いまの気持ち。
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いまの気持ち。
逆光×礼賛
2013年6月 漆黒の舞台に舞い降りたダイヤモンドの原石たち。 そのグループ名に惹かれたからなのか?それとも嗅覚が鋭いのか?そう、まだ彼女たちのファンとは呼べない彼らは、会場に、そしてネット中継を通して、まるでその原石たちを品定めするかのような鋭い眼差しを向けている。 彼女たちは緊張した面持ちで、プレスから浴びせられるフラッシュの波に瞳を細めていた。 スクリーンに映し出される偉大な先輩からの祝福とエール。 そんな時間は、気付けば一瞬のうちに終わっていた。
2013年8月 先代は、武道館・横浜アリーナでの公演という大きな夢を叶えていた。 自分たちが生まれる前に活躍していた先代の偉業を、実感の湧かないまま、それでも越えるべき目標として掲げ、初の公演、PLAY×LIVE 1×0が始まる。 渋谷を舞台に繰り広げられるその内容は、結成間もない彼女たちの、グループとしてのバランスがまだ巧く取れない様をそのまま表すような世界だった。
演劇パートに続くダンスサミット。 しかしそれは先代のそれとは明らかに違い、ノンストップ、早着替えといった表面的な部分だけを模した印象が強く、体力の限界までやり切るようなパフォーマンスを期待して観に来ていた一部の先代からのファンからは、自分たちが望んでいたものとは違うという声も出ていた。
2014年3月 当時はまだ特典会などが殆ど無かったため、直接言葉を交わす機会は本当に少なく、メッセージ交換うちわやファンレター、そして公演中の声援が、彼女たちとファンを繋ぐ手段だった。当時の彼女たちにしてみれば、自分のファンにはあんな方やこんな方がいるという実感を十分に得るには、まだ不安も多かったであろう。 そして発表されたメジャーデビュー。 ついにプロとして後戻りのできないところまでやってきた。 しかし実際は、まだ空席が目立つ日も多くある公演の現状。 彼女たちが目指す夢のステージは、まだ蜃気楼のような現実感のない揺らいだものに思えた。
2014年4月 これまでの舞台を中心としたエンターテイメントから一転、本格的なアイドル界への参戦をきっかけに、自分たちが求めていたものとは違うと離れていくファンもいた。 そして、内容は盛り沢山ながらも、金額だけを見れば他のアイドルと比べ高いと感じることもある特典会のレギュレーションに、ファンからは必ずしも賛辞の声だけが上がるわけではなかった。 それでも多くのリリースイベントをこなし、特典会を重ねなければ実際ヒットチャートは伸びず、すぐに振り落とされてしまいかねないアイドル・音楽業界の厳しい現実に、彼女たちは必死に食らいつき、握手する手を差し出し続ける。
2015年5月 約2年弱の時を経て、ドアのような枠のセットに象徴されるPLAY×LIVE 1×0もツアーFINALを迎えた。それと引き換えに発表されたダンスサミットネイキッド。 これまでのプロジェクションマッピングやレーザーをふんだんに使う凝った演出スタイルを封印し、彼女たち自身のパフォーマンスだけでファンを魅了していくネイキッドスタイルに移行し、さらなる進化変革を目指すのだった。
2015年8月 始めた頃はどこを向いていいかわからず、ただがむしゃらに行っていたステージパフォーマンスも、この頃になると会場全体が見えるようになり、少しずつファンにレスを送りながらライブを楽しめるまでに成長していた。 特典会を重ねることで、この人は自分たちのファンだと認識を持って接するようにもなった。 しかしそれには同時に、かつては来ていたファンが来なくなったという辛い現実までもが、しっかり見えるようになってしまったという側面もあった。 もちろん新しいファンも沢山増えたので、全体数が極端に減ったというわけではない。 彼女たちは間違いなく青春のすべてを注ぎ込んで頑張っていた。 ただ、それでもなかなか結果に繋がらない、そんな現実に立ちすくんでしまう。
2016年2月 PLAY×LIVEスタイルを封印して、ネイキッドスタイルにしたのは果たして正しかったのか?でも結果は後からついてくるものだ。たとえ一時は伸び悩んだとしても、新たな自分たちに挑戦し続ければ、やがて未来を変えてゆくかもしれない。 事実、ネイキッドの集大成として2日間で内容の異なる3公演をやり終えた彼女たちは、これまで以上に輝きを増していた。
2016年3月 結成から間もなく3年。 右も左も分からず全くの初心者だった彼女たち。今では少しづつではあるが個人の仕事も増えてきた。かつてはテレビやスクリーンの向こうで、ただ憧れてるだけの存在だった方々と共演する機会も出てきた。機は熟しつつある。何かのきっかけひとつで、夢のステージへ駆け上がっていくのは、もはや一瞬の予感さえする。 彼女たちは必ず夢を現実に出来る!そして、楽しい時も辛い時も一緒にいて支えるファミリーが大勢いる。
ただの石ころにも見えた原石は磨かれ、そのきらめきがこの先何処に向かうのか、今は楽しみでしかたがない。 でもここから先は、これまで自分たちに無関心だった人たちをも巻き込まなければ前に進めないだろう。 彼らに目を向けないでいると、夢はいつまでたっても夢のままだ。
2016年3月23日 東京パフォーマンスドール 4thシングル『逆光×礼賛』発売おめでとう! フラゲ日に愛を込めて