College Baseball Player Profile #1 Peyton Pallette
シーズンをフォローする中で、個人的に注目具合がグッと上がったプロスペクトにフォーカスしてレポートを書こうと思う。まずは、アーカンソー大の新エースとして注目のペイトン・パレットから、、
アーカンソー大のソフモア。2001年5月9日生まれ。22年ドラフトクラス。
アーカンソー州ベントン出身のローカルボーイ。ベントン高校では主に3Bをメインにプレーしていたが、アーカンソー州のトラベルチームでフルタイムのPにコンバートされると、メキメキとバリューを上げた。PGのランキングではアーカンソー州で5位、RHPとしては同じくアーカンソー大へリクルートのブレーク・アダムスに次ぐ2位と高く買われていた。
高校ではカレッジベースボールのプレー歴があるマーク・バリステリ、トラベルチームではコーチ歴10年とキャリアこそ浅いものの、若くしてトラベルチームのディレクターにのし上がったチェース・ブリュースターの下でプレー。
家族ネタは定かでは無いが、父は家にオレンジ色の物を一切置かなかったらしい。21年シーズン、オレンジがチームカラーのテキサス大に対してマウンドに上がったパレットに対し、父は「誇りに思う」とコメントしている。
高校では3Bをメインにプレーし、パワーよりもアスリート性に支えられたオールラウンドなプレーぶりに注目。フットボールでも鳴らした人材で、そのバックグラウンドは20年シーズンまでアーカンソー大でエースに座ったコナー・ノーランドと重ねる点が並ぶ。
トラベルチームでPにコンバートすると、90〜92マイルのストレートとシャープなスライダーでバリューを高めた。高校ではコマンドを失うシーンも目立ったが、プレーを重ねる度にデリバリーのリピートが上手くなり、アーカンソー大入りの時点ではアップサイドとストライクを集められるスキルに注目が集まった。
21年シーズンに半ばサプライズな形でウィークエンド入りをしたが、アーカンソー大のコーチ、デーブ・バンホーン曰くストレートが大きくパワーアップしたことが最大の要因。「20球を投げれば、17球は95マイルオーバー」とコメントしており、シーズンでもイージーに95マイルをマーク。スライダーの扱いにも長けており、スタッフはチームナンバーワンとの評価を揺るぎない物にした。
スライダーは80〜83マイルとやや大きめ、それよりも若干スローなカーブもレパートリー。ロケーションミスが少なく、いずれのボールもカレッジではアウトピッチとして効力を示している。
フレッシュマンでは4Gにリリーフ止まり。ウィークエンド入りしたアダムスと比べると高校でのバリュー分ビハインドで、20年シーズン時点のスタッフ自体も90マイル前半止まりと、アーカンソー大にゴロゴロと並ぶタイプの1人だった。
前述したストレートの大きなパワーアップでバンホーンの中での序列が大きく上がり、ノーランドやパトリック・ウィックランダー、ケイレブ・ボールデン、アダムスもプレーする中でサタデースターターの座をゲット。テキサス大に対して4.1IP/8K/0失点のナイスパフォーマンスでスタートを切ると、次のサウスイーストミズーリ州立大とのゲームも5IP/8K/0失点。ゲーム半ばでストレートが90マイルほどに落ちるシーンもあるが、95マイルのストレートとスライダー、カーブを打者はここまでほぼ捉えられていない。
21年はマリー州立大とのシリーズ前のローテーションアナウンスで、ついにフライデースターターの座をゲットした。19年ドラフトでアイザイア・キャンベルを失ってから押しも押されぬエース不在にあえいでいたアーカンソー大にとって、ついに新エースの座が埋まった瞬間だったと言える。
個人的にはかつてのエース(にして、生涯のマイフェイバリット)のブレイン・ナイトの再来と思っている人材。ナイトよりも上背は無いが、よりイージーなデリバリーにパワフルなスタッフを両立している。
NCAAトーナメントまでにパレットとノーランド、ウィックランダーでローテーションが作り上げられれば、18年に惜しくも逃したカレッジワールドチャンプの座を狙えるかもしれない。21年シーズンは足がかりに、22年シーズンにはドラフト年としてさらなるレベルアップを求めたい。