【釣果】イワナ 6~9寸
【時間】1100~1300
【水温】15℃
【天気】晴れのち雨
【昨日の天気】曇り時々雨
6月6日。ツイッターで今度どこに釣り行こうかなーといったようないつもの話をグダグタと展開していると、無計画さんとあそこがいい、ここがいいという話しで盛り上がった。そこにコンさんが思いつめたような「行ってみたいと思っていながら、まだその夢叶わぬところあり。是非お二人に」というメンションが届いた。そ、それは…行かねばなるまい。
その後、都内の居酒屋にて地形図と遡行記録を映し出したPCを展開しあれやこれやの検討会。このルートなら行けそうだと話を詰め(珍しく結論でたw)、いよいよ出発。なんと当日、無計画さんは大阪からの出張帰りでそのまま青森へ。こちらは定時ダッシュで最終パキンと思っていたのにアホなメンバーにつかまり、命からがら退社。
無計画さんが大阪から帰ってくる新幹線とすれ違いで東北新幹線は出発し、予定の1時間遅れでなんとか帰宅。むすめっ子を気合で寝かしつけ高速パキンをするものの、荷物を下ろしたところで「カラン」と鈴が。起き出したすむすめっ子。すでに無計画さんはこちらに向かってきており家の近く。焦りながらもむすめっ子をゆらゆら。なんとか寝かしつけたが30分程予定時間オーバー。
まあ、出発にバタバタはつきもの。気にせずれっつらゴー
さすがに3連休前夜。東北道にしては珍しく車が多くペースが上がらない。が、楽しく釣りの話で盛り上がり、ジワリジワリと北上する。福島近辺は時々強い雨が降り、遠くでは雷鳴が。福島在住のフォロワーさんから事故があって通行止めだよ、なんて話を聞くも、通過するときにはちょうど解除されてツイてた。車は殆ど路肩に止まっていて本線は空いていた。快調に飛ばし、白石ICを通過する。
仙台を抜けて少しすると直線がずっと続くまっ平らな道になった。きたか岩手。変化の乏しい岩手の東北道はちょっと苦手だ。この辺になると無計画さんもご就寝となり、夜が白らじむのを感じつつ、岩手山SAで休憩をはさんで間もなく青森入り。ふう~、結構遠かったな。
阿闍羅PAで運転交代。目が覚めるとコンピニだったので、ここで朝飯と昼飯を購入。店番はJKっぽかったが青森イントネーションのほのぼのとするしゃべりでおじさんちょっとご満悦。弁当とおにぎりを買ったが、バックヤードで作っているらしく米があたたかい。にぎりは大きい。全体的にボリューム満点という感じなのだ。さすが青森!
まあそんなこんなで7時には待ち合わせ場所に。コンさんの到着を待ちつつしばし仮眠…と、コンさん7時半に登場。は、早いっすね(;・∀・)
初めて会うコンさんはずいぶん釣り慣れた感じでかなり軽装。山仕事屋的なズボンにベルト、上は半袖だ。手袋もない。足回りは渓流足袋にスパッツという出で立ち。無駄がない。
無計画さんは釣り動画を作っているだけあってさすがの重装備。肩ベルトにハンディカム標準装備…荷物もかなり多そう。足回り膝周りは念入りにサポートタイツで重武装。フライの道具も多いよ。
自分はいつもの釣り装束。今回はロープも不要ということで、ほんとに荷物が軽い。代わりにネットをもって行くことに。
そんな装備でいざ出発。待ち合わせ場所から人のあまり歩いていない遊歩道を降りていく。それにしても青森の植物は全てが大きい。まずフキがでかい。直径は1m弱? 腰の高さ。他の野草は背丈を越える。笹は太さ高さはないが、かなり密に生えている。うーむ。これ、途中脱出は難しそうだな…
程なくして温泉水の沢に行き当たると、湯気が出る沢沿いに少し下り、そこから道なき道を少し進んで目的の川の下流に出た。いや~、暑かった。
目の前に広がるゆったりとした渓流。かなり雰囲気がいいが、ここには魚がいないらしい。竿を出す気満々の無計画さんをいなし、上流へ。コンさんはなかなかペースが上がらず、ちょこちょこと休憩をはさみながらゆっくり遡行する。空は時々青空が見え隠れし、暑すぎず寒すぎず調子がいい。
堰堤数個と温泉水が入ってトリコロールカラーになった場所を越えると「ここです、ここから釣ります」とコンさん。よし、やりますか。
コンさんはテンカラ、自分と無計画さんはフライ。コンさんは毛玉のような大きなEHC10番を2番のフライラインにバカ1m程のハリスをつけたシステム。自分はいつも通り3番に9ftリーダー、テイペット少々、フライはイケノさんから送っていただいた10番のスティミュレーターだ。
無計画さんはいつも先行者厳しい場所でやっているのが影響しているのか、16ftのロングリーダー。テイペットも長い。フライは小さい。三者三様で渓に
立ちこむ。
コンさんに狙うべきポイントを教えてもらいつつ攻めるが反応なし。そうそう一投一尾というわけにはいかないですな。程なく広い淵があったので無計画さんを呼ぶ(どうやって攻めるか見たいから)。
すると流れ出し、それも淵からずいぶん離れたところにポジションをとり、長い仕掛けを巧みにキャスト。スルスルとナローなラインが伸び、今度はその力がリーダー、ティペットと伝わって淵の反対側近くにふわりフライが着水した。おお~、さすが激戦のフライマン。ほとんどドラグがかからないまま岸際にフライがとどまっていたが、これといった反応なく終了。しかしナチュラルに1分近くポイントに留めておけるとは…うむう。自分だとまず届かない感じだぞ( ̄◇ ̄;)
「あ~、もっと奥に行った方がいいんだけども」と言っていたコンさんにバトンタッチ。すると無計画さんをゆうゆうと追い越し、淵の核心部、流れ込みへ。しかも傍から見ると結構無造作にポイントに近づく。あれで魚逃げないんですかね…と無計画さんとヒソヒソ話。結局魚は出なかったが、普段と同じ釣り方なんだとすると、たぶん心頭滅却し無我の境地でアプローチしてるに違いない。
すぐ上流にはブッツケの小さい淵。順番で無計画さんが狙う。かなりポイントに近づいてるが出るのか?
お~、斑点が大きくてこれぞアメマスの血をひく東北のイワナって感じ。腹部にはオレンジ色の斑点が美しい。
同じようなポイントでもう一匹の反応を引き出し、今度は自分の番。やはり同じ場所の少しだけ上を狙う。主流が手前で少しだけやりにくいがここはテンカラスタイルで。奥の巻き返しは…でない。では流れの中は…何度か流すが反応なし。
でもあと一回だけ…と粘って流すと出ましたーー!うわっ、ロを大きく開けた瞬間に食わずに潜りましたーーー!!残念!!!
ドラグかな?自分としてはうまく流れたつもりだったんだけども。まあ次、次。
#無計画さん曰く「ドラグかかってましたね~」だそうで
自分とコンさんは新しいポイントで竿を出す。「主流と巻き返しの間の流れが緩んでるところを流してみてください」とのアドバイスをうけ、いつもの巻き返しにプラスし流れのゆるい場所も探る。と、ヒット!おお~、初めて青森イワナ…きれいな魚体に感動。
しかし次から次へとA級ポイントが続く。しかもどこにもまんべんなく魚がいる。素直な魚が多いけれども性格は様々で、なんのためらいもなく毛鉤を唖えるやつもいれば、ドラグがかかってるのもお構いなしに追いかけてくるやつ、毛鉤を見るけどスルーするやつ、そもそも毛鉤を見ないやつ、そして毛鉤に軽くキスして帰っていくやつ…実に様々。
「おれ今日まだ釣れてねえ…ポウズはいやだな…」と言っていたコンさんも木が張りだした淵でイワナを出した。「どこで出ました?」と聞いたら「ここ…いやここかな?あれ、どこだっけ?」と足が地についていない様子w
その先では岩が頭を出した鏡面の静かな淵。ここはフライマンの出番でしょう…と無計画さんを呼び寄せる。みんなであそこが出る、こっちについてる、あの流れにのせて、いやいやあーだこーだと作戦会議。実釣する無計画さんはやや遠方からキャストし長めのデッドドリフト…2、3流した後にヒット!おお~、これはかなりの大物では…かなり重たそうな引き。しばらくして上がってきたのはよく肥えた28cm。
「これ絶対尺あるでしょーー!」と勝手に盛り上がっていたところ「いやこのネット28cmなんで、まあ、28cm弱ですかね」と冷静な無計画さん。むむ、尺ないのか…雰囲気バッチリなのに。
その後もいい感じで釣れ続ける。コンさんがさんざん流した落ち込みで後からやってきた無計画さんがあっさり8寸を上げたり、「ここは奥の一番いいところをやってください」とコンさんのアドバイスで淵の流れ出しをスルーし、奥に行こうと思ったら足元から3匹イワナが走り出したり、ここからいるならもうキャストしようと一歩足を踏み出したらさらに2匹が走り出したり、一番奥に振り込んでみたらなにも反応がなかったり…楽しい楽しい。
「いやあ、手前にいるとは思わなかったなあ」とのんびりコンさん談。
ひとしきり満足してお昼に差し掛かったころ、突然の雨。川岸に雨宿りしてやり過ごそうとするが、雨はますます強くなってくる。しかも降り出しと同時に目の前の川が濁りだした。あまりに早すぎる。上流で何かあるのか?
(キ)「これ、やみますかね?」
(コ)「いやあ、天気予報では曇りのち雨だったから…」
(キ)「増水しますかね。脱渓は大丈夫ですかね」
(コ)「いやあ、たぶん大丈夫じゃないかなあ」
(キ)「無計画さん、予定の脱渓点まであとどのぐらい?」
(無)「そうですね~、そんなに遠くないすよ~」
(キ)「行くべきか、行かざるべきか…」
(コ)「いやあ、増水すると帰りは大変だから、このまま行った方がいいんではないかなあ」
(キ)「うーん、じゃ行きましょう!」
今後の行動に備えておにぎりを頬張る。コンさんは何も持ってきてない( ̄◇ ̄;) というので、おにぎり分けっこ。青森のおにぎりはとても大きいので、一人1個で十分腹が満たされた。無計画さんは必至に現在地確認にいそしむが、雨粒でスマフォが誤作動。かなり難儀しているようだ。
しかし脱渓点まではそう遠くない。上流は枝分かれし、それごとに水量は減るだろうから引き返すよりは良策に思える。よし。
二人は脱渓に向けて竿をたたんだが、なんとなく雨が降って活性がさらに上がったりするんじゃないかな、とスケベ心を出しそのままの出発。コンさんのペースに合わせひと休憩したところの淵に魚影を発見したのでとりあえず毛鉤を流すものの、猛烈なドラグがかかって沈んでしまう。まあそれでもいいかなと思って流してたけど、どうもイワナが沸きがあるように、いたるところに魚影が確認できる!これには興奮した!!
「そうですね~、黒っぽいフライがいいんじゃないすかね~」と無計画さん。
(とても小さな)フライボックスをすみずみ見渡すも、黒っぽいのはアントパターンのみ。よし。
数流しするとこれもどっぷり水を含んでほぼウェットの釣りになってしまったものの、足元まで追いかけてきたイワナが猛烈にドラグのかかったアントをパクリ。まるでルアーみたい。
どうも増水して川底が巻きあげられたのもあるのか、流下する虫たちをイワナが盛んに追いかけまわしているらしい。これは面白い釣りだった。こういうこともあるんだな。
その後も拾い釣りをしながら遡行を続けていくと、数匹のイワナに恵まれた。そして雨は小ぶりになり、不思議なことに同時に川の水色もよくなってきた。こんなに雨と連動する沢なんて、源頭でもないのに不思議すぎる。
大きな滝を恐る恐る越えると、今度は大きく深い淵。流れ込みは落差はないものの幅の狭い落ち込み。以前コンさんが来たときは何の問題ものないやさしい落ち込みだったらしいが、今回は突発的な豪雨で増水し、越えられそうにない。試しに左岸からへツリ気味に落ち込みに行き、落ち込みせり出した岩の陰から流れの中に足を置いてみたが簡単に流されてしまう。その先もどうなっているか見えないし、これは進退極まったか。
再び雨が強くなり水色が悪くなり始める。カフェオレ色だ。ちょっとまずい。せり出した岩をのっこせないかと思ったが、岩がもろい。微妙なところだが、これは高巻くしかないか。
ロッドを片づけてるうちに無計画さんに先行してもらう。草付きで滑りやすく、なんども大きなお尻…もとい岩が落ちてきた入りする。左手に小さな尾根ごとく岩がせり出しているが。それをトラバースできないかと下から声をかけるが、帰ってきたのは無計画さんだった。滑り落ちてきたのだった( ̄◇ ̄;)
今度はコンさんが登る。うまいこと大きな野草(ウドだろうか?)をつかみ、ぐい、ぐいと登っていく。木をつかむとぐんぐんと高度を上げていく。いや~、小さく巻こうよ小さく、と思ってる隙に姿が見えなくなってしまった。無計画さんも続く。
自分は小さく巻けないかなと微妙なバンドを見つけて尾根を越えてみたが、そこで見えたのは…白波渦巻く通ラズの滝だった( ̄◇ ̄;) こりやだめだ。高巻きが正解。
尾根に戻り高度を上げる。尾根にはうまい具合にしっかりした木が生えていて、滑りやすい足元の不安をよそに、上の方でどっしり腰を下ろしていたコンさんと合流できた。続いて無計画さんも登ってきた。淵から50mは登ってきたか。
(キ)「さっき上流が見えましたが、色がよくないですね。増えてます」
(コ)「いやあ、この先ひらけたところだけだから大丈夫だあ」
(無)「ちょっと左足攣ったwww」
(コ)「いやあ、わたしももうかなりきついですよ~。限界かなあ」
空も暗くなってきて全員弱気モード。しかし足を動かさないことには。薮のすき間からのぞくと隣の小さな尾根伝いに降りれば滝を三つ巻いて上流に抜けられそうだった。そこまでこの尾根がつながってることに望みを託し、先行で降りていく。やや薮がうるさく、足を乗せれば滑る危険があるが、なんとか窪み状の部分に到達。この調子で順調に高度を落とす。と、「ズドン!」という地響きとともに「ううっ」とうめき声を上げつつコンさんが落ちてきた。大丈夫かな~。
しかし見込み通り、笹と草につかまりながら高度を下げると枝沢にぶつかり、程なく本流に降り立った。結局1時間を要した。ふう~。
だがここからも油断はできない。カフェオレ色に増水した水が岩を洗う。水に沈んだ足場ははっきり確認できない。慎重に足を置いて進んでいく。しかしコンさんの言った通り、ここからは開けた渓相で危険な個所は少なかった。立ちこんでもひざぐらい。ホッとしつつ足を進めると雨脚も弱くなり、雨具を脱いでもいいかなという感じになってきた。
ひとつ出会いを越えると水色もよくなり、透明感が出てきた。こちら側の状況はよさそうだ。さてそろそろ脱渓が目の前に迫ってきた。ような感じがした。ということで無計画さんのスマフォを取り出し現在地を確認…しようとしたが、やはり電源が入らないらしい。自分のカメラはGPS付きだが、どうも谷間では電波がつかみ辛いらしく、現在地がはっきりしない。
一応、さっきの出会いを越えたところで残りは(直線距離で)2キロ弱。お~、これは結構終わりが見えたな~、と思ったのは罠。実際、沢は枝分かれし水量が減ってはくるが、川幅も狭まってくるため河原がない。ないことはないが猛烈な笹薮。当然、川通しでの移動になり足が重い。ペースが上がらない。これは結構きつい。
「ゆっくりいきましょう~」「安全にいきましょう~」「飛び跳ねないで、一歩づつ確実にいきましょう~」「休みましょう~」とコンさん。もう限界を越えてしまった。無計画さんの左足もかなりつらそう。
大休憩し現在地を確認するが…やっと捕まえたGPSの電波で明らかにされる事実は厳しいものだった。削がれた体力に応じた距離は進めてない。簡単に言うと進んでない。500mしか進んでない。脱渓予定地点まであと1.5Km。
しかもここで新たな事実が判明。無計画さんのスマフォがおかしくなって電源が入らなくなったの先に書いたとおりだが、偏光グラスがなくなっている。サイトマスターの高級品。おそらく3万円コース…さっきの高巻き&薮こぎか。コンさんは長年愛用してきたタモがない。やはりさっきの高巻き&薮こぎでか。
幸いなことに自分は無傷だが、これほどまでの代償、等価交換を求めてくるとは青森の岩魚パラダイス、恐ろしい。
足は重いし、空も重たくなってくるし、そのうえ気持ちまで重たくなってきた。ここから先は高低差はほどんとないが、ずっと川通しで、この川通しが思いの外大変だという事実にまたまた気が重くなってくる。しかし進まねばおいしいビールが飲めない。がんばって進むしかない。
と、腰を上げるとスルっとカメラが落ちて水没…あちやー。毎度このパターン。ついに俺からも等価交換の代償をとりにきたのか…これで現在地を確認するすべがなくなった。はわわ。
どんどん進む。やけになって進む。一歩一歩確実に、ゆっくり急がず足を進める。
沢はどんどん細くなって薮がせり出してくる。木の枝がせり出してくる。かなり歩きづらい。
そのうち沢は蛇行が始まって一体どこに導かれるのかという不安が襲ってきた。空は少し空けてきたから、どうやら湿地帯の末端までは来たようだ。しかし行けども行けども薮…ブッシュ…全員の頭の中では川口浩探検隊のテーマ曲が流れるのに違いなかった。可能ならこの薮たちをジャングルナイフで切り倒しながら進みたかった。
唯一の救いはこんなところでもイワナの姿を見かけたこと。あらためてイワナの強さに感銘する。ここは普段もしかすると枯れるかも?というところなのに、イワナってやつはたくましい。
ふと「いま車の音が聞こえませんでした?」とコンさん。
「いや、、、空耳じゃないですかね…」と疲れ切った無計画さん。
あれからどれほど進んだかわからないが、時間はすでに17時半近く。深い霧が出始め、日没を待たずに行動不能になる可能性が高い。一応自分はヘッ
デンもエマージェンシービビィもあるけど、そういう装備がないコンさんはまずい。しかも半袖だし。ヤッケは着ているものの全身ずぶぬれだ。気温が下がれば体が動かなくなってくる。
「時間的にも地形的にも道路が近くに来ているのは間違いない。今度車の音が聞こえたら薮こぎしてでもそっちの方向に行きましょう。想定なら200mも進まないうちに、道路に出るはず」
3人の意思は固まり、ふたたび歩き始める。頭上は開け、立木も小さくなってきているような気がする。沢は細く、曲流し、行って戻って行って戻ってと半ばラビリンスのよう。一応進んではいるようだが…
あたらめて現在時がとれないかと無計画さんがスマフォの電源と格闘しているそのさなか、はっきりと車の音。
右岸には小さな沢。ここからいけんじゃね??と無計画さんが様子をうかがう。が、すぐ4m程の崖になってしまう…笹をつかんで何とか体を持ち上げるが、足場が悪すぎて滑り落ちてしまう。どれどれと自分が登ってみると…たしかに足場は滑るが…崖上に出れた。
次は無計画さんの番。やはり足場で苦戦するが何とか登ってこれた。コンさんも同様にトライするが、、、「ドドオッ!」っと大きな音を立てて滑り落ちてしまった。うーむ、、、
一旦自分が降りて下からサポート。ただどうしても同じルートでは登れないので、別ルートにトライ。こちらは木の枝が張り出しているので掴まってしまえばなんとかなりそう。まず自分が登って後から来るコンさんの腕をつかむ。
′
ファイトオオオ!いっぱあああああっつ!!
ここからは少々の薮こぎをして、ついに、、ついに念願の車道!!うっひょーー
二人もすぐ車道に飛び出してきて、濃霧、しかも陽が落ちる寸前の車道わきにへたり込んだ。
よし・・・あとはこの車道を4キロ歩くだけだ!!( ̄◇ ̄;)
とウロウロしていたら遭難者だと思われたのか、車が一台とまった。どうやら本当の乗せてくれるらしい。一番汚れてないキコリさん行ってということなので、無計画号のキーをしっかり握り、親切さんに乗せられて朝の待ち合わせ地点まで。
車で走って思ったけど、4キロって結構あるよね…しかも途中登りあるし。
とまあ、そんなこんなで丁重にお礼をして急ぎ無計画号で二人をピックアップ。暖房を全開にして山を下りたのだった…
今回はコンさん秘蔵の渓だけあって、素晴らしい渓相、素晴らしい魚影、釣れ方だった。
少々ハプニングもあったが全員無事に脱渓できたし、等価交換でいろいろ置いてきたものの、命まではとられなかった、ま、結果オーライだったんではなかろうか。
こうして実釣2時間、行動時間10時間に及ぶ釣行が終わったのであった…
冷たいコーラと、小さく美しく煌めく街の明かりがなんと喉と心に染みたことか。