箱の表面には火災報知器が描かれ、「火事になったらレバーを引いてください」ならぬ「アイデアが湧いたら開けてください」と、気の利いた言葉が書かれている。シールを開封して箱を開けると、中には次のものが入っている。説明書、ペン、付せん紙2組、ノート2冊、スターバックスのギフトカード1枚、チョコレートバー1つ、そして(何より重要なものとして)1000ドル分のプリペイド式クレジットカード。社員はこのカードを必要に応じて自由に使うことができ、使用目的の説明も経費報告書の提出も不要である。 説明書は6段階の活動行程から成っており、1つずつクリアしていくことで目標を達成できる仕組みになっている。各レベルには課題とチェックリストが設けられている。一連の課題はまずアイデア出し(レベル1)から始まり、最低100人のユーザーを対象とした小規模な検証(レベル5)まで進む。レベル6の課題は経営幹部へのプレゼンだ。これを最終行程にした狙いは、アイデア創出のプロセスを「民主化」することにある。多くの組織では、試作品の予算を得るためには最初に幹部を説得しなければならないため、最も創造性に富んだアイデアでも試されずに終わってしまうことがある。このありがちな問題をアドビは恐れたのだ。
アドビが社員に配る小さな箱、「キックボックス」の中身 | HBR.ORG翻訳マネジメント記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー (via clione)











