2021/03/05
【集まる道具たち】
「おい!古い家から竹かご出てきての、わしは使わんけん、持っていけだ。」
思い返せば、木頭に来る前のこと。
『自分が何に興味があるとか、看板を掲げておくと(誰かに話するとか)、おのずと情報が集まってくるよ。』
という言葉をもらったことがあり、木頭にきてからというもの、私はこんなことに興味があるんですよね、こんなことやっているんですよね、と、ことあるごとに『昔の道具(民具)』のことについて、話したり、発表したり、子どもたちと一緒に活動したり、民具のことについて地域の方に聞いたり、などなどしていると、
地域のどこぞで民具が出てくると、
「あのねーさんに言うたれの。」
といった具合で、お声がかかるようになりました。
そして、今日も、そんなお声掛けをいただいて、持って行けと言われた竹かごたち。
・いかき
・茶つみカゴ
・てみ
・ざる(竹とつるで作られている)
今でも木頭で使える道具たち。
いかきは昔、天井から吊るして使っていて(もちろん置いても使える)、カゴにさらしを敷いて、炊いたご飯を入れ、さらしで包み置いていたという。
よく、木頭の方が、『すえた飯』という言葉を使うけれど、昔は、炊いたお米をいかきに置いておいて、しばらく食べていたという。その間に、酸っぱくなる?少し腐敗した感じのお米になるらしく、しかもそれはギリギリたべれるらしく、そんな状態のお米のことを『すえた飯』と言っていたそう。
茶つみカゴは、木頭の釜炒り茶作りの茶つみに大活躍。木頭では、昔から、茶葉を摘み、大きな釜で炒って、揉んで、干して、自分たちで飲む一年分のお茶を作る文化が残っています。
年々、少なくはなってきたけれど、今でもまだ作られている釜炒り茶。
5月初旬に大活躍する道具です。
てみは、干物をしたり、お茶を揉んだり、豆などに混ざった小さなゴミを飛ばすのに使ったりと、かなり秀逸な道具。
このてみは、私よりも4年若いてみ。年々、修繕されながら、余裕で30年使われ続けている。
ざるは、何にでも使える。ゆずを搾る時に種をキャッチしてくれたり、干物をしたり、収穫した野菜を入れたり。
何かと汎用性のあるもの。
木頭の昔の道具は、インテリアではなく、現役で使われています。我が家でも。
道具をいただく時に、一緒に聞けるお話がおもしろくて、木頭に来るまではほぼ無知だったのに、一気に自分の暮らしの中に入り込んできた道具たち。
使い方も体験として教えていただき続けてきたので、ものすごい便利な道具に見えてくる。
今回もいただいた道具たち。
部分改修しながら使い続けることができるので、それもまたおもしろい。
早速使わせていただきます。あと何年もつだろうか?それもまた楽しみです。
木頭では、
・民具のねーさん
・木頭弁のねーさん
・木頭の生き字引き
とよく言われます。とてもうれしいことです。










