「くすみ色」歌詞解説
名前をつけられない感情と、きみを見ていた時間 「くすみ色」は、強い出来事や明確な結論を描く曲ではありません。 この曲の中心にあるのは、何かが起きた“あと”に残る感情、そしてそれに最後まで名前を与えられなかった時間です。 きみの声が、世界を少し揺らした 冒頭では、「風」「声」「揺れ」といった、はっきり形を持たないものが重なります。 ここで描かれているのは、劇的な出来事ではなく、 ほんの一瞬の違和感や、胸のざわつきです。 ポケットの小さな空洞や、影によるめまいは、 心の中に生まれた説明できない欠落や不安の象徴でもあります。 それでも「目を離せなかった」という一行に、 きみへの意識が自然に固定されていきます。 俯瞰と衝動のあいだ この曲では何度も、「俯瞰」と「衝動」という相反する視点が登場します。 冷静に状況を見ている自分と、 理由もなく引き寄せられてしまう感情。 …











