"みやしろ るいな"と申します。「るいな」と呼んでくれると親しい感じがするのでとても嬉しいです。
さて、早速ですが挨拶を省き、先日完成を迎えました新作を隅々まで紹介しようという魂胆の記事を書いていくわけです。
と疑問に思って頂けた方にはお楽しみ頂けるはず。最後のページには簡易的なスペックシートも掲載してみたので突然のハイテンションにも、ページを閉じずにお付き合い下さいねはーと。
発音の難易度が高過ぎる為、まずは舌を鍛える事から始めた今回のモデル。という事で親しみを込めて”クツルフ”と勝手に簡略化して発音している。読者の皆さんにもご唱和頂く予定だ(勝手
そう、Fender社が1960年には完成形を創りあげたとされている”ジャズベース”に多大なる影響を受けたモデルだ。
古き良き王道ボディに流行りのフレットが扇状に打ち込まれた”ファンドフレット”を取り入れた。
扇状の中に複数のスケールを持つ為、"マルチスケール"とも言われているが、ここでは前者”ファンドフレット”で呼び方を統一する。マルチスケール派すめん(ちゃんと謝って
低音弦側から"E.A.D.G"のいわゆるレギュラーチューニングを推奨とするが、もちろんドロップさせても良いだろう。
最も馴染み深く、不動の安心感とハリを持つ4弦側は王道の34インチ。
そしてファンドフレットである為、1弦側は4弦側よりも短いスケールを使用している。
今回は33インチ。"女性でも弾きやすい!"と謳われる事の多いスケールを採用した。
手の小さい方や、指の短い方でも弾きやすいのはもちろんだが、今回は上記の操作性に加え、サウンド面の観点からも個人的な意見を述べさせて頂きたい。
ほどよい柔らかさのテンション感と「メロディを弾け」と言わんばかりの"豊かな倍音"が存在する事を身をもって体感したのだ。
と思う方もいるだろうが、普段ギターを弾くことが多い身の為、至らぬところが点在しているのは許してほしい(ベーシストの皆さん色々教えて
話は戻って先ほど"豊かな倍音"というワードを使用したがそこについても少し見解を聞いてもらいたい。
チューニングを同一とした場合、スケールの長い方が目的とする音程の”基音”を強く感じる為"明瞭"と判断しているのではないだろうか。
35インチと37インチの5弦Low Bを比較した事がある方はわかるはずだ。
そしてショートスケールはその逆。不明瞭さ、つまり"倍音"が豊富。
フォデラやアダモビッチなどのハイエンドメーカーも4弦に留まらず、6弦の33インチベースを製作している。
そんな大手憧れのメーカーも高音弦を33インチで鳴らした際の倍音、いわゆるメロウなサウンドを捨てられなかったに違いないと勝手に推測している。
『王道の34インチで4弦側の異論は認めん。甘くメロウな1弦側の33インチでメロディも奏でちゃおう!』
色々駄々をこねていたが、要はそんな安易な考えのもと33~34インチのファンドフレットを採用したのである(色々語っちゃったけどこの一文だけでよかったのでは…
裏返した際にまず眼に入ってくるのはキモ過ぎるネックジョイント。実はモデル名の由来はここにある。
そもそも"Cthulhu"とは主にタコを軸とし、ドラゴンやコウモリなどを複合した怪物。宇宙生物なんて解釈されている時もあるね。
"クトゥルフ神話"なんて名に冠されているくらいだ、きっと一度は耳にした事があるだろう(読者が厨二病のオタクである事を前提にするな
そう、この6点留めの六角ビスがタコの足の吸盤に見えたのだ。
加えてこのキモさに拍車をかけているのはジョイントを区分けしている段差だ。
"Mayones Jabba"というベースのジョイント構造に自分なりの改良を加え模倣した。
オタクギターによく見受けられるカッタウェイの形状も相まってハイフレットの弾き心地が最高。見た目もキモカワでしょ?
ちなみに、ネック側のジョイント部には"エンザート"と言われる締結部品が入っている為、通常のボルトオンの楽器のようにビスが空回りする事や、ネジ山が劣化し、埋めて穴あけをやり直す心配が無い。とにかくストレスを感じることがない(ビスの数が多い事には目を瞑って…
フェンダーのジャズベースを軸にしたことはもちろん、少しモダンな雰囲気を漂わせてみた。
ヘッドは普通だし…ということでこのロゴも見てくれ…!!
毎回スペックシートの作成や、楽器の完成時にモデルとして出演してくれているkono に、今回はロゴもお願いした。というかオーダーをしてくれた張本人様でもある。
"クツルフ"のトレードマーク、”タコ”を彷彿する「かわいらしくもグロテスク」な最高ロゴをデザインしてくれた。気に入ってくれる人は数知れず。
さて、これまでの写真を見ただけでスペックがわかる方も一握りであろう。これより、"クツルフ"を構成するマテリアルを紹介しよう。
ここからはオーダー可能項目を下記に記載していく。是非とも脳内で理想の”クツルフ”を組み上げてみて頂きたい。
スペックシートにて一覧を確認出来るようにしておく為、ここではサラッと眺めるだけでもよい。
贅沢な2ピース構成の個体のみを使用する。妥協はしない。
この個体は本柾目にすると決めていた為、手に入るまで製作を中断していた。そして、ようやく手に入れた1点のみを特例として使用した経緯だ。
しかし、オーダーの際は王道のメイプルを基本とする(ここ重要
ウェンジ・ローズ・パープルハート・ボコーテ等々、多種多様な"キモウッド"達は一声頂ければオプションとしてご提案させて頂くつもりだ。
あ、当たり前だけどカーボンロッドは2本必ず入れておく。
反りに対して戻る力が付与される為、反った後もロッドの効きが良く修正しやすい。また、梅雨明けなどにネックが動いた場合も状態が悪化しない事が期待できる為、カーボンは必須だと考える。
そして指板はメイプル。綺麗なプレーンメイプル。文句なしの王道素材過ぎてそれ以外説明する事がないがもちろん柾目。こだわりに抜かりはない。
指板の選択可能項目は"メイプル・ローズ・ウェンジ・エボニー"の中から選択可能とする。ネック材同様、上記以外の”ヤバウッド”は在庫状況次第。
ご依頼主様の雰囲気を拝見し、似合うと思ったものを積極的にご提案させて頂くつもりだ。もちろん断って頂いても構わないが積極的に提案をだな(わかったわかった何度も言うな
個人的な好みを多く含め、こちらは基本的には固定とさせて頂く。
インレイは黒のドット。"使う"事を考えている為、標準をドットインレイとする。
ドットインレイのバリエーションは黒or白、そしてパールやアバロン貝なども選択可能だ。
70年代を彷彿させるブロックインレイもクソカッコエエが”現状は”オプション項目とさせて頂く(ちょっと待っててね
紫外線を吸収し蓄え、暗闇で放出し、光るやつだ。目に優しく、ライブパフォーマンスを手厚くサポート。
しかも今回はクソデカルミンレイ!アホみたいに大きい黒縁のものを贅沢に埋め込んでいる。
実はサイズ間違えて買っちゃったんだけど、付けてみたらめっちゃかわいい!!(付けた後に確認するな(ダサかったらどうする気だったんだ…
というわけで小さいやつにも出来るけどこっちの方がよく見えるので標準をこのクソデカルミンレイで行く!
これは毎回紹介してるが、見た目・クオリティ共に最高なので基本的に固定したいと思っている。
マットブラックの三つ葉のクローバーがたまらなくかわいいだろう。ゴシックな雰囲気が至高である。ビスももちろん六角にカスタムした。
どうしても、というこだわりがあれば他社の製品も使用可能だが推奨はヒップショット(さながら回し者並の推しの強さである
ブリッジはみんなの憧れABM。ドイツ製品は本当に堅牢さと華美のバランスが絶妙。品質や機能も極めて高い。文句がない。シングルサドルの最高峰だと思っているのでギター・ベース問わず躊躇なく使用していく。
弦の太さに応じてブリッジの位置をずらし、低音弦の太い方向に従いブリッジ同士の間隔は広くなる。
具体的にはブリッジ付近の弦と弦の間隔を18mmで統一してある。憧れの"ケンスミス"も5弦以上は18mmで統一してるって聞いたけどそれは誠か?(ちゃんと調べてからつくれ
効能としては弦間が均一の為、スラップ時の指の入り加減も当然均一になる。指弾きの際にも常に弦間に同じ空間が存在する為、低音弦側だけ手狭になる、などの弦ごと癖をなるべく減らす事が出来る。
本当にこれは好みの問題である為、まずは1度弾いてもらいたいのだが、市場の楽器はそのような仕様のものがほぼ無い。試奏用という大義名分を使い自分用の”クツルフ”も早くつくりたいのだが?
太い弦に行くに従い弦間が短くなる既存の多くのベースやギターに新たな提案というわけである(何様~
ちなみにハードウェアのカラーについては”ブラック・ゴールド・シルバー”から選択可能だ。
ピックアップは今回はNordstrand(ノードストランド) Pickups のNJ4SE SETを使用した。
ピックアップに関してはなんでも使用可能とする。お好きなものをご要望に応じてなんでもお取り付けさせて頂く。
コントロールは所有したこともないくせに愛して止まない"Ken Smith"のプリアンプを搭載した。
こちらに関してはオプション項目である為、通常はパッシブ仕様の王道スタイルが基本だ。
オプションに関しては入手可能なものであればなんでも搭載可能とする。
そして見た目は超大切。気になるカラーバリエーション。
木材をトップに貼るのはもちろん。今回のような塗り潰しのカラーなどもオーダー可とする。
こちらの2種類を過去のサンプルとして参照して頂き、理想の色など、参考画像などがあれば似せる事が可能だ。調色から行う為、どうせなら”自分の色”を使ったイッテンモノをつくりあげようではないか!塗装頑張るよ!
こちらの過去作のように木材をトップに仕様する場合、材の種類によりオプションとしての価格もそれぞれ変動する。現在の在庫や入手可能なもの、ご予算と相談し、理想を叶えたいと思っている。尽力する。
また、参考画像を頂ければこちらで判別し提案する事も可能だ。そもそもどんな木があるのかわからない方にも是非、自分だけのお気に入り木材をセレクトして頂きたいので、
みたいな聞き方で全然構わない。血眼で世界中からお好みの個体が見つかるまで探し出す。怖い恐い。宝探しみたいでこれが楽しんだこれが!!
木材に詳しくない方も気軽にキモいウッドをセレクト出来るよう、過去の作品や世界の名器を参考に資料はお渡しさせて頂くので安心して"キモウッド"して頂ける。
ちなみにピックガードは白を表に博した3トーンのものを採用した。
その他、ブラック等基本的に入手可能な物ならなんでも使用可能だ。
今回のピックガード固定用ビスは六角形状のものを採用しているが、通常の十字形状の物でももちろん大丈夫だ。(六角しか使わない人だと思わないで!
他の素材の候補としては"ブラス・牛骨・アクリル・カーボン"等を想定しているが、"PEEK・ウルテム"等の今までに市販品として流通していないような未知の素材もオーダー可能とする。
理由は耐摩耗性・秀美性の観点からだが、ニッケルの柔らかい音が好みの方も居るだろう。標準を背の高いジェスカー製のステンレスとするが、ニッケルもオーダー可能だ。その場合微々たる額ではあるが値段も少し下がる。
また、こちらの"クツルフ"はフレットの両端を半球面に加工してある。今持てる最高峰のフレット処理方法である。こちらもオプションとして承る事が可能だが、角を痛くない程度に落とした仕様が基本だ。
その他の仕様として、スケールの変更や5弦以上の多弦仕様は要相談とさせて頂く。正直、僕が欲しいので要望があれば是非、開発に協力して頂きたいと思っている。
概要の説明は以上となるが、ここまでで分からないところはなかろうか。
わからなくても聞いてもらえれば答えるので大丈夫だ。よし、肝心のオーダーの流れを下記にまとめたのでさらっと見て行こう。
ご覧の通りお支払いは3分割制。納期は6ヶ月だが、多少の前後は許して頂きたい。
また、進捗報告の写真も頼んでいないのにたくさん送りつけるので楽しみにして頂きたい。
最後にお待ちかねのスペックシートを載せて今回はあっさりと去ろうと思う、が最後に一点。
忘れてはならない。今回の製造に携わって頂いてる工房の紹介をしよう。
何を隠そう、GTI工房(@Go_Drums)さんである。
NCによるボディの切り出しや、寸分違わぬネジの下穴あけ、フレット溝切り、ネックの外周出しなどを外注するスタイルで製作している。その後の木工やフレッティングは僕が行い、塗装をしにまた工房に突撃するわけだ。
塗装に関しては工房の主であるGoさんに直々に教わりながら行う。僕の苦手分野をまるっとお任せ出来る先輩。
楽器としての精度は本当に毎回GTI工房の賜物である。モデリングデータによる至高のセッティングを隅々までチェックして頂き、僕がデザインしたものを添削し図面にアウトプットして下さっている。
是非ともGTI工房製の楽器もチェックして頂きたい。
ではここまで読み進められたあなた!このスペックシートを撮ったりコピーしてもらおうか!
心に決めた箇所を書き入れ、私"るいな"にDMなどの連絡を頂ければ即座に見積もりを出し、ご返信させて頂く。
指板: メイプル/ローズ/ウェンジ/エボニー(etc.)
インレイ: ドット白/黒/パール/アバロン貝(ブロックインレイetc.)
ピックアップ: Nordstrand NJ4SE SET etc.
フレット: ジェスカーステンレスNo.55090 etc.
ボディトップウッド: (バックアイバール/レッドウッドレースバール/メイプルバール/ゴールデンカンファーバール/インディアンローズウッド/ココボロ/アフリカンブラックウッドetc.)
どうだろう、スマホのスクリーンショット1枚で収まるようにしてみたのだが…収まらなかったらごめんね、
『オプション無しの価格が420,000円の税込となる』
(etc.)という項目がオプション価格でのご案内となっている。
あと、納品形態によりアップチャージがあったりするのだが、それはまたオーナー様と相談して決めていく形とさせて頂いている。
スタジオで語り合ったり普通に楽器屋巡りとかしてるから本当に自由過ぎる納品形態…もちろん郵送でも承る事が可能だ。
パーツ自体の破損や故障、郵送費や出張費のみはユーザー様にご負担願いたい。その点にはご理解を頂きたく思っている。
ライブ前の調整や軽度のメンテナンスでも都合がつけば出張にてご依頼を承る事も可能だ。日程が合わなければ郵送でも対応させて頂く。
至らぬ点も無限にあると思う。今後とも是非、寛大な心でお付き合いをお願いしたい。そして仲良くして下さる方とは全力で仲良くしたいと思っている。
正直、この場では断言出来ない項目も多く、明記してない仕様なども多数存在し、更に細かい仕様の"裏メニュー"に加え、プライベート用でストックしている木材も明記していないやつがコツコツ蓄えられている。気になる方は是非とも軽率に連絡して頂きたい。
オーナー様と共に最高の楽器を創り、世の中に無かったものをこの目で確かめられればそれは本望。その意欲が尽きない限りは何かしらつくる(終始生意気で本当に申し訳ないと思っていますごめんなさい
"巫社 瑠衣奈"をどうか今後ともよろしくお願い致します。