CLEAR「潔く」|2018年行動指針 (1/3)
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「新年特別企画」として、このブログの筆者でもあるぴいすけの2018年テーマ「CLEAR」を、【CLEAR:潔く】【CLEAR:透明に】【CLEAR:達成する】と言う3つの角度から紐解いてみたい。
特別企画第一回目のエントリーでは、CLEARを”潔く”と解いてみた。また、CLEARに行き着くまでのプロセスについては正月エントリーを合わせて読んで頂きたい。
CLEAR:潔く
─── 公私の”公”の意思決定
2017年は公私共に大きな意思決定をするシーンがたくさんあった。”公”つまりTECHFUND*の意思決定においては主に左脳を多く使い、社会や会社にとって何が必要かそして何が不要かを会社メンバーと真剣に考えた。
必要の意思決定プロセスにおいては、それの実行におけるコストと収益についてPL(損益計算書)を見ながら成功のシミュレーションを何度もして、それを戦略に落とし込みMVPを作り顧客に提案すると言う、理想的なビルド・メジャー・ラーンを高速で回し続け、不確実なパラドックスの中を突き進みつつも”真実”に近づくことができた。
不要のプロセスにおいては、サンクコストになって自分たちのスケールを邪魔している要素を慎重に精査し、その要素をどう希薄化させていくかと言うことを真剣に考えた。ここで言う希薄化とは、事業の成長世の中の成長に合わせて、仮説検証サイクルの中で徐々に労働集約から抜け出すその様のことを指す。
誤解の無いよう附記しておくと、”不要”とはあくまで自分たちの主観であり、必要なのか不要なのかは仮説検証サイクルの中ではじめて見えてくるものだし、ポール・グレアム(Y Combinator)が「スタートアップを殺す誤りというのは1つしかない。ユーザが欲しがるものを何も作らないということだ。」と言うように、やはり自分たちの事業、もっと言えば自分たちの存在自体が必要か不要かを決めるのは、最終的にはエンドユーザーや社会そのものなのだ。
※TECHFUND:お金の代わりに技術を投資する「技術投資」によってスタートアップを支援する世界初の技術投資ファンドとして、2014年10月9日に立ち上がったアクセラレーター。現在はスタートアップサイエンスを用いて算出したスタートアップクレジットスコア(起業家の与信スコア)を軸とした様々なソリューション提供及び、金融サービスを展開している。
─── 公私の”私”の意思決定
“私”つまり筆者自身の意思決定についても基本的には”公”の意思決定プロセスと同じだが、こちらの意思決定では主に右脳を多く使った。
29歳を迎えるにあたって実験的にU30 Riverside Meetupと言うコミュニティを作ってみて、積極的に同世代の考えを取り入れ、「今」何をすべきで何をすべきでないかについて自分の考えを整理することができた。(その結果、こう言うコミュニティの運営に体力を使ってる場合ではないと言う結論に至ってしまい、次回開催は見合わせているのだけど。)
◎ Photo:U30 Riverside Meetup:川の流れに身を任せて30歳からの「在り方」を模索する、参加条件がUnder30の経営者限定と言うミートアップ。
そしてプライベートにおいては、正月エントリーで書いたように「削ぎ落とす」つまり、やらないことを多く意思決定した一年だった。
これまでの習慣、付き合い、過度なコミュニケーション、過多な情報インプット、過剰な整理、SNS、曖昧に関わっていたプロジェクト、煩悩や雑念、そして身体機能の無駄、その全てが削ぎ落とされ、脱皮した昆虫のように生まれ変わった気分と言っても過言ではない。
パーマカルチャーシーンでは「脱資本主義」と言うテーマで日々議論が繰り広げられているが、そんな議論の隣で人知れず、「脱自分主義」と向き合っていると言った具合である。そして彼らの言うリトリートの本質も今ならわかる気がする。(昔はわからなかった。そもそもリゾートの違う言い方なのかと思っていた。)
そしてマインドフルネスの精神がそう謳うように、”心だけはここに在り”と達観さえしてしまった。(これについてはちょっと良くないと自省しているところ。マダ30マエダシ..)
とにかく”選択と集中”と言う言葉をこれほどまでに強く感じた一年はなかったし、この”選択と集中”を実現するためにこれほどまでに犠牲が伴うものなのかと言うことを痛感した一年でもあった。
─── 放下著
公私共に2017年は「削ぎ落とし」の一年となったと言っても過言ではないくらい、その前年までこだわっていたことを削ぎ落とすことができた。いや、”できた”ではない、これが正しいのか正しくないのかを決めるのはこれからの結果次第だからだ。
座禅やトレイルランニングなど、削ぎ落としの連続にはたくさんの体力と時間を要したが、常に心がけていたことが今回のエントリーのテーマでもあるCLEARさ、つまり潔さだ。
禅語(禅のことば、禅宗の文献に記述された辞のこと。)の中には「何もかも捨てよ」と綴った放下著と言うまさに潔さそのものを表したような言葉があるが、この一年はこの言葉を信じて突き進んでいたようにも思う。
これまではいろんなことに囚われていて、付き合いや、ちっぽけなプライドや、整理されてない思考などが相まって、モヤモヤした状態が続くことが多かった。個人のモヤモヤならまだしも、それが会社経営にも影響していることは自覚していたので、2017年は削ぎ落としの中でこの放下著と言う言葉を意識し、自分のモヤモヤと常に闘ってきた。「何もかも捨てよ」と言うとみんなびっくりしてしまうのだけど。
座禅は文字通り座学と言う解釈で、どこか懐かしい匂いのする畳の上で足を組み、静かに呼吸を整えながら、心を無にするため思考を重ねる。その思考さえも雑念だと言うことに気づき、その雑念を振り払うとする、…と言うこともまた雑念だと気づき振り払おうとする…。思考と雑念がトムとジェリーみたいに追いかけっこをしているようだ。
トレイルランニングは座禅とは逆に、とにかく野生のままに走る。瞬く間に変わる風景を楽しんでいる余裕はもちろん無く、足元に何があるか?どう着地するか?5m先の障害物は何があるか?と言うことだけに集中し、全力で山を駆け下りる。トレイルランニングを始めた頃は恐怖心や雑念が勝ってしまい、”考えて”走っていたが、やがて、思考で動くのではなく反射的に体が動くようになり山頂から登山口までノンストップで走れるまでに成長した。
座禅とトレイルランニング、このふたつに共通することは「無」になること、そして無になるためにはCLEARな状態でいることが必要不可欠だと言うこと。
─── CLEAR:潔く
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ここまで2017年の経験を元に削ぎ落としや、無になることについて書いてみたが、最後に、CLEARを”潔く”と解くその心についてまとめてみたい。
2017年は主にビジネスシーンにおいて、潔く意思決定をすることができずループしてしまう負の循環を何度か経験した。端的に言うと、YESでもないNOでもない”なんとなく”と言う日本人によくある状態だ。
YESかNOかの回答を決めるには明らかにまだ判断材料が足りていない場合を除けば、曖昧な多くの場合が「No interest」か「意思決定への参加が怖い」だ。他人ごとから自分ごとになっておらず心の底から興味が持てないか、意思決定に参加することで自分がその先の責任を負うことが怖いのだ。
「No interest」については、自分の専門領域外や知識外のことには興味を持てない、正確に言うと持ちようがないので結果として興味がない状態に”なっている”場合が多かったり、興味よりも目の前の業務の緊急度の方が圧倒的に高くインプット不足になっている場合が多い。「明日地球が無くなるとしたら君はどうする?興味が無いから何もしませんと言ってられるか?」と言うのは筆者の持論だ。
「意思決定への参加が怖い」について言うと、YESと言っても、結果その意思決定が失敗したとわかった時に責任を負うことになるし、NOと言っても場合によっては険悪なムードになるだけなので、実は意思決定に参加すること自体に得はないのだ。
これらの状況を打破するには「潔さ」が重要だと個人的には考える。海外では自分が右翼か左翼かのスタンスをしっかり示した上で政治にせよ、思想にせよ、何かについて議論されることが多いが、日本シーンでは自分が"何派"かを示さずに、もっと言えばどういう主張を持っているのかさえも提示せずに議論が進むことが多い。そのくせ失敗が明確になった時には"誰の責任か?"を明確にしようと躍起になるのだけれど。
── そんな時は、YESかNOかを潔くCLEARにしたいものだ。
人の意見や意思決定に対してYESと言うことは、相手を信用して自分もそのYESに責任を持つこと。否定派がいるなら、YES同士で結託するのではなく否定派の意見を汲み取ること。
人の意見や意思決定に対してNOと言うことは、これもまた相手を信用していているからこそNOと伝えること。信用しているからこそ”NOと言っても関係が崩壊しない”と、相手を信じること。そして感情だけのNOではなく、理論的もしくは道理的な代替案を用意して生産的な議論を進めようとすること。
を意識したいものだ。(言葉ではわかっていても、なかなか実践できないものなのだ。)また、これにどのようなベネフィットを持たせるかは2018年のうちに答えを探したい。
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「No interest」を打破する方法についても潔さは重要で、”爽やかな関係”とも取れる簡潔な関係がチームを強くさせる。思考や愚痴がだだ漏れで、常におんぶに抱っこと言う馴れ合いの関係性は本末転倒だが、”なんでも話せる仲”と言うのはやはり清々しいものだ。
シリコンバレーで注目を集めたイベント「失敗会議(FailCon)」で、成功者が失敗談を語っているように、言いにくいこと、自分が今思っていること、これから実現したい自分像や夢などを共有し合うことはとても重要な意味を持つ。
実務的な話で言えば、マネージャーは部下に期待しその業務に興味を持つこと。また、メンバー全員の成果に興味を持ち、達成した時は喜びを分かち合う関係性も非常に重要だ。
日本のマネジメントの現場においては「阿吽の呼吸」「雄弁は銀沈黙は金」と言った考え方が美徳とされがちだが、時には自分の気持ちをCLEARに伝える機会も大事なように思う。仕事をすることも大事だが、仕事をしたことで得られた感情や充実感にこそ意識を向けるべきで、その連続がチームを強くさせる。
これらは禅やマインドフルネスにも見られる「今ここにある」をそこにいる全員で共有する感覚にも似ていたので、2018年は応用して取り入れたい。
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今回は主に、2017年の筆者の経験を元に意思決定や自分の気持ちをCLEARに伝えることの重要性について書いてみた。
次回のエントリーは、CLEARを”透明に”と解釈して、2018年の行動指針について思考を深めたいと思う。
🎍Venture to Nature to Future 新年特別企画
Venture to Nature to Futureの筆者ぴいすけの2018年テーマ「CLEAR」を、”潔く" “透明に" “達成する"と言う3つのキーワードから紐解く企画。
2018/01/06:CLEAR「潔く」
CLEAR:透明に
CLEAR:達成する


















