なぜなら、概ね言葉の意味を否定しっ放しのポストモダニズムとは異なり、暗黙知は絶えず「言葉の意味」を志向し、それを形成しようとするものだからだ。暗黙知が目の前の言葉の意味をいったん否定するかに見えるのは、意味の更新を志向するからなのに他ならない。言葉と意味の関係は静的なものではない。生きることが常に新しい可能性に満ちているように、言葉はつねに新しい意味のポテンシャルに満ちているのだ。
暗黙知の次元 - 訳者解説

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なぜなら、概ね言葉の意味を否定しっ放しのポストモダニズムとは異なり、暗黙知は絶えず「言葉の意味」を志向し、それを形成しようとするものだからだ。暗黙知が目の前の言葉の意味をいったん否定するかに見えるのは、意味の更新を志向するからなのに他ならない。言葉と意味の関係は静的なものではない。生きることが常に新しい可能性に満ちているように、言葉はつねに新しい意味のポテンシャルに満ちているのだ。
暗黙知の次元 - 訳者解説
厳格な懐疑主義が正しい方法と信じられているときには、曖昧模糊たる人間などいかがわしいもの以外の何ものでもなかったかもしれない。しかしポランニーが可能性を見出したのはまさにその人間の曖昧さ、不確定さ、未決定さに他ならなかった。不確定なものを信じているからといっても、暗黙知は決して神秘主義ではない。ポランニーの暗黙知は明示化し難い人間のポテンシャルに依拠するものだが、明示的根拠を否定するわけではない。それどころか、むしろ、入手可能な明示的根拠があれば大いにそれを活用して、暗黙知の精度を高めようとすら考える。
暗黙知の次元 - 訳者解説
学問は、本来、勉強なんかじゃないさ。この世でいちばん楽しい遊びなんだよ。
子どものための哲学対話
だいじなことは、自分で発見するってことなんだ。もし自分でなにかが発見できたなら、それがほんとうの意味だったんだよ。哲学っていうのは、そういうものなんだ。
子どものための哲学対話
ただ、人生は将棋のように規則だけでできているわけじゃないから、その点がちがうけどね。でも、達成される目標じゃなくて、過程そのものを味わえるようになるって点はおなじだな。それが、人生が遊びである人があまり悪いことをしない理由だな。
子どものための哲学対話
なんでもないことは流行に従う。 重大なことは道徳に従う。 芸術のことは自分に従う。
小津安二郎
社会は、このような考えとは違って、育児や教育を通じて、望ましい人間像を押しつけようとします。誰かえらい人のまねをしたり、何かに「なる」ことを要求してきます。しかし、そのような望ましい人間像は虚構のものであって、存在するのは、「今あるがままの自分」だけです。
アドラー心理学入門
ほめるのとは違って、すなわち、評価するのではなく、喜びを共有すること、自分の気持ちを伝えることは勇気づけになります。当たり前だと思って見逃しがちな行為に対して「ありがとう」とか、「うれしい」とか「助かった」といってみます。
アドラー心理学入門
愛があるからいいコミュニケーションが成立するのではなく、むしろいいコミュニケーションがあるところに愛の感情は生まれる、愛の感情はうまくいっている対人関係ではなく結果である、と考えます。 そしてこのコミュニケーションは技術です。
アドラー心理学入門
もともと社会主義に関心があったアドラーは政治改革による社会変革をめざしていましたが、政治の現実を目の当たりにし、政治ではなく育児と教育を通してのみ、個人の、ひいては、人類の救済は可能である、と考え、ウィーンに児童相談所網を作り、カウンセリング活動に力を注ぎました。
アドラー心理学入門
そこにはさまざまな文化、宗教をもった人々が集まっていた。ここでは、宗教的な神話は互いに異なりすぎているため共通言語にならない。「概念」を使うことによって、人々は共同体の限界を超えて〝普遍的〟な話法を手に入れたのだ。
人間の未来 ――ヘーゲル哲学と現代資本主義
わからないものをわからないまま置いておくのは恐い。人間は、理解できないものを恐れるものだから。その未知への恐れに、名前をつけることで理解した気になり、他者とイメージを共有した、それこそが妖怪の正体だ。
百合のリアル - エピローグ
「われわれは歴史に学ぶ必要があります」といったローレンツに、ぼくは「でも、歴史に学ぶことはできるのでしょうか?」と質問した。彼はしばらく考えてこう答えた−「たしかにそれは不可能かもしれません。われわれが歴史から学べるのは、われわれは歴史から学べないということです。」
ソロモンの指環 - 文庫化にあたってのあとがきと解説
世界とは、案外、どうにでもなるものだ。人間には論理を組み立てる能力がかなりあるから、筋が通ると、これは真理だと、思えば思えてしまう。人間といういきものは、そういうあやしげなものだと考え、それですませてしまうこと。それがぼくのいういいかげんさだ。
世界を、こんなふうに見てごらん
日本という枠組みに対してもそうだ。誰のどんな行動を見ても、ああ、この人は日本人だからどうこう、というとらえ方には結びつけない。そういうパターン付けをあまりしない。だから、いいかげんといえばいいかげんかもしれないが、もし、京都人や日本人についてどう思うか尋ねられても、やはり、さあどうなんでしょうね、という返答しか、ぼくはしないだろうと思う。
世界を、こんなふうに見てごらん - イリュージョンなしに世界は見えない
自然の設計が否定されるのは、設計が物質でも力でもないので、設計とはなにかということについて正しい概念を形成できないためである。
生物から見た世界 - 知覚像と作用像
「環境」はある主体のまわりに単に存在しているもの(Umgebung)であるが、「環世界」はそれとは異なって、その主体が意味を 与えて構築した世界(Umwelt)なのだからで ある。
生物から見た世界 - 訳者あとがき