淡いピンクの微かな香り
桜が散る季節ですね。
今朝桜の花弁がひらひらと落ちてきたので、掬い上げて目の前で寝ていた猫の額にのせた。
最近になってようやく桜の香りが鮮明にわかるようになった気がする。 特に夜の静かな時間帯。
お仕事が終わって渡る橋の終わりが桜のトンネルみたいになっていて、この時期はそのトンネルをゆっくりと歩く。
小さくて淡い花が集まって醸成されるこの甘いくて苦い不思議な香りをいっぱい吸うと、一瞬だけ幸せを吸い込んだ気持ちになる。
そういえば小学校の入学祝いにおじいちゃんがりんご畑に桜の苗を植えてくれた。ふわふわした薄緑の葉っぱをささえる細い幹。
あれから20年たつ。桜はわたしの身長をとっくにおいこして大きな木になった。淡いピンクの花をたくさんつけていまもりんご畑の中にいる。
プレゼントに桜の苗だなんて、と当時の私は思ったけどいまはとても粋な贈り物だと思う。 自分のために咲いてくれる花があるって素敵。













