺りで配信して欲しいですね。
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・本編編集
楽曲自体がすでにペンを回している神曲なので、かなり助けられました。各シーンでこう編集しろと言われているような気分になっていたので、その指示に従いデザインしていきました。
[OP]
パート分けした通りに制作しました。パートごとに「何を見せるのか、何をするのか」がハッキリしていたので、メリハリがついていて良かったんじゃないでしょうか。
- 0:00~0:13
曲の始まりはオルゴールのような音1つだけが目立っており、この音に合わせてアニメーションをつくりました。音ハメですね。
シェイプモーションについてはそもそものクオリティが個人的にあまり気に入ってないです。やはり色々な種類のアニメーションを絡ませていくべきですね。シンプルな構成になっているため少し単調さを感じさせてしまっています。あと構成が良くないんでしょうね、出直してきます。今作の中で一番の精進ポイントです。
- 0:14~0:21
良いと思います。奥行きのある配置を活かすZ軸方向のカメラワークや奥に伸びていく3D線が曲の壮大さの表現や期待感を煽る役割をしっかりと果たしてくれているように感じます。反省点を挙げるなら、最初のライトリークをもっと上品で高級感があるような凝ったつくりにしたかったです。
ライトリークとは光がフワーッと広がっていくやつです。
- 0:22~0:26
「J17→JapEn 17th」のテキストアニメーション。テキストの周囲に図形などを置かず、楽曲の少し寂しいというか繊細な雰囲気を表現。終盤のノイズのような音のパートでは細かくモーションを入れ、そこに追加してディストーションで数フレームの間だけ歪ませることで音ハメをガッツリ意識。直前までのゆったりした雰囲気からの曲調チェンジ、このメリハリを映像でも何とか表現しようと頑張りました。
[HNの背景図形]
キービジュアルのような複数の赤色の図形が重なっているものをHNの後ろに置きました。最初はしっくりこなかったんですけど、段々と良い感じに思えてきました。
[ペン回し動画]
ペン回しの見易さやCV全体の雰囲気づくりのため、色々補正をかけました。
こういうのがコンポジットと呼ばれる作業なんですかね、分からん。
またMesiさんの動画は手ぶれのせいでペン回しが少し集中しにくいものになっていたので、編集ソフト側で手ぶれ補正もかけました。
(GIF画像として載せたかったので、ガビガビ画質、変な速度になっているのはご了承ください...)
上のGIF画像と同じような処理を全ての動画で行ってます。
[トランジション]
- kudo → 『Beat Red』
kudoさんの締めレイガンの方向に合わせたカメラワークで次の『Beat Red』さんに繋ぎました。前後のカメラワークの動く方向が合っているだけでなく、レイガンで”右下”付近に視線が寄せられた後に『Beat Red』さんの手が”右下”から映り込むという理にかなった「視線誘導」を行えており、私の中でも評価点が高いです。
- Nk → AiMo
「N, k」というテキストの一部がそれぞれフニャっと円形に変化し、それが右から左へと勢いよく横切り、AiMoが登場というトランジションです。まさしくシェイプモーションと絡めたトランジションで良いですね。もっと改善できそうな気がしますけど、これが今の限界です。精進します。
- Jiv. → Airi
今作で一番のお気に入りトランジションです。Jiv.さんが勢いよく締めた瞬間に「i」の上の●が飛び跳ね、中央付近に勢いよく近づき、2D円形から薄い3D円筒に変わりクルッと回転、最初は見えなかった背面からAiriさんの動画が現れるというもの。楽曲も丁度力強く激しい曲調に変化しており、この派手な演出がとても合っているように感じます。Jiv.さんのキレのある締め技を見てからこの演出をずっとやりたいと考えていたので、良い感じにお披露目できて良かったです。
- iroziro → hash
iroziroさんの2軸締めをリピート表示した際に映っている左側の大きい長方形が「h」の左側のパーツに変わりつつ、動画自体はフェード&カメラワークを用いたトランジションです。めちゃくちゃ良いって訳でもないですが、今作の作風にあった表現なので気に入ってます。
- hash → Mesi
ワイプやカメラワークを通してMesiさんが映り始めたと共に光を差し込ませました。ストリングスの突き抜けるような気持ちの良い音からこの演出を考えてみました。スピナーがMesiさんということもあり後光みたいになってますね。
- トランジション総括
他のペン回しCVには見られないトランジションをいくつか盛り込めて良かったです。上で紹介したもの以外はフェードやブラーといった普遍的なもの、そしてカメラワークで構成されており、特にカメラワークがペン回しを邪魔するのではなく、ペン回しにより躍動感をもたせるものであるように気を付けて編集しました。ただズームイン/アウトを多用しすぎてる節があるので、もっとバリエーションを豊富にしたかったですね。精進精進。
[ED]
-3:12~3:21
The 無難。JEBFes先行公開のときより文字が動くスピードを遅くして、楽曲の雰囲気と合わせる調整をしました。
-3:22~3:30
OPでもあったゆったりカメラワークをしつつ、制作委員会のクレジット表記とJapEn Boardに感謝を捧げることで、JapEn 17thがいよいよ終わってしまう...という物悲しさを演出したつもりです。というか楽曲がそういう演出をしろと言ってますからね、それに従いました。
-3:31~
あえてOPのテキストアニメーションとほとんど同じにして、JapEn 17thというテキストのアニメーションといったらコレみたいな印象をつけたかったんですが、どうなんでしょう。既視感も時には有用な手札になると思うので、活用してみました。
[全体総括]
他のJapEnやほとんどのペン回しCVと作風が違い、編集コンセプト通りに「目新しく現代的なデザインでありつつ、ペン回しが主役の編集」にすることができたと思います。
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・制作し終えて
JapEnという伝統をまた次に繋げることができて肩の荷が下りた気分です。 色々と大変でしたし精神的にも疲れましたが、私をJapEn編集者として起用していただき、このような大舞台に立たせてもらえたのはこれまでの編集者としての実績を評価してもらえたようでとても嬉しいです。
また楽曲・出演者ともにとても恵まれたJapEnだったと思います。ひとえに早い段階から今年のJapEnを構想し、招待者に声を掛けたりといったアクションを起こした制作委員会の方々の頑張りのおかげです。編集してる間は良い楽曲を聞きつつ良いペン回しを沢山見られたので編集者冥利に尽きますね。
色んな方々の感想を拝見しましたが、どれも良い評価をしていただけているようで改めて制作に携われて本当に良かったです。
ここまでポジティブな感想を書きましたが、やはり色々と後悔・反省してます。一番の反省点は絵コンテ、もしくはVコンをちゃんと用意しておくべきだったことです。
実は「Presented by JapEn Board」から「Japanese Pen Spinning Collaboration」までのOPシーンはJEBFesの一週間前に作り替え始めたものです。以前のものがどうしても気に入らなく、作り替えを決断し、地獄の一週間が始まることになりました。一応完成(?)はさせましたが、結局何をどう見せたく、どういう狙いでこんなモーションにしたのかが自分でもよく分からないようになってしまいました。大反省です。
絵コンテ・Vコンの重要性をひしひしと感じた制作でした... みんなも絵コンテつくろう。
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・今後
まだまだペン回し関連の映像やっていきます。来年も何かしらの形でCV制作するつもりです。まだ終わりたくねぇ!
また上でも書いた通り色々と反省しています。 グラフィックデザインは置いておくとして、モーションデザインには少し自信があったんですが、各シーンで詰めの甘さが見えてしまいました。悔しいです。しっかりと反省して今後に活かそうと思います。
今年の5~9月にかけて自主制作にそこそこ時間を費やしたつもりでしたが、まだまだ足りないですね。もっと普段の自分をいじめ抜こうと思います。
とはいえ少しずつですがモーショングラフィックスというものを理解してきました。単純に「何か良い感じに動いて良い!」というものから「こう動くことで見る側にこんな印象を与えている」というように私自身の見方が変化してきたように感じます。それを形にできるかどうかはまた別の話ですが...
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・最後に
多くのスピナーが楽しみにする「JapEn」という伝統がこれからも続いて欲しいです。一人のスピナーとして切にそう思います。
CV編集する人自体がそこまで多くはないですが、将来活躍しそうな力をもっている人をちらほらと見かけ始めて、界隈の流れのようなものを感じると共に、そんな人たちが数年後のJapEnを作り上げるんだろうなと誰目線なのかよく分からないことを思ったりしてます。
私もまたJapEn制作したいですね。来年は勘弁ですけど、2,3年後くらいにもっと進化した編集で参戦したいです。そのときは宜しくお願いいたします。
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せっかくJapEnをつくったので色々と書いたら、物凄く長いものになってしまいました。ここに書いたことが全てではないですが、ある程度今作の制作について書き記せたと思います。JapEn制作に興味をもつキッカケになったり、CV編集の参考になれば気合い入れて書いた甲斐があるので、皆さんもCVつくりましょう。
この辺りで制作・編集後記は終わりにさせていただきます。読んでいただきありがとうございました。
次のJapEnがどのようなものになるのか、今から楽しみですね。
それでは👋













