All Green
TECHFUND Inc.が総額1.2億円の資金調達を実施。ブロックチェーンなどのテクノロジーによる起業家支援を加速!
記録的な猛暑が続いている7月も今日で終わり。7月17日、ちょうど今日から2週間前にTECHFUNDの資金調達プレスリリースを発表しました。いつも応援してくださってる皆様、ご友人の方々、ご家族の方々、いつもありがとうございます。そしてこのような大変光栄な機会をご提供くださった株主の皆様本当にありがとうございます。
皆様のご支援、ご期待に応えれるようメンバー一同邁進して参りますので引き続きご支援賜われれば幸いです。
プレスリリース後の対応が少し落ち着いてきましたので、今回の”1,330日ぶり”の資金調達までの道のりとこれからの道のりを、僕なりの視点で、僕なりの言葉で振り返ってみたいと思います。
All Green
2018年7月
1,330日の間で変わったもの
1,330日の間で変わらなかったもの
All Green
2018年7月
新緑の7月、今日もオフィスに向かう。渋谷のスクランブル交差点を渡り109横の道を抜け、文化村通りに合流する。東急本店の小さな小窓から見えるディスプレイが季節の移り変わりを知らせ、ところどころ老朽化が進んだタイルの歩道を急ぎ足で進みながらファミリーマートの交差点を右に曲がり松濤へ向かう。
松濤に着くと辺りはさっきまでの喧騒が嘘だったかのような静寂に満ちる。そんな静かな道を進みながら、今日やること、一日の日程、耳に入ってきたニュース、どこかのスタートアップの資金調達の話題、Slackの自分宛てのチャットメッセージなどが頭の中でカオスになったものを落ち着かせるのが僕のルーティンだったのだけど、ここ最近の松濤では狂ったかのような工事が同時多発的に進行している。
たまたまこの周辺の工事が重なっているだけなのか、それとも税金対策か何かなのか、僕らには知る由もなく我田引水よろしくな工事は進む。2018年7月、そんな松濤で僕たちは4回目の夏を迎えた。
ちなみにさっき通り過ぎた文化村は改装工事だとかでシャッターを閉じ、そのまわりにはガードフェンスがところ狭しと置かれ、異様な雰囲気を醸し出している。そんな2018年の夏。
1,330日の間で変わったもの
── こうやって、移り変わる季節の表情に一喜一憂しながら日々をなぞってみると、変わったもの、変わらなかったものがよくわかる。
変わったものの中には文化村と同じように、これは変わるはずがないと思っていたこともあれば、その逆でこれはいつか無くなってしまうのだろうと予想して本当にその通りなる事も多々あるだろう。
少し視野を広げてみるなら、まさに有名なアーティストの突然の死などがそれにあたり、全世界のパーティやクラブシーンを彩り、多くのエモーショナルと素晴らしい楽曲を今世に残した世界的なアーティスト、アヴィーチーは、幸せに麻痺し、世界の期待を背負い、そしてその期待と闘いながらその短い人生の幕を閉じた。
また今回のエントリーを書くにあたり、「今日 亡くなった人」とGoogleで調べてみたら、そこにはあまりに多くの「死」すなわち「変化」がある事に気づく。
この「死による変化」は、僕が自然の中を走りながら一番強く感じることで、自然のエコシステムはエネルギーに満ち溢れた新緑の緑や、その隙間から差し込む強い光などが印象的で、おおよそ「死」と言うイメージからはかけ離れているけど、
山を走る時に踏みしめるその一枚一枚の葉は、その寿命の果てに朽ちた命の絨毯であり、山道の脇の枝にかかる蜘蛛の巣にはたくさんの死がぶら下がっている。軽快なダウンヒルで下りの山道を駆けていると、寿命を終え根っこの少し上の方から腐り、倒木してしまった木々にもよく遭遇する。
これらの情景については過去にも語ったように、僕自身もただ「或る」と言う感覚に至り、生きていると言う事がなんなのかを考える事なんて意味を成さない…と言う感覚に、幾度となく陥ったことがある。
やや乱暴に紐づけているように聞こえるかも知れないが、スタートアップのエコシステムもこれと似ていて、目まぐるしい変化の中を突き進み、選択した道は「生き」、選択しなかった道は「死んで」いく。
潤沢な資源がある大企業ならそれらの道は無数にあり、どの道を進む事もできるのかも知れないけれど、日々バーンレートと闘い、自分たちの命を燃やしながら突き進む”しかない”スタートアップにとって、選択と集中が如何に大事かは想像に容易いだろう。
そして大自然のエコシステムがそうであるように、その環境の変化に対応しながらも確実に成長を遂げたスタートアップのみが成功する。
スタートアップのみならずこれだけ進化の早い現代社会に置いては、変化の連続の中でいかに自分たちの価値観を変容させ、ビジョンや自分の哲学と必死に紐づけながら、如何にいいピポッドをするかで未来は変わっていく。
そしてTECHFUND自身も決して例外ではなく、いいかどうかは置いといて幾度となくピポッド(事業モデルや会社の方針を転換させること)を繰り返してきた。時にはコーポレートフィロソフィーの根幹を揺るがすような大きなピポッドもあったり、市場の変化に適応せざるを得ない状況になったり、法律の壁に阻まれて自分たちの可能性が収縮しそうになる事も多々あった。
ピポッドしなければならないとわかって能動的に動く事もあれば、経年変化のように気づいたら全員の意識がある方向Bに向いていて自然と変化する事もあった。ピポッドする度に組織を強くしている筋繊維が壊れ、また修復し、強くなっている事がよくわかる。
そもそもなぜピポッドをする必要があるのか?ピポッドさせる要因はなんなのか?内的要因か、外的要因か?自分たちの能力不足なのか?と言う議論の前に、前の3ヶ月で検証した結果はどうだった?それから……
そう言ったファクトを丁寧に持ち寄って、慎重に、そして大胆に意思決定をする。ほぼ全員が意思決定に参加していて、それぞれの意思決定のプロセスやそれぞれの主観・客観、会社や事業とは関係なく個人の感情的にはこう思う、などを持ち寄って、慎重に精査する。この1,330日はまさにその連続だった。
サブタイトルには「1,330日の間で変わったもの」と書いたが、変わったと言う事実は後から振り返ってみてわかることが多すぎるし、結果がいつもそれを示してくれる。夏の間には木々の緑の微妙な変化には気づかないが、秋になってみて葉が赤く色づくとその変化に気づくことができるのと同じように。
1,330日の間で変わらなかったもの
やはり無理やり紐づけてみるが、組織も野生の木々たちと同じで1週間や1ヶ月と言う期間では自分たちの成長にあまり気づくことができないが、1クオーターや1年と言う期間で自分たちのことを振り返ってみると、様々な変化に気づくことができるし、継続的に脈々と変わり続ける組織としての生命力の前には、その変化が正しかったのか正しくなかったのかは論じる必要さえ無いように思う。
誤解を恐れずに言えば、僕たちは組織や事業が経済的にどう成長するか、もっと具体的に言えばどうやって100億円の売上を作るのか?いつEXITするか?などが大事なのではなく、それらの垣根を超えて社会と有機的につながり、今自分たちが何をすべきかについて真剣に考え、行動することが最も大事なのだ。
もちろんプロである以上結果を残すことは大事なことだし、それが信用の積み重ねに最も寄与することはよくわかっているのだが、プロ野球選手や世界的なアーティストも「お金のために」が先行しすぎるとそれはみんなの夢ではなくなってしまう。それは本当に「起業家がメジャーな職業」になっている状態なのだろうか?そんなことをよく考える。
── TECHFUNDは「起業家をメジャーな職業にする」と言うビジョンを掲げる技術投資集団だ。TECHFUNDの名が体を表しているように、お金ではなく技術力を投資することでスタートアップや大企業のイントレプレナーを支援してきた。起業家は社会をよりよくする存在で、そんな起業家を支援することによって社会全体を前進させることをミッションとしている。
そしてそのビジョンとミッションはこの1,330日の間にも決して変わることはなく、メンバーそれぞれはそのビジョンに対してそれぞれの解釈を持っているにせよ、向かうベクトルは同じで、同じだからこそこの期間の間に創業メンバーが誰も欠けることなく今日を迎えることができた。
「起業家をメジャーな職業にする」と言う変わらないビジョン、あるいは信念が組織を前進させる。そこに小さなピポッドがあっても問題はない。
ルフィが海賊王を目指さずに「イーストブルーでマイホームを、俺は作る!」と言い出したらきっと僕はワンピースを読むのを止めると思う。ビジョンの強さは磁力を帯び、それが羅針盤になって僕たちの航海の帆を進めさせる。
All Green
今回のエントリーでは1,330日と言う時間軸を元に、変わったことと変わらなかったことを対比させるようにこれまでの沿革をなぞってみた。
ただその「変化」はあくまで僕らの主観であり、それ自体に実はあまり価値はない。その変化の連続の上に何を生み出したのかと言うことが最も大事なことであり、その変化の先に誰を幸せにすることができたと言うことが結果として自分たちを生かすことにもなる。3年以上続けたスタートアップはみんなこれをよくわかっている。
これについては、僕らのアイドル ポール・グレアムが「ある意味で、スタートアップを殺す誤りというのは1つしかない。ユーザが欲しがるものを何も作らないということだ。」と言ってるように、大事なのは主観ではなくやはり客観なのだ。
じゃあユーザーと常に向き合ったから、それでAll Greenとはうまくはいかないわけだけど、誰かのために全力を尽くすと言うのは、スタートアップのビジネスに限らず、恋愛であれ、社会貢献であれ、やはり清々しいものだ。TECHFUNDは今、「ICO・STOによるスタートアップエコシステムの形成を前提に、ブロックチェーン技術によってスタートアップを支援する」と言う世の中で最も複雑で、最も不鮮明な分野にチャレンジしている。
世の中の情勢は常に変わり、国単位で市場が動き、ルールが朝令暮改で変わり、技術は目まぐるしいスピードで進化し続け、ユーザーの倫理観は追いつくのがやっとで、日々新しいアイデアやチャレンジが発表されている、そんな分野だ。
こんなカオスに対応するには圧倒的なコミットメントと、自分たちがこうあるべきと言う信念、そして「変わるべきもの」「変わるべきでないもの」の取捨選択の連続の他はない。
:
あとがき
プレスリリースから2週間。今回の資金調達を経て自分たちのステージが一段あがり、見える景色が変わってきていることを実感しています。月並みな感想にはなりますが、資金調達をすると言うことはステークホルダーの方々をはじめとするまわりの方々の期待を背負い、それに「成果」と言う形で返す他ないと思っています。
前回の資金調達2014年11月25日のプレスリリースから数えて、1,330日ぶりの資金調達プレスリリースとなりました。この期間の中にはこのプレスリリースでは語りきれないような大きなピポッドや葛藤がありましたが、創業メンバーの誰一人欠けることなく今回の資金調達を迎えれた事が何より嬉しいことです。
技術力を提供する見返りとしてエクイティを引き受ける「技術投資」事業に始まり、「SUNRIZE PROGRAM」の運営「SUNRIZE PROGRAM for BIZ」の展開、スタートアップとベンチャーキャピタルの人工知能マッチングプラットフォーム「HINODE [ハイノード]」のリリース、ICO事業への参入、そしてブロックチェーンアズアサービス「ACCEL BaaS [アクセルバース]」のリリース…と、事業内容だけではなく事業ドメインも大きくピポッドしてきましたが、常に起業家の側に立ち「起業家をメジャーな職業にする!」と言うビジョンを忘れる事無く、事業を展開して参りました。
そんなTECHFUNDのこれまでの語られてこなかったエピソードを含め、これから先どんな起業家のための未来を描いていくのか?!ぜひこの機会にお話させて頂ければ幸いです。取材のご依頼お待ち致しております。
皆様、引き続きよろしくお願いいたします。
All Green。
7 月 の 終 わ り 、 紫 色 に 染 ま る 松 濤 の 空 を 見 上 げ な か ら。
2018/07/31 Peaske














