“プールの授業が終わったあとの国語の授業のときに開けてる窓から入ってくる風がいちばん好きな種類の風なんだけど、その風にはもう一生会えないのかとおもうととても悲しいです。みんなからほんのり塩素の匂いがして、何人かは疲れて爆睡していて、たまに風が窓際の何人かのノートをバラバラめくってきて、朗読の声がスッと響いていたあの時間は世界でいちばん穏やか場所だったとおもう。”
— 自分が書かなければおそらく誰かが書く日記 (via pakurincho)
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“プールの授業が終わったあとの国語の授業のときに開けてる窓から入ってくる風がいちばん好きな種類の風なんだけど、その風にはもう一生会えないのかとおもうととても悲しいです。みんなからほんのり塩素の匂いがして、何人かは疲れて爆睡していて、たまに風が窓際の何人かのノートをバラバラめくってきて、朗読の声がスッと響いていたあの時間は世界でいちばん穏やか場所だったとおもう。”
— 自分が書かなければおそらく誰かが書く日記 (via pakurincho)
ゴツンっ
鈍い音がした
目の前のすべての出来事がスローモーションみたいに過ぎてゆく
視覚以外の感覚が閉じられてゆく
自分は一体なにをしているのかまったくわからない
呆然と立ち尽くすことしかできなかった
ピピッピピッピピッピピッ
アラーム音が鳴った
反射的にテーブルの上にあったアラームをオフにした
それと同時に急に我に返り、いま自分の目の前で起きている出来事を目の当たりにする
自分の足元にはガラスの灰皿が転がり、その数十センチ先には全裸の禿げた中年男が微かな呻き声を上げて倒れている
額からは鮮血が流れ、顔を染めてゆく
やってしまった
自分はやってしまったのだ
どこかに冷静な自分がいる
わたしは犯罪者になるのだとその冷静な自分が語りかける
他方で、この場を去ればいいのだという考えが頭を巡る
アラーム音からどれくらい経ったのだろうか
わたしはネオンサインのギラついた街を夢中で通り抜け、商店街にたどり着いた
ふいにiPhoneを見ると、マネージャーからの着信が20件もあった
悪いものを見た気がして、電源を落とした
この陰気な街で働き始めて半年
軽い気持ちで受けたお見合いパーティのサクラの面接で、貴女にはもっと向いている仕事がある、と紹介されたのがこの店だった
いわゆるふーぞくで働くのは初めてだったが、手っ取り早く稼げる、高級店のため良客がついている、という理由でまずは体験入店から始めた
その月は支払いもカツカツでだいぶ切迫していたのも大きな理由だ
のちに気づいたのは体験入店はそもそも本当の体験入店ではないということだった
つまり、いわゆる体験入店の前に店のマネージャーと「実践」しなければならないからだ
実践を終えたわたしはもう素人じゃない気がして、当たって砕けろ!という感じで強気だった
新人と名乗ればちやほやされるし、モデルみたいにパネル写真を撮ってもったり、数時間働けば何万も稼げるし、嫌なことはほとんどなかった
自分はもしかしたらこの仕事に向いているのかもと思ったりもした
究極の接客をしているんだ
と自分に言い聞かせながら働いた
働いた後は財布が潤う分、出て行く金も多かった
いま思えばなんで全額貯金しなかったのかなと後悔もする
しかし、穢れた金はすぐに消費したほうが良いものなのかもしれない、とも思う
結局あの店で働いた半年で幾ら稼いだのかまったくわからない
ああいう仕事をしたら、金は手にするが、喪うものもあるのだといまでは感じている
なにを喪ったのかは言葉に出来ないが、確実にカラダの一部分で、喪った場所があるような気がしてならない
無題
夜働いていたら、いまから3年くらい前の暗黒時代に知り合って、しばらく関係のあった中年男性が現れた。長身のその人はけっこう目立つからすぐにわかった。
少し年をとったのか、白髪が増え体が弛んだように見える。アルコールを摂取しているのか顔が赤く、どこか落ち着きのない様子だ。
わたしは制服を着ているし、髪もくくっているので気付かれることはないだろうと思ったが、万が一気付かれてなにか言われたら嫌だったから、目を合わせないように他のスタッフに紛れて見ていた。
何事もなく退店したようで安心したと同時に、暗黒時代の自分を思い出してしまった。
その人はわたしと同じ区内で働いているし、いつ会ってもおかしくないのだが、もう二度と会いたくない人だ。
こんな話ができるのも、このTumblrしかない。
こないだ劇場で観た映画『わたしは最悪。』のワンシーンが、このときと被ってしまい、ヒヤヒヤしつつも、昔の自分と重ねながら笑いながら観てしまった。
自分のよくない癖で、あのひと今何してるかな?とフルネームでググったら、なんと前のオフィスよりもさらにわたしの家の近くに事務所を構えていて、トーキョーにもオフィスがあるし、手広くやってるようだった。 いまわたしがやってる仕事とも、まったく畑違いではないようだし、またどこかで遭遇するのかしら…嫌だなぁなんて考えながら、明日の朝に備えて寝ようと思います。
命日
久々に更新する。
外は土砂降りの雨。
昨日大男の働いている姿を見た。以前の職場だったら気軽に声を掛けられたけど、いまの大男の職場はなんだか忙しそうだし声掛けにくかった。母に促されて声をかけて、少しだけ話すことができた。マスク越しにうっすら笑顔を見ることができた。
ただ、大男は私の知っている大男ではなく、痩せて少し小さく見えた。
今日は父方の祖母の命日だ、ということに漢方の病院の待合室で気づいた。
偶然にも、父からショートメールがきて、先日、病気でずっと入院している兄貴へ私から送ったCDや本が届き、兄からありがとうと電話があったよ、というような内容だった。
父に今日が祖母の命日であるとメッセージを送ったところ、憶えていてくれてありがとうと返信がきた。
24年前の病院での光景を思い出してしまった。
ずっと綺麗で背の高いちょっと気の強いおばあちゃんが、日に日に痩せて黄疸と腹部に水が溜まり、最後会った時は意識朦朧としていた。
今まで当たり前に存在していた人が、この世界からいなくなるということにショックで、祖母が亡くなったと告げられた時は現実を受け止められず、しばらく放心状態だった。ガランとした病院の休憩室で過ごしたあの感覚は今でも忘れられない。
24年経った今、私は日々を生きている。
ずっと働いてきた仕事を辞め、自分がやりたかったことを少しだけやっている。まだまだ1人前ではないし、なんの保証もない。
仕事をこなすのに精一杯で、仕事のある日は胃が痛む。
矛盾しているようだけど、本当にこういうことをやりたかったのかな?と思ってしまうこともある。
今は修行の時期だと思って、もうちょっと頑張ろうと言い聞かせてやっている。
漠然とした不安を抱えながらも、日々生きてこう、と時々過去を振り返りながら少しずつ前に進んでいる。
退勤後、大男(元カレ)と、彼氏と、憧れのお兄さんから同時に連絡が入っいてちょっと笑ってしまった。
無題
インスタに写るあなたがかっこよすぎてドキドキした。
こっそりスクリーンショットした。
今春会いに行きたいな。
去年梅雨の時期に会ってからずっと会ってないから。
わたしの憧れのお兄さん。
都会の雑踏の中で、むかしの自分を見つけた。
緩く巻いたロングヘアに清楚なワンピース姿、高めのヒール。隣には中年男性。
手も繋がず、よそよそしい敬語。
悲しいような懐かしいような。目で追ってしまう。
あの頃より痩せた身体。
ショートヘアにティシャツ、ゆるいパンツ、コンバースのスニーカー。
本来の自分に戻れた。
どこか無理してた自分が愛おしくもある。
あの頃通りすぎて行った人たちも同じ空の下で、それぞれいろんな人生を歩んでるんだろうな。
伏線なのか
母が腕時計の修理代をくれた
親が私名義でアフリカの子どもたちの募金を振り込
んでくれた
面倒な取引先の精算がやっと終わった
社会や人に対する怒りや憤りを感じる事が少なくなった
年賀状の家族写真のために父がスマホ用三脚を買った
最悪の事態を想定するわたしの悪いクセで、全ての事象が死への伏線のようでならない
水曜日はすぐそこ
来週の水曜日、つまり明明後日にわたしは癌宣告を
受けるかもしれない。
会社の健康診断のエコーで去年要検査のち、結局放
置。
今年は良くなってるかもしれないと、自己判断でも
う一回今年受けたところまた要検査。
やっと総合病院でマンモグラフィを受けた。
痩せているせいなのか、とにかく痛い検査だった。
医師が画像を確認すると、1cmくらいの腫瘍がある
ことがわかった。自覚症状はまったくない。
腫瘍が良性か悪性か調べるために、胸に針を刺され
た。注射のもっと痛いバージョンみたいな感じ。絆
創膏を貼られた。
それでは来週の水曜日に来てください。
悪性なら、治療方針を決めます。
とさらりと言われた。待合室には沢山の患者が座っ
ている。
見た感じわたしよりも年齢が高い人が多そうだった。
検査から診察を終えるまで4時間以上かかった。
癌がどうというよりもとにかく疲れた。
帰り道、新しいスーパーで炙り寿司やお惣菜などた
くさん買った。
両親はとても心配していて、母に至っては毎晩胃が
痛くて眠れないらしい。
自分は無感情だ。
悲しみもないし、別に自覚症状もない。
検査以降、毎晩よく冷えたチャミスルを1本ストレートで飲み干している。
癌だったら、どうするのかな?
何年生きるのかな?
まるで他人事みたいな感情だ。
強いて言うならば
生きよう
という気持ちも
死にたい
という気持ちもないけれど、
むかし人の役に立つ仕事につきたい
という夢や、親をはやく楽させたい
という夢をまだ実現させてないな
なんて思ったりはしている。
でも、仮にもし癌だったとして、いまは頑張って治
療しようという気持ちにはなれない。
高い治療費を払い、苦しい治療をして、自分は意味
あるのかな。闘病記とかほんとに苦手で。
とにかくいまは自分を客観的に見ることしかできない。
疲れたので寝る。
香り
香りの記憶はなぜかずっと残っていてふとした瞬間に思い出す。
小学生の頃 5月のそよ風に乗って音楽室の窓から珈琲豆の良い香りがした。
当時は飲めなかった珈琲も、いまでは大好き。
小さな街の映画館でホラー映画を観たとき、暗闇の中でおとなの香水の香りが漂っていた。
ほんの少しエロスを感じた。あの香水、どこのだったのかな。
子供の頃、線路脇で遊んでいたときに嗅いでいた線路の枕木の匂い。
良い香りとは言い難いが、好きな香り。最近嗅いでないなあ。
祖父母の家の匂い。玄関を開けた瞬間家の匂いがぷわーっと香ってくる。
おばあちゃんの香水、おじいちゃんの本、たくさんの洋服、つまり、生活臭。いろんな香りが混じっている。もうあの香りは二度と嗅げない。
今日は久々になにも予定のない休日だった。 朝起きて勉強して、ゆっくり朝ご飯を食べて、地下鉄に乗ってカメラのキタムラに行った。 ためていたフィルム3本を現像に出した。 パソコンを介さずにデータを直接スマホに送ってくれるサービスがあるから、とても便利だ。 親にマスクがあったら買ってきてねと言われていたのでマスクを探し回ったがどこにもなかった。 店頭にマスクは完売しましたと貼り紙がしてあるお店も多かった。 マスクは売っていないのに周り中マスクだらけで不思議だった。みんな備蓄があったのか、なにか特殊なルートで買っているのか。謎過ぎる。 たまたま寄った雑貨屋さんで好きな映画のティシャツがあったので、2枚買ってしまった。 『シャイニング』の双子の姉妹と『チャイルドプレイ』のチャッキーのもの。 歩き疲れて以前は列ができていた生クリーム専門店で生クリームタピオカ を買って飲んだ。 地下鉄に乗り最寄駅で夕食のお弁当を購入し帰宅した。 誰とも会わない日も大事だなと思った。 2020.03.24
久々にホルガデジタル触った📷
昨夜の夢
東京に住んでいた彼と連絡を取らなくなってもう8年近くになる。
お互いに喧嘩した訳でも嫌いになった訳でもなく、
結果的に別れとなってしまった。
共通の友人はいるものの、それぞれ結婚したり、就職したりで彼らとも連絡を取っていない。
昨日、夢に東京の元彼が出てきた。
詳しい内容は覚えていないが、懐かしくて幸せな夢だった。
朝起きて、彼はいまどこでなにをしているのか?
とても気になってしまった。
彼のSNSのアカウントは付き合っていたときのままずっと放置されており、時が止まっている。
プロフィール欄には「彼女ができました」のまま。
検索をするのが得意なわたしは、ある方法で彼の現在の活動を知る。
彼はもう東京にはいないようだ。
遠い街で映像の仕事をしながら暮らしている事を知る。
写真も見つけた。
すこし太ったのか、がっしりしたのか、以前より健康的に見える。
同い年なのに、いまだにこどもっぽい仕草で写真に写っていたり。
元気そうでよかった。
なんだかホッとした。
もう彼女ではないのに変な気持ち。
こんなことに浸っている場合じゃない!と仕事に向かった。
ざわめき
父を殴った。
父はまったく動じなかった。
酔っぱらった父もわたしに掴みかかる。
飛び蹴りした。
ふらついた父が倒れた。
起き上がらない。
これはきっとオーバーリアクションだ。
石に頭をぶつけたと言ってくる。
帽子がクッションになり、頭から血は出ていない。
とりあえず父を起こす。
しかしまた言い合いになる。
父を再び掴み、グーで殴る。
叫んで、道路を飛び出した。
もう、どうにでもなれ。
捕まったって、しんだっていい。
泣きながら川沿いを歩いた。
どこへ向かっているのだろうか。
無意識に海へと歩いている。
方向音痴だから、どこを歩いているかもわからない。
とにかく足を引きずりながら歩く。
息切れしても立ち止まらなかった。
しかし、昔より体力が低下したから、海を目指したが到底辿り着くことはなかった。
母からメッセージと着信がある。
わたしのために頑張ってきた母を悲しませている。
ふと我に帰る。
歩いていた方角と反対方向へ向かう。
拳が痛む。
足も痛む。
商店街の手前で母の姿を見た瞬間泣きそうになった。
まだ生きなきゃいけない。
朝起きたら口の横から血が出ており、口が開かないし熱っぽかったので会社を休んだ。近所の皮膚科に行ったが1時間待たされた。待合のテレビでワイドショーが流れていたけど、どうでもいい話題だったから目を閉じてじっと待っていた。女医さんがリップクリームと塗り薬を処方してくれた。ヘルペスが暴れ始めたのかと思ったが、ヘルペスではなかった。しかしまた来週も病院に行かないといけなくなった。帰りに医療用のマスクを買った。 帰宅してこないだ買ったベビーカステラみたいなお菓子を3つ摘んだ。ぐじゃぐじゃに山積みになっていたセーターを綺麗に畳んだ。狐の剥製を撫でる。薬を塗りたくりひたすら寝た。気付いたら外は暗くなっていた。夕食は親が買ってきたハンバーグを小さく切って野菜と一緒に食べた。小さなクラッカーに水牛のチーズを乗せたやつも2枚食べた。 顔だけ洗って布団に入った。日中ずっと寝ていたから目が冴えている。今度台北に行くからガイドブックに付箋を貼る。最近お気に入りの女の子の写真を保存して眺める。 あしたは活動したい。