ピサカーネの話 後編
闘病生活の末、ピサカーネはサッカーの舞台に戻ってきた。が、きたものの、セリエの下部リーグでの生活が続いた。しかし地道にプレーし続け、イタリアの代表合宿に呼ばれたりなんかもしながら評価を上げ続けた。そして2015年、当時セリエBであったカリアリと契約を結んだ。ピサカーネにとってカリアリ1年目となるこの年で、カリアリはセリエAに昇格した。もちろんピサカーネもその躍進の大きな柱になっている。 2016年、当時30歳だった彼はセリエAデビューを果たした。結果はアタランタを相手に3-0で勝利。試合後のインタビューで彼は涙を堪えられなかった。
ここまででも十分彼の魅力が伝わっていると思うのだけど、もう1つ紹介したいエピソードがある。それは彼がイタリア代表合宿に呼ばれた時のこと。ピサカーネはシモーネ・ファリーナという選手と共にイタリア4大マフィアの1つであるカモッラのボスに八百長を打診されたのだが、それを断りすぐに通報した。当時賭博に侵食されていたイタリアサッカー界の信頼を取り戻すという意味でも、信じられないくらいの覚悟と勇気を持った行動だと思う。
後にピサカーネはガーディアン紙が選出するフットーボーラーオブザイヤーの初代受賞者となった。
とまあこんな感じでピサカーネへの愛と彼の魅力を書き殴ってみたわけだけれども。努力が大事とか、諦めない心を持てとか、全くそんな話ではござーせん。ただピサカーネはサッカーがサッカー以上の存在である、ということの体現者なのだと思う。サッカーには言葉にしようとするとそれだけ薄っぺらくなってしまう美しさがあって、それをピサカーネから感じてくれたらと思うのです。
まあ言ってしまえば、サッカーって最高だな。って話なんすけど。













