未成年は何処にいる?
自分自身が聴く音楽の特徴として挙げてみたら歌詞の内容に未成年が主体になるものが少ない気がする。
例えば、メンバーにリーダー以外が全員未成年だった頃にCD制作を専門学校で作成したTHE BACK HORNの「何処へ行く」に大々的に出てくるかと言ったらそうでもなく、メンバー全員が成人した頃に発表された3rdアルバムである「イキルサイノウ」でようやく「ジョーカー」で未成年の主人公が登場したけど、その主人公は将来のやりたいことなんてないから夢は大学生と答えたり、自分の家庭環境を学芸会のように滑稽なものと捉え鬱屈し、しまいには自分より格下とみなす相手を見つけて傘で強く叩いてしまうという完全なる“ 加害者側の人間”に成り果ててしまう様子がひたすら描かれている。
そんな主人公に何かメッセージを残す大人は何処にも現れない。
優しい言葉も厳しい言葉も何一つかけられない。
残るのは鬱屈する主人公の姿だけ。
他にB’zを聴いていても未成年が主体的に出てこないと思っていて出てきたとして7枚目のオリジナルアルバムの「the 7th blues」で「未成年」と出てくるが、“ 大人たち”から線引きされて壁をまだ超えられない主人公の姿が強調されるだけで常に未成年のキッズたちに向けたメッセージなんてものは大々的には見当たらない気がする。
それに関して思うのは、よく昔から“ 世代”と呼ばれるものとか10代で出会った音楽を聴き続けるとか趣向形成とか言われがちだったりそれらを振り返る時に「〇〇は青春」とかよく言ったりするけど、別に青春真っ只中なものとか自分が聴いてる音楽の歌詞には殆ど出てこないと思っていたけど、それがむしろいいなとか思っている。
青春真っ只中のキッズ達へこんなメッセージを届けていますと言ったニュアンスの歌詞が立て続けに出来上がってしまう様子は最早、青春という鮮度が高く煌びやかなものではなく、空気に触れた途端に酸化して錆がこぼれ落ちるような“ 手垢まみれの説教”がそこには羅列されてしまうような気持ちにさせられるからだ。














