2021 Four Leaping-Up Colleges
カレッジベースボールのシーズンも半ば、ここまで長足の進歩を辿るカレッジを4校、ザッとサマリを書いた。
Notre Dame
カンファレンスゲーム14-4、LouisvilleとACCの地区トップを争うNotre Dameは、21年シーズン最大のサプライズだ。ここまで全てのACCライバル校とのシリーズを下しており、4/26〜27のLouisvilleとのマッチアップも1-1のがっぷりおつ。スケジュール上も前半の方がタフなカードが目立っていたことからすると、おそらく、カンファレンスチャンプに立った06年シーズンぶりのベストシーズンとなるだろう。
NCAAトーナメント入りこそ22回も、カンファレンスチャンプから15年、カレッジワールドシリーズ入りからも19年離れており、全米トップカンファレンスのACCでも埋もれ気味なカレッジだった。シーズン前も、カレッジ随一のパワーが光るNiko Kavadasこそ擁するもタレント集団とは見なされず、プレシーズンのトップ25カレッジにも入らなかった。
チームナンバーワンプロスペクトのKavadasがアプローチ向上、18Gで11ホーマーとパワーも両立と、チームを牽引。Kavadas以外では2番に入るアプローチの良いRyan ColeとアスリートのCarter Putz、FurmanからトランスファーのJohn Michael Bertrandが目立つぐらいで、基本は使えるオプションをフルに活かす形でのし上がっている。
詰め込まれたスケジュールからタフネスさが求められるカンファレンストーナメントやNCAAトーナメントをのし上がる上でも、スターに依存しないスタイルで勝ち上がっている点は上手い具合に作用するかもしれない。絶大なエース不在、パワー面に限ってはKavadasに依存しがち、とネックこそあれど、しばらくは今年のカレッジベースボールを荒らしてくれそうだ。
Pittsburgh
本拠が同じなメジャークラブがあまりにも惨めなパフォーマンスな一方、カレッジの方はNotre Dametと並ぶサプライズ同然なのし上がりを見せている。NCAAトーナメントでのプレー量、カレッジワールドシリーズ進出無し、とのバックグラウンドからすると、もしかするとNotre Dameよりサプライズ度合いは大きいかもしれない。
Dukeとのシリーズを取りこぼしたり、VTやNotre Dameにはやられたりと、カンファレンストップに立つ程のパフォーマンスでは無いが、名門Florida State(FSU)をスイープ、GT、Miamiとのシリーズを下したりと、下馬評が高いカレッジを次々と倒してきた。
エースのMitch Myersを中心にしたコントロールの良いピッチングデプスに、バッティングで大きく力を付けたカレッジのベテランたちがハツラツとプレー。フリースインガーながらもスイングにパワーがあるNico Popaと5ツールとして注目のKyle Hess、2Bを守りながらホームランとBBでチームトップに立つDavid Yanniが良い。
全体的にゾーンコントロールが甘い打者が目立ち、このあたりのネックゆえに抑えられるシリーズも多い。Dukeとのシリーズはまさにその点を突かれて落としており、ドラフトでもそれなりなプロスペクトのCooper StinsonとHenry Williamsに圧倒された。シーズンでSECやPac-12、Big 12あたりのトップカンファレンスとのカードも無く、上位カレッジへの対応と言う意味では、おそらく進出出来るだろうNCAAトーナメントで真価が問われそうだ。
Virginia Tech
Virginia Tech(VT)もPittsburghと並ぶサプライズチームで、Pittsburghと同じくプログラム初のカレッジワールドシリーズ入りを狙えるだけの実力がある。FSUとClemsonからの取りこぼしはあったが、同じ立場でイケイケなPittsburghはスイープ、Miamiとのシリーズも下しており、ACC地区レースをGTと争っている。間も無くこの2校は直接対決を迎えるが、かなりの注目カードとなるだろう。
Ian SeymoreやZach Brzykcyと言ったプロスペクトはメジャークラブへ行ってしまい、、ピッチングスタッフの力量はいくらか下がったイメージは拭えない。それでもチームOPS.835のオフェンスはカンファレンスで3位、純然たるバッティング力で存在感を示している。
4番のT.J. RumfieldはTexas Techからトランスファーの巨体バットで、パワーとアプローチを両立。来年のドラフトではいくらか注目されるだろう。Jack HurleyとGavin Crossもアプローチややや雑だが、.300を上回るアベレージでチームを支える。Hurleyはフレッシュマンながらもスピードもソリッドとマルチなタレント、Crossはフルシーズン1年目でブレイク中の左のパワーバットだ。
オールドプロスペクトが支えるNotre DameとPittsburghと比べると、いくらか若い人材がプレーし、来年もコンテンドしきれるポテンシャルがある点がVTの良さだ。20年からジワジワと力を付けている点も含め、これからのACCでコンテンダーのニューカマーとして注目を集めるかもしれない。
Old Dominion
Justin Verlanderの母校、、と言えば響きは良いが、C-USAでカンファレンスチャンプ歴が無く、NCAAトーナメントにも7年プレーしていないと、実力自体はかなりひかえめなカレッジだった。が、19年シーズンから勝率.500を上回ると、21年はシーズン全体、カンファレンスゲームいずれもライバルを圧倒。このカンファレンスで評判が高いSouthern MississippiやFAU、La Techを上回り、FAUに至ってはシリーズを下している。
ハイレベルなオフェンスにピッチングスタッフもソリッドと、とにかくスキが無い。20G以上でプレーの打者は全員OPS.800オーバーな上、ローテーションもTommy Gertner以外はソリッドなパフォーマンスでイニングも食べられている。
オフェンスの中心はリードオフを任されるKyle Battle。5年目のシーズンのベテランが21年シーズンは大きくパワーアップ。パワーとスピードを両立した恐ろしい打者になっている。Carter Triceは2Bを守りながらスラッシュラインもチームトップ、ソフモアシーズンのMatt Coutneyはパワーが付きさらにスキが無い打者になった。メインどころがリーディングしながら、周囲のソリッドなパフォーマンスの打者たちが彼らをしっかりとバックアップする強烈なオフェンスは、言うまでも無く得点でカンファレンストップを叩き出している。
ピッチングはコマンドが良いRyne Mooreをエースに、Nick PantosとHunter GregoryもMooreを上回るKマシーンぶりでローテーションを盤石にしている。PantosはAaron Nolaに近いスリークォーターのリリースでスライダーが良く、Gregoryはアップテンポなオーバーハンドで打者に余裕を与えない。Kマシーンなリリーフもそれなりに揃っており、特に9.2IPで20KをマークのNoah Deanは96マイルのストレートでポテンシャルからも注目を集める。
これからのシーズンでLa TechやCharlotteとのシリーズがあるが、個人的にはこのままカンファレンストップに立つのはOld Dominionだと思っている。C-USAのカレッジはNCAAトーナメントでどうにも存在感を出せずにくすぶっているが、投打のタレント量を誇るOld Dominionがこの歴史に風穴を空けてくれれば、と思う(この役目に関してはLa Techにも期待はしている)。













