皐月くんはさ、うちのこと、どう思ってるわけ? どうって、どう言うことで? 好きとか、嫌いとか、友達だとか、よくわかんないとか、なんでも。なんでもいい。 なにそれ。好きって言って欲しいの? そういう、そういうわけじゃないけど…ただ皐月くんの気持ちが、気になって。 …。好きでもないし、嫌いじゃない。友達でもなければ、恋人でも、ねえ。わかんねえ。 うん…そっか…。そうか、そうかな…。 そもそもさ、“I love you.なんて言葉、所詮人間が言い出した事” だから、そんな大した意味なんて、もともとねえよ。多分。 でも。 まあ、そんなとこだな。じゃあ俺明日1限必修だから、帰るわ。 ……どうせ出ないくせに。 さあな。明日の事は明日にならんと、わからん。じゃ。 --- そしてまた私はひとり取り残されて、皐月くんが置いて残して行った、CDをデッキにいれて、再生する。大きなヘッドフォンを耳に当てて。 皐月くんが作る曲は、皐月くんの唄う声は、なんと言うか、その、灰暗くて暖かい。摂取40度のお湯に浸かっているような感じがする。なんか、すごい、好きな感じ。 でも、実際の皐月くんは、いつも、いや、だいたいにおいて、18度ぐらいの水温か、70度ぐらいの水温で、私に接する気がする。70度のお湯に触れる事なんて、そうそうないから、それが実際どんなもんか、よくわからないけど。 つくるものと、つくるひとのよさって、きっと一致しない。そのことはきっと当たり前のことなんだと、友達たちは言うかもしれない。 でもそれが、私にとっては、遥か幾千光年彼方、さみしい事だと感じてる。 ほんとうの皐月くんは、どこの中にいるのか、わからないまま、私はデッキの停止ボタンを押す事なく、おおきなヘッドフォンを耳から外した。
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氷解する牛乳プリン。 氷解する、皆さん風邪には気をつけてね。












