SDFRINGE2017 「DR.SVETLANA WITH THON VEGH」
Thom Vegh presents
スペックルズシアターの二つの劇場のどちらのショーを見るか入り口で悩んでいて、こちらに決めると、入り口のボランティアから「いい選択だね。オススメだ」とのこと。
入り口で、あらかじめ名前を書かれたシールを胸に貼られます。どうも客席とやり取りをする系らしい。
https://www.facebook.com/DrSvetlanaWow/
さて、ショーはビートたけしの滑り芸よろしく転げながら登場した女医さんが、次々お客を患者にして診断していくもの。多分精神科医なんだろう。
英語がよくわからない人間としてはギャグがわからないのが辛い。うっすらとなんか楽しそうという状態です。当てられたらかなわんなぁとどぎまぎするのですが、多分この人は当てるべき人とそうでない人がちゃんとわかっている。その辺はちょっと信頼していた。
カルテを読み上げて、次に名前を呼んで舞台にあげる。診断の中身はお下劣なものもあって、多分ギャグにしながら、人間の仮面と本性をむき出しにしていくような狙いがあったんだと思う。役者が女装をしていることと、ストッキングがビリビリなところも、たけし風の滑り芸登場も理由あってのことだろう。本当は、この女医が患者なんじゃない? ってドグラマグラ的な疑心暗鬼になる。
素人にとっては、舞台に上がるという経験も異化効果につながること。そう思うには一つ伏線があって、この役者さんは前日にガンボの芝居を見に来ていて、ボックスオフィスで話しかけてきた。
彼はガンボの芝居は自分の芝居とすごく似ている。どこで学んだのかといった話を聞いてきたらしい。フランスのルコックシステムだというと驚いて、自分もルコックの影響を受けていると。「同じ母から生まれたんだ」と驚き、喜んでいた。
ガンボの芝居を見慣れている人間にとっては、それはよくわかる話だった。やろうとしていることが、とてもガンボと似ていると思った。演劇を通じて、なにか特別な物を観客に届けようとしているのだ。自分の芸を見せたいタイプのアーティストとはそこが違う。
わからないことも多かったのですが、メタ視的に楽しめるところは多い舞台でした。
(2017年6月29日)





