Yokan Collection in NYC
夢の中へ
人それぞれにパラダイスの境地というものがあるわけで
あんこを愛する私にとって、 まさにその心境へと誘われる出会いとなったのが、先月開催された「Yokan Collection in NYC」であった。
「Yokan Collection in NYC」は、日本政府の JAPAN ブランド戦略の一環として、在ニューヨーク日本国総領事館が後援となって開催されたイベントだそうで、究極の和菓子といわれ、日本で最も歴史のある羊羹を通して、日本の伝統と食文化を、情報都市 NYで発信することがコンセプトだったようだ。
イベントのキーワードは、「日本の伝統」、「健康」、「インスピレーション」であり、会場には羊羹の歴史や、羊羹の材料や作るときの道具がディスプレイされていたり、日本の有名シェフによる創作羊羹のデモンストレーションなどが用意されていた。
羊羹コレクションでは、2010年から全国各地で150点以上、数百種類の羊羹が紹介されているようだが、2016年にはパリ、2017年ではシンガポールと、世界にも進出し、今回の NY では14社が参加した。イベントスペースの中央辺りの通路に、小さなテーブルが向かい合って並び、そこでは各社自慢の羊羹を試食しながら、彼らの羊羹に対する熱い思いに触れることができるという場が用意されていた。
とらやや、小布施堂など、日本の代表的な和菓子屋さんも参加していたのだが個人的に、私が気に入った羊羹をいくつか紹介させていただきたい。
その前に、ひとつ言い訳をさせていただきたいのだが、イベント会場に足を踏み入れた途端、胸の高鳴りで我を忘れ、その後は羊羹の試食によるシュガーハイの助けも重なって、ろくな写真が撮れていないことは大目に見ていただきたい。
まずは、「五勝手屋本舗」。
いちじくの中に羊羹をつめたものや、今から80年近く前に考案されたという、丸い筒の形をした羊羹(底を押し出して糸で切りながら食べていく)など、味、デザインともに独創的なアイデアを持っていた。パッケージングがかっこいいんだよなー。羊羹は、小豆ではなく金時豆を使っているためか、口当たりが柔らかで優しい。北海道最高!と叫びたくなってしまった。
お次は、「標津羊羹本舗」。
ここでは、羊羹あられという、3日間羊羹を乾燥させてビート糖をまぶしたユニークな羊羹が気に入った。口に入れたときのさくっとした食感がいい。こちらも金時豆を使用していて、ほんわかとした甘みが特徴となっている。職人が長時間練り上げることでつく、琥珀色の羊羹が美しい。ここでもまた北海道万歳!と叫びそう、いや、心の中で叫んでいた。
そして、「巌邑堂」。
見目よい羊羹を紹介していたこの和菓子屋さん。酒粕と卵白で作られたカステラの間に、ほどよい厚みの羊羹が挟まれちゃったやつは絶品だった。浜松で一番の老舗らしく、全国から人々が買いにくるという人気度も納得である。
他にも、鈴懸の水羊羹を、つもんのデザイナーが現地で厳選した材料を使ったコラボモクテルやら、ヨーグルトやチョコレートの羊羹やら、とにかく楽しく美味しくを体感させてもらった。
私にとってのパラダイスだった。
こういったイベントをやってみたいと思った。
自分だったらどうしたいか、どうやったらもっと羊羹の素晴らしさ、日本の文化を伝えられるか、今は全然思いつかないけれども、今回 NY に来た14社の和菓子屋の方々が見据えているであろう、海外進出への道、または伝統を守りながら新しい世界へ進む姿勢というものを感じて、熱くなるものがあった。
こうやって、日本の外で、日本を感じるのもまた粋である。
「YOKAN COLLECTION IN NYC」
Location: Project Farmhouse at 76 East 13th Street, New York NY 10003
Dates: 11/8/2019 & 11/9/2019
https://yokancollection.com/















