Spice Up Our Life in TORONTO : Fashion Guide Episode 2
前回に引き続き、今回もカナダ・トロントの最新ファッションシーンをお届け!
まずはトロントに到着したら訪れてみたい、人気のセレクトショップから。
こちらは、フェミニンでコンフォタブルな雰囲気が魅力の「EWANIKA」。
こちらでは、デザイナーのTrish Ewanika(トリッシュ・エワニカ)が作るオリジナルの他に、「MM6 BY MAISON MARTIN MARGIELA」や「BARBARA AGNES」、「CARON CALLAHAN」、「SAMUJI FINLAND」、「MARIE MAROT」などのレディ・トゥ・ウェア、「AESA」、「MARION VIDAL」、「MING YU WANG」などのジュエリー、また「BINU BINU」、「COQUI COQUI」、「F.MILLER SKINCARE」などのビューティプロダクツも扱っている。
今回、ショップをナビゲートしてくれたのがKatie Dutton(ケイティ・ダットン、Thank you!)。
彼女は「EWANIKA」のデザイナーの友達で、スタッフでもあり、そしてよく見たら、ルックブックのモデルも務めるマルチな女性だった。
ブランド、ショップが持つオーセンティックでナチュラルな雰囲気をそのまま体現したような人で、特に気になったのがジュエリー使い。
聞くところによると、「EWANIKA」は元々カナダのマニトバ州南部にあるウィニペグという都市で育ったデザイナーのトリッシュが、同州の大学で人類生態学を学んだ後、トロントに移り住んで立ち上げたブランド兼ショップとのこと。
モダンでフェミニン、そして袖を通した時の快適性を重視していて、いつだってドレスアップした気分を味わいつつも、それは華美に装うという意味ではなく、リラックスしたシンプリシティの中にこそパーソナリティが秘められている、といった内面性をファッションで表現しようとしている。
オリジナルの着心地の良さそうなドレスは、そういえば素材がメイド・イン・ジャパンだと言っていた。
ゆっくり時間をかけて買い物をしたい、トレンドに左右されたくない、そんな人におすすめ。
「gravitypope」はとにかく店内が広く、ショップスタッフも大勢、しかもフレンドリー!
いまトロントのおしゃれカルチャーを牽引しているDRAKE HOTELの近くにあり、まずは1Fのシューズコーナーの充実ぶりが圧巻。
どちらかというとクラシックな佇まいの店内に、コンテンプラリーなシューズやメンズ、ウィメンズ、キッズウェア、アクセサリーなどがラインナップしている。
あまりの数の多さにむしろマジマジと見る時間がなかったのが残念?ながら、写真のクラフト的なシューズの他に、実際は「VANS」や「addidas」、 「CONVERSE」、「NEW BALANCE」といった王道のスニーカーも種類が豊富で、他にも「MINNETONKA」や「DR.MARTENS」のちょっと個性派バージョン、「OFFICINE CREATIVE」や「MICHAEL BY MICHAEL KORS」、「MANITOBAH MUKLUKS」、それから「gravitypope」のオリジナルもあった。
モード好きとしては、メンズもウィメンズも「COMMON PROJECTS」があったのも嬉しいところ(オンラインでも発売中)。
2Fでは、繊細なタッチのジュエリーや個人的にもう大好きな「CIRE TRUDON」のキャンドルに思わず喜びの舞い。
ジュエリー(そしてアクセサリー)もかなりラインナップ数が多く、ざっと挙げると「TALON」、「KATHLEEN WHITAKER」、「MARNI」、「MING YU WANG」、「PEARLS BEFORE SWINE」、「ARIELLE DE PINTO」、「RADA」、「MALORIE URBANOVITCH」、「MILENA ZU」などなど。
ちなみに、私が手にとってみたのは「PEARLS BEFORE SWINE」のリング。
こちらでは、ポップアップも定期的に開催している様子。
後日もう一度訪れてみたが、夕方頃には人がいっぱいで、地元のおしゃれっ子の情報発信源のひとつなのだな、と思う空気感が漂っていた。
とにかく他にも「ACNE STUDIOS」、「RAG & BONE」、「ALEXANDER WANG」といったハイファッション系から「ISABEL MARANT ETOILE」、「JIL SANDER NAVY」、「SEE BY CHLOE」、「A.P.C.」、日本ブランドだと「Comme Des Garçons」のシャツ、ウォレット、パフューム、PLAY、「pas de calais」、他にも軒並み日本では知られていないレアブランドが大集合なので、お宝探しに行くような感覚でショップを訪れてみると楽しいかもしれない。
「Nuvango」は、コンセプト・アートギャラリーを併設したライフスタイルブランド。
最初あまりに自分との毛色の違いに若干たじろいたものの、こちらのマネージャーであり自身もアーティストである、Bridgit Lanni(ブリジット・ラニ)がショップを案内してくれた。
店内の目玉としては、個性豊かな(いや割と激しいような)グラフィックペイントを施したアスレジャー(またはギャラクシー系?)なアクティブウェアが中心で、ストレッチ抜群のタンクトップやTシャツ、レギンス、ドレス、パンツなどが揃っている。
また、アートブックやNuvango特製iPhoneケース、MacBookとiPad用のスキン、ファインアートなども種類豊富にラインナップ。
このショップの面白いところは、さまざまなアーティストが集まり、自分たちで自発的にカルチャーを発信、そしてまわりを巻き込んでいること。
これまでにLAベースのポップ・シュールレアリスト、Greg Simkins(グレッグ・シムキンズ)や、Carnovsky(カーノスキー)とコラボレーションした作品もある(Carnovskyは2014年にadidas originalsともコラボレーションしている)。
そして2Fへ階段を上ると、この時はちょうど『Impossible』というポラロイドのエキシビションが開催されていた。
いま、デジタルにはないアナログの懐の深さというのか、主体的表現から浮かび上がる人情味あるストーリーに改めて注目が集まっているように思う。
ここにはプロからアマチュアまで、職業も年齢も国籍も関係ない人たちのその時その時の一瞬が、どことなく優しくて、甘酸っぱい形で壁一面に飾られていた。
というわけで、記念に私も今回のショップツアーに同行してくれた「Made in Canada - shopping tours - 」のOmar Ho(オマー・ホー)と一緒にパチリ。
さて、ここでさらに、注目のカナダ出身デザイナーをご紹介。
前回の第1弾でも数名のカナディアンブランドを紹介したが、今回もワールドワイドに活躍する選りすぐりの精鋭をピックアップ。
「Beaufille」は、トロントベースのParris & Chloe Gordon(パリス&クロエ・ゴードン)姉妹がブランド名を変更して2013年から本格的にスタートした、ただいま勢いアップ中のブランド。
NYファッションウィークではプレゼンテーションで新作発表をしており、マスキュリンとフェミニン、ソフトとハード、といった相反する要素をミックスした、ハンサムガールのための服、そしてジュエリーをデザインしている。
そんな彼女たち姉妹デュオの最近のハンサムガールが、パリのセレクトショップ「KABUKI」のElina Halimi(エリナ・ハリミ)やファッションブロガーのCourtney Trop(コートニー・トロップ)。
ちなみにデビュー直後からすぐに頭角を現し、CFDAの才能ある若手デザイナーを表彰するSwarovski Award for Emerging Talent(スワロフスキー アワード)では、2015年にファッション部門でノミネート、アクセサリー部門で勝者に輝いている。
「Hayley Elsaesser(ヘイリー・エルセイサー」は、カラフルな色使いとキッチュなプリントが持ち味の元気印満点なストリート系ブランド。
デザイナーのヘイリーはトロント生まれで、その後オーストラリアをベースにしつつも、2年前から生まれ故郷のトロントでWorld Mastercard Fashion Weekに参加、またクイーンストリートにショップも構えている。
Instagram:Hayley Elsaesser
Instagram:Hayley Elsaesser
彼女が2013年のデビュー後すぐにアップカミングな存在になったのは、Katy Perry(ケイティ・ペリー)が同ブランドのファンになったことが大きい。
とはいえ等身大のリアルライフを好む彼女らしく、ランウェイやルックブックにはいわゆるキレイどころだけでなく、身長が低かったり少しふっくらしているなど、ストリートでキャスティングした見た目よりも中身に味のあるモデルも多く使っている。
Instagram:Hayley Elsaesser
「Mikhael Kale(ミハエル ケール)」は、トロント発のブランドの中ではどちらかというとクチュールタッチが濃厚なブランド。
セント・マーチン美術学校卒業後、デザイナーのミハエルが「Antonio Marras(アントニオ・マラス)」の元で働いた経験もきっと影響しているのだろう。
デジタルマーケにはあまり力が入っていないが、ランウェイは定期的に開催しており、2015年にはCAFA Winner for Womenswear Designer of the Yearを受賞している。
ちなみに、ちょうどいま「HOLT RENFREW」でも店頭に並び始めた2016年春夏コレクションのインスピレーション源は、Irving Penn(アーヴィング・ペン)のフラワー・ポートレート。
Beyonce(ビヨンセ)が顧客として知られており、凝ったエンブロイダリーやプリント、エッジの効いたディテール使いにファッションピープルが関心を寄せている。
Spice Up Our Life in TORONTO : Fashion Guide Episode 1
Peaceful Weekend in TORONTO : Traveling Is a Way of Life
Yoko Kondo / Editor in Chief & Fashion Director(近藤陽子/ファッションディレクター)