光学系(レンズ)から被写体までの距離が系によって異なるので、ボケ量(被写界深度:後方被写界深度-前方被写界深度)に差が出ていますが、f=24mmになるようになるべくAF/AE条件下にて、Lv.が揃うように比較しました。
1枚目. Xperia 1VIII (広角 24mm) 2枚目. Xperia PRO-I (広角 24mm) 3枚目. α7S (MC W.ROKKOR 2.8/28mm) 4枚目. iPhone16 (LeicaLUX SUMMILUX-M 1.4/28mm)
撮影条件*はそれぞれ ISO320, f/2.0, SS1/60 ISO100, f/2.0, SS1/30 ISO400, f/2.8, SS1/80 ISO100, f/1.6, SS1/80 *Exifより LeicaLUXのみアプリ内補正 すべて本体内JPEG出力
前述の通り、ボケ量についてはセンサーサイズに関係ないものとして比較します。 ピントは手前の万年筆の刻印に合わせています。
総評として「PRO-I」の優秀さが際立ちます。 スマートフォンサイズのカメラとして、撮影時の光源下において最も肉眼に近い色再現性を持ち、被写体の自然な質感の再現に優れているのはPRO-Iです。 自然なDRの広さではα7Sにも肉薄しているのではないでしょうか。 一方、VIIIは解像度の高さとXPERIAらしい暗部の粘りに加えて、ハイライトの階調も豊かで従来白飛びしがちだったXPERIAの画像処理の進化を感じます。 独立した処理ICを持ちませんが、SoC内ISPのNRがよく効いている印象で、これもまた出力された画のポテンシァルはαに近いと表現しても遠くはないでしょう。
α7SとLeicaLUXについては、良くも悪くもそれぞれ "さすが" といった感じです。 今回はF=2近傍での比較ですが、アイリスを持つαとPRO-Iは開放条件になるので絞った際の評価はまた異なります。
XPERIAとして1VIIIとPRO-Iを比較すると、Tessar銘のガラスレンズを持ち、わざわざRX用CISを専用フロントエンドLSIまで使って画像処理させたPRO-Iの特出した写りには、現在でも目を見張るものがあります。 しかし1VIIIも、VIIからカメラとしての画像処理であったりする底力の進化を感じられます。 またVIIIは3眼レンズの配置やMISのスペックが刷新されており、カメラシステムとして見たときの使い方には最先端であることの有利さを伺えられるでしょう。 f=70mmでも比較してみたいですね。
"最高のXPERIAは最新のXPERIA" であることを望んでいますが、やはりPRO-Iは "カメラとして" 強い。 もちろん "スマートフォンとして" 1VIIIはとても優秀です。 最新のハードウェアに、それを利用できるソフトウェアもプラットホームも揃っています。 私はスマートフォンにカメラとしての性能を一番に求めており、1VIIIはそれに答えてくれる力を持つとともに、他のハイエンドスマートフォンと比べても自然でCIS・カメラメーカーであるSONYの画作りが最も優れていると感じます。
ですが、XPERIAもVI以降はカメラアプリからProが廃止になったり、計画的陳腐化の波に飲まれてしまったと感じることも事実です。 もしそうでなかったなら、私はPRO-Iを使い続けたかもしれません。
ここまで、ひとつのメインカメラだけについて思うことをまとめました。

















