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Aqua Utopia|海の底で記憶を紡ぐ
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@cienono
恋のはじまりなんて大抵は些細なもの。 つまずいた瞬間に支えてくれたとか、迷っているデザートを両方頼んでくれたとか、文庫本がスーツのポケットに入っていたとか。そういう小さな小さなこと。
Art by Yoshitoh Asari
キングゲイナーという作品は、当初もっとシリアスな作品になる予定だったらしく、シベリアの大地から逃げ出す暗くハードなお話で、吉田も最初にキャラクター設定の表情が”シリアス用”のものを作っていた。ところが実際にはどのキャラも大騒ぎだったわけで、スタッフに「(キャラ設定の)表情が足りない」と言われる始末。どうして初期の構想から真逆の方向に進んでしまったのか、富野総監督は意外な人物の名を犯人として挙げた。 富野総監督:「田中公平っていうちょっと素っ頓狂なおじさんがあの歌詞に対してあんな曲を出してきたんです。まさかこんなものを出してくるとは、という。そういう(田中の)才能に対してこちらがそのまんま(シリアスでいくんだという意向で)応えるというのはものすごく腹が立つ。だから(田中を)黙らせると。黙らせるにはオープニングの絵コンテでやるしかなかった。で、ダンスを入れたり、オーバーマンだからアイススケートを入れたりと、そうやって田中公平に対して”返す”ということをやった。だけども作品の中で、吉田さんや安田さんや大河内さんたちの才能に対して同じように返せなかったのは問題だった」 このエピソードからいろいろなことが判明する。まず歌詞が先で、それに作曲の田中公平があの一度聴いたら死ぬまで忘れなさそうな曲を出してきた。改めてオープニング映像を見るとわかるが、おそらく曲が上がる前にオープニングの絵コンテ作業は進んでいて、最初のゲインが銃を担いで歩いてくるシーンなんかはシリアスをやる気満点だ。ところが「君と出会って胸を合わせば」のあたりからもうおかしくなってくる。ゲイナーの内向的ゲーマーイメージはそのままだが、彼の真面目な表情が逆におかしみを感じさせる変な勢いが出てきて、そこにオーバーマンのロボらしくない踊るような動き、さらに間奏の「キン・キン・キングゲイナー」のモンキーダンスへ続く。気づけば最初のゲインのパートが浮いているという有様だ。そして歌詞が先だったということを考えると、おそらく間奏の「キン・キン・キングゲイナー」のコーラスは田中公平氏が勝手に入れたとしか思えない。
【レポート】富野由悠季監督が今振り返る『キングゲイナー』の10年 -「今一番忘れられていることをやっている」 (1) 富野監督「この人たちに総監督をさせられてしまった富野です」 | ホビー | マイナビニュース (via petapeta)