昨日は待ちに待った渓流の解禁日で、ウキウキの釣行だったわけだけど、なんだか文字にしておきたい衝動に駆られたので、まあ自分用の備忘録として書き留めておきます。 朝8時頃、僕らは漁協事務所も兼ねた施設、上野村ふれあい館で年券を買っていた。 例年は日釣り券を買ってのシーズン中1〜2回の上野村釣行だったが、今シーズンはこの管内に通うとまではいかないけど、何回か訪れてみようかという想いがあった。鮎釣りとも共通券だし。毛鉤釣り専用区もまた一つオープンのようだし。 年券を買って、来る眩くも芳しいシーズンに想いを馳せていた。 さて、今日はどこへ行こうか。 まあ人も多いが魚も多いだろう、という安易な考えで、漁協事務所から車で5分ほど下流のキャッチ&リリース区間に入る事にした。通称『ヴィラ裏』と言われるポイントだ。 ポイントまでの道すがら 『水すくねぇ〜』 とか、会話もほどほどに到着。 そそくさとウェーダーに履き替え、魚の様子を見ながらポイントを物色しながらウロウロしていたら、先程から魚たちがぽつりぽつりとライズを繰り返しているポイントに入れてしまった。 先行して釣っていたフライマンはどうやら休憩するようだった。 普段の行いはこういうラッキーで報われる。汝悔い改めよ。笑 そうして僕らは散発するヤマメのライズを共有し、代わり番こでアプローチを開始した。ライントラブルしたら交代、フライ交換する時は交代、1匹釣ったら交代、という風に。 約5ヶ月ぶりの川でのフライフィッシング。シーズンオフ中に買った新しいロッドからスルスルと伸ばしていくこれまた新しいフライラインは、気持ちいいループを描いてフライをポイントへ運ぶ。 狙うポイントは、二つの流れの筋に挟まれた、ほぼ流れが止まっていると言っていいようなスポットだった。だだ手前を遮る一つの筋が、フライをステイさせ続けるためには邪魔だった。 早春のウブなヤマメ達は、実際に流下しているであろうユスリカのアダルト、ピューパ、或いはクロカワゲラのニンフ(アダルトも?)にフライがマッチしているとか、そんな事にはあまり興味が無いようで、僕らがドリフトさせるフライには、ことごとくアタックしてきた。一投一アタック。さすが解禁日だ。 しかしどういう訳か不思議なことに、合わせても合わせても僕のフライにはフッキングしない。 首尾よくフッキング出来たとしても合わせ切れ(この時ティペットは8X)、或いは暫くファイトしてフックオフ、或いはネットイン寸前にフックオフといった具合に。 最初のうちは、 『あー、また!』 『なんで?』 『うそぉーっ』 などと、僕の嬌声と罵声、釣友の笑い声が早春の寒空の下、響き渡っていたのだが、だんだん怖くなってきた。 明らかに神がかっている。 明らかに何かの力が作用している。 そうこうするうち、ビギナーの釣友がめでたく今シーズン初のヤマメを釣り上げた。 『うっ、先を越されたか。。。汗』 おめでとう。ニコパチ写真を撮ってあげる事も早々に、さて交代とばかりにライズとまた対峙する。 春先の渓魚達、特に成魚放流された魚は、まだ水生昆虫に対する捕食行動が上手くない。と言った話をよく耳にするけど、そういう事なのか? それとも、フックのゲイブが開いてしまっている? いやそんな事は無い。 それともリーダー、フライラインの浮力が低くなっているせい?フロータント塗ってみるか? 色んな思いが巡る。 そして、焦る。 師匠としての面目が保てない。 焦る。 そんな葛藤、試行錯誤がしばらく続いただろうか、ようやく、やっと、小ぶりのヤマメをネットインする事が出来た。ありがとう。涙 ここまでのヤマメの僕のフライへのアタックの数は軽く10を超えていただろうか。ホッとした。 僕が最初の1匹を手にすると、どうやら釣友も安堵したらしく、しばしウブなヤマメ相手のイージーなドライフライの釣りを2人で愉しんだ。 そうして暫くすると、まるで今までの騒ぎが嘘のように、まるで穴の空いた風船のように、ヤマメ達のライズの数は急速に収束してしまった。 ハッチに絡む、水生昆虫の流下の一時的増加によって、捕食行動にスイッチが入ったヤマメ達。 そこにタイミング良く我々がポイントに入れた。ということなのか。 気付くと、フワフワと舞っていた小雪はみぞれに変わり、いつしか本降りの冷たい雨となっていた。 これを機に我々は釣りを一時やめ、そのポイントを離れ、河原に停めたクルマの中で暖を取り、コンビニで買ってきたオニギリを食べたりして、小休止とした。 釣友との談笑の中ふと気付くと、クルマのフロントガラスに、チロチロと這い回る小さな虫のようなものに目がいった。よく見るとクロカワゲラの成虫だった。 #flyfishing #fishing









