Elisabeth Leonskaja - Sonata K 332 Adagio by W. Amadeus Mozart

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Elisabeth Leonskaja - Sonata K 332 Adagio by W. Amadeus Mozart
“Legendary is a term to keep in strict reserve. It can be used categorically for the Soviet-born Austrian pianist Elisabeth Leonskaja, a septuagenerian with the energy and agility of a player half her age and the wisdom of ages in her playing. With customary generosity, she gathered younger players around her at Wigmore Hall last Tuesday – three highly experienced string section leaders of Berlin’s Staatskapelle orchestra – to play Brahms.
His Piano Quartet No 1 in G minor and, less familiar, No 2 in A major both date from 1861, relatively early in his career. These long, demanding masterpieces are rich in flowing lines and glowing textures, pairs of strings in constant dialogue with the piano, which itself alternates between concerto-like majesty and playful, whispering delicacy. Leonskaja has a radiance in her presence, yet the muscularity and vigour of her playing has the power to shock. The violinists Jiyoon Lee (in the A major) and Krzysztof Specjal (G minor), violist Yulia Deyneka and cellist Claudius Popp matched her in virtuosity, with glimmers of wit, too. Leonskaja returns to Wigmore Hall for more Brahms in January 2023.”
(via The week in classical: The Makropulos Affair; Elisabeth Leonskaja & Staatskapelle Streichquartett | Classical music | The Guardian)
[巨匠がさらっと弾くショパン〜エリザベート・レオンスカヤ+ヴラディミール・フェドセーエフ]
楽友協会大ホールで、ウィーン交響楽団を聴く。
音楽の殿堂として、世界中の音楽ファンの注目と羨望を集める楽友協会。そのレジデンスがウィーンフィルハーモニー管弦楽団であることは言うまでもないが、楽友協会大ホールで行われるフィーンフィルの定期演奏会は、会員向けのクローズドな催しで、チケットが公式に販売されることはほぼないといっていい。ヨーロッパ二大名門オケとして並び称されるベルリンフィルが、年間80回以上の定期演奏会をオープンでこなしているのとはまさに対照的といえるだろう。
他方、楽友協会のプログラムに積極的に登場するのがウィーン交響楽団である。レジデンスはコンチェルトハウスで、こちらの本拠地でも演奏するが、楽友協会ホールでは月平均して2、3回のペースで、1プログラム3公演の日程でコンサートを行うので、たとえばチケット転売業者を使うとか、そういう特別な手段を講じないかぎりは聴けないウィーンフィルに比べて、ぐっと身近なオーケストラといえる。
ただし、指揮者とソリストを交代しながら、傍目で見ていてもものすごい回数の演奏会をこなしているせいなのか、それとも個人的な巡り合わせが悪いのか、コンサートに行って未だかつて満たされたためしがないのもこのオケである。今回の滞在期間中も非常にたくさんのコンサートスケジュールがあって、ソリストや指揮者がちょっと良かったりすると気持ちが惹かれるのだが、ウィーン交響楽団だけは、チケット購入にはやる気持ちをぐっと抑え込むことになる。そして、それでもなお誘惑に勝てなかったのが、本日の演奏会。インフルエンサーは、指揮台に立ったフェドセーエフと、そして何より、ソリストのエリザベート・レオンスカヤである。
レオンスカヤは1978年からウィーンを拠点に活動していて、この地でもう40年以上弾いている、地元でもスター級のピアニストだ。日本にもしばしば客演しているが、最近ではベートーヴェンやシューベルトのソナタ全曲演奏など、硬派の仕事が多かった。ショパンのピアノ協奏曲第1番。そして、指揮は同じくロシア出身のフェドセーエフである。これだけで、特に他に行きたい「裏番組」がないとすると、ふらっと出かけざるをえないくらいの魅力はあった。
ただ、シューベルトの後期ソナタをかっちりとひとりで弾きこなすリサイタルなどと比べると、本人としても、地元かつファンも多いウィーンで、気心の知れた指揮者と前半だけさらっと弾くコンサートはそれだけ気軽いものだったのだろう。ショパンのコンチェルトはオリジナルのオーケストレーションそのものにもいろいろ突っ込みどころ満載なので、オケパートも相当作り込んで行かないと、仕上がりは気が抜けたサイダーみたいになりがちだ。レオンスカヤも譜面無しで本当に気軽い感じで弾いていくのだが、迫力はあるがタッチは荒く、ところどころ音がなし崩しにぐちゃぐちゃっとなっていくのには目を背けたくなった。昔はこういう弾き方をする演奏者が多かったのだが、レオンスカヤの時代からいまはもう2、3クールの世代交代があって、タッチも運指もノーミスが常識のようになっている。巨匠の貫禄とオーラは認めるが、最旬の才能ほとばしり出るような若いピアニストの演奏に普段触れていると、こうした古いアプローチの演奏がしみじみくすんで聴こえるのはまあ仕方がないだろう。
「スターちょっと出」公演のがっかり感に囚われたが、しかし、その後に続いたソリストアンコールのリストが、コンチェルトとは対照的に明らかに相当な気合いが入っていた。およそ7分ほどの曲だが、緊張感もタッチも全く違っていて、一気にホールの空気が変わったかのようだった。多分、いまレオンスカヤが本腰を入れているのはこっち系だということなのだろう。
そして、意外と面白かったのは後半のショスタコーヴィチ交響曲第10番。金菅がやや弱いウィーン交響楽団。コンクリートの壁のようなショスタコーヴィチの音のマッスをどれだけ再現できるのか、やや懐疑的だったのだが、そこはフェドセーエフである。特にDSCHのショスタコーヴィチ音型の現れる三楽章以降を見事に花開かせて、この作曲家らしいモニュメンタルな完結に持って行ったのは非常に好感が持てた。こうして聴き通してみると、前半のショパンは演奏会としては前置きだったのだろう。ロシアものを得意とするマエストロとオケがこの週末の演奏会で力を込めた部分は、間違いなくこのショスタコーヴィッチだったのだと思う。
フェドセーエフは2004年までウィーン交響楽団の主席指揮者をつとめていたが、現在、主席になっているのはフィリップ・ジョルダンである。そして、このジョルダンは、昨年、2014年にフランツ・ヴェルザー・メストが喧嘩別れして辞した後、長年空席になっていたウィーン国立歌劇場の音楽監督への就任が決定して、話題をさらった。大活躍のジョルダン。こちらのオケとの今後の関係も気になる。
Almost every simple piece of Schumann’s has a hidden secret (with few exceptions, for example the Arabesque). Such a seemingly easy piece like “Des Abends” or some of the pieces from “Kinderszenen” can only be played by accomplished musicians.
Elisabeth Leonskaja
Elisabeth Leonskaja plays Schubert Sonata in C Minor, D. 958
I feel the responsibility to make the most of the purity and truth of life, hidden in the music - after all, the composer wrote the music, inspired by an idea, by an inner excitement. I wish that the audience left the concert with the feeling of having recognised something as a spiritual idea, something that concerns us in life but we do not usually recognise.
Elisabeth Leonskaja