国連総会でガザへの人道的停戦を求める決議があった。ほとんどの国が賛成するなかで、日本は棄権。アメリカは反対。そして、あれだけ広島の原爆資料館への訪問で成功と騒ぎ立てたG7の国々は、フランス以外は棄権、もしくは反対。そこで大量に人が殺されている事実よりも、国家間のバランス取りのほうが重要で、そのために人が殺されることになっても何ら問題はないということに等しい。アメリカをはじめとした大国のダブルスタンダード。すべての発言は政治的であり、そこに道徳や倫理観は存在しない。存在するとしても、それは利用され自らを正当化する言説となって喧伝されるに過ぎない。人権というものは政治的な立ち位置でその定義が変わるもののようだ。そして、なんとも皮肉であるのは、ウクライナはこの決議に明確に賛成するべきであるはずなのに、棄権している。この世界はなんなのだろう。どうして誰もが明らかに矛盾していて、おかしいと心ではわかっているはずなのに、誰かに忖度して、心を抑圧して、どうしようもない事情を飲み込まなければならないのか。一部の為政者の行為がこの世界を作り上げている。矛盾に満ちた混沌の偽善的なこの世の中を。













