WE LIVE IN THE STORYWORLD
実物を見なくても、話を聞くだけで、欲しくなる。 何も起きていなくても、話を聞くだけで、待ちきれなくなる。
物語そのものが、人の想像力をかき立て、 感情を揺り動かし、行動を起こさせる。 映画や小説を見て興奮するのと同じような現象が、 私たちの生活の中で日々起きています。
物語とは、私たちが世界を認識する手段であり、 また世界を設計し、操作するための手法でもあります。
物語を収集する。いま世の中で何が起きているかを探索する。 物語を分析する。社会の状況や心の仕組みを紐解く。 物語を加筆する。これまでの生き方を鮮やかに書き換える。
architecting stories は、アートとデザインの領域を行き来しながら、 物語の持つさまざまな働きを用いて、 人や社会の想像力に働きかけるさまざまな活動をしています。
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物語とはなにか - WHAT IS STORY
物語は人間が古代から使ってきた「世界を受け入れるための仕組み」です。例えばこの写真のように、上から差し込む光をみると、人はそこになにか聖なる存在として感じるようです。宗教や権力と関連する施設では、こうした上から差し込む光を使うことが多いといわれています。物語とは決して新しいアプローチではなく、人間が生まれたときから存在していたもので、物語る動物の誕生こそが、人類の始まりだともいえるものです。
人間は、大人になるまでの十数年間、家族に囲まれ保護を受けながら育ちます。毎日交わす会話、親たちの言葉遣いや考え方、兄弟姉妹の存在に強い影響を受けながら、自我が生まれます。人は常に「私はこんな人だ」「こんなことがしたい」「私はこれが好き・これが嫌い」などと、自分というものを無意識のうちにイメージしながら生きています。「私」という存在は、家族をはじめとして、身の回りの様々な物事に影響を受けながら作られてきた自分という名の物語そのものなのかもしれません。
出典:山田洋次監督「東京物語」
企業と物語:物語は、社会の様々な現象に影響を与えています。例えば、社会活動の重要な単位となる「企業」は、それぞれ活動の目的やビジョン(哲学)を持っています。社員たちは、何かの目的のために働き、誰かの役に立っていると認められることで心が満たされ、自分の存在に誇りを持てるようになります。企業は、個人が帰属する大きな物語と言えるでしょう。
プロダクトと物語:製品の形や素材は、私たちが無意識のうちに、物語を語りかけてきます。何の説明がなくても、私たちはそれを月の満ち欠けのフォルムだと認識したり、食器のツヤのある質感から光と影の存在を感じ取ります。どんな種類の木材や金属を使い、どのようなカラーリングや仕上げを施すか、その1つひとつのデザインによって、使い手が受け取る物語は少しずつ変わってきます。先に物語を描き、どんな形や素材にするかを決めていくことで、今まで直感的にデザインしていた様々な要素を、より的確に検討することができます。
Tale - Moon Glass
サービスと物語:脚本、人物、台詞、舞台セット、小道具など、さまざまな要素が組み合わさったサービスは、まるで演劇のようです。時間の移り変わりとともに何が起きるか、あらかじめシナリオを描いたり、即興で演じたり、物語の筋書きを描くように、サービスの設計をすることができます。サービスデザインの世界では「カスタマージャーニー」「ストーリーボード」といった手法がありますが、物語や演劇の手法を活用することで、よりダイナミックな設計が可能になります。
建築と物語:建築物や空間をデザインするときには、周辺環境や土地の歴史など、これまでの文脈を踏まえた設計が重要になります。周囲の環境に溶け込んだデザイン、周囲と異なるコンテクストを組み込むことで印象を際立たせるデザイン、建築物を立てるということは、物語を解釈し再構成することだと言えるでしょう。
プロジェクト
活動の詳細については、下記をご覧ください。
>> DESIGN PRACTICE デザイン活動
>> ART PRACTICE アート活動
プロフィール
中澤 大輔 / Daisuke Nakazawa 芸術家、デザイナー、物語活動家 / artist, designer, and explorer
中澤大輔は、人や場所、社会や習慣といった私たちの日常の背後に潜む、小さな物語に耳を傾け、収集された物語を点と点をつなぐように再構成することで、新たな物語を生み出すアーティスト/デザイナーです。彼のバックグラウンドである演劇・建築・文化人類学な手法を用いることで、人々が参加し体感しながら、オルタナティブなものごとの見方を発見するための体験型作品を展開しています。また彼は劇団・ペピン結構設計のメンバーとして、高校時代から演劇作品の発表を行ってきたが、劇団の活動においても近年では劇場を飛び出し、街や自然の風景を舞台に、その場所にある人や空間を素材として使った作品を発表しています。劇団としての活動については ペピン結構設計のウェブサイト をご覧ください。
Passage Tells Project は、彼が2015年にロンドンで始めた継続的なアートプロジェクトです。様々な都市のある1つの象徴的な通路 - passage に焦点を当て、そこで暮らし働く人たちの実際の語りを収録し再構成することでまちのオルタナティブな物語を生み出します。観客はヘッドホンを借りて通路を歩き、多声的な語りを通してまちのもう1つの物語を見つけます。詳しくは Passage Tells Project のウェブサイト をご覧ください。
2018年以降も、ウェブサイトがなかなか更新できていませんが、新たなアートプロジェクトやデザインワークが進行中です。このウェブサイトではプロジェクトのリサーチやアイデアについて、随時アップデートを行っていきます。プロジェクトに興味を持った方、彼との共同に関心のある方がいらっしゃいましたら、こちらの コンタクトフォーム よりご連絡ください。どこかでお会いできるのを心より楽しみにしています。 ぺピン結構設計 Pepin Structural Designs ACTANT - service design consultancy
Daisuke Nakazawa is an artist who deeply listens to the small/individual narratives behind people, places, and rituals performed in our everyday life, composes alternative storylines by connecting the pieces of narratives, to inside-out our perspectives of the world by creating performative interventions.
He is a member and a founder of an artist collective Pepin Structural Designs founded in 1999 with his high school classmates. They originally focused on creating theatrical performances and recently works for art projects outside of theater, visit places to create performative interventions in collaboration with people who lived there as actors, in a cityscape as a stage setting. See details on pepin.jp
Passage Tells Project, his recent art project started since 2015 in London, is a series of site-specific audio documentary presented in several cities such as London, Edinburgh and Tokyo. It focuses on one iconic passage in a city, gives you an alternative story of the passage composed of real voices from people who live and work around there. The audience wears headphones, walk around the passage, and see another cityscape by listening to the surrounded narratives. See details on passagetellsproject.net
There are several ongoing art projects and design activities by Daisuke and you can see some initial researches/ideas and project updates on this site. Please let us know if you are interested in any projects and work together with him by the contact form. See you soon!












