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✍水たまりで息をする/高瀬隼子
夫は何処へ…?!で終わった。仮に川に流されて死んだとしても、子供の頃に正当化して川だか海だか判別がつかない所に放置した金魚の命と重さの違いがあるのだろうか。金魚は良いけど夫が川で死ぬのは駄目なのか。同じ命なのに違った扱いをしてしまうのは許されるのか。云々考えるけれど、私も牛やら豚やら美味しくいただいてしまうし、でも夫のことを食べたりはしないし。にしても山での生活、良いなぁ。不便が勝ってすることはないだろうけれど憧れる。毎日風呂に入る日本人、きっと動物や何処かの国の人にすらも不気味に思われている気がする。
✍東京/林真理子
若い頃は東京への憧れがあったし地方のコンプレックスも持っていたし、今も(上京していたら私の人生全く違うものになっただろうなぁ)なんて思うことがたまにあるけれど、【東京の女性】のように育った環境の部分は自分のベースとなるわけで結局身の丈に合ったというか原点に戻るのだろうなと思う。全てを手に入れて完璧な東京(の人たち)に見えてもそれぞれ悩みはあるし見栄はったりしてアホくさいけれど可愛いな。【一年ののち】が良かった。替えがきく人よりもきかない人に出会いたいし自分もそうでありたい。
✍マルチの子/西尾潤
大学生くらいの年齢になるとマルチとか投資とか流行るよなぁ。一度●ムウェイのBBQに参加したことがあって、夢とか仲間とか云々語られて寒ゥ…と思ったことを思い出した。ランクにもルビーだかダイヤだか色々と宝石の名前が付いていてキモいな…と思った。いくら真っ当な仕事を謳っていても金が絡むと友情は破綻するし、マルチでの友人ばかりが出来たりする。主人公の承認欲求に反吐が出そうになるけれど、自分を守る為に保身に走って嘘つきになって都合の良いように記憶を塗り替える…そういうことってあるあるだろうから痛いところを突かれた。
✍永遠と横道世之介 下/吉田修一
言葉に出来ない良さがぎゅうっと詰まっているシリーズ。言語化出来なくて悔しい。とにかくずっとあたたかい。リラックスして生きること、意識したことはなかったけれど人生において大切なことって「それだ!」と納得してしまえる。リラックスして誰かと笑い合って生きていきたいなぁ。
✍意味が分かると怖いQ&A/藤白圭
無理くり過ぎるのでは?というものもあったけれどサクサク読めて面白かった。こういう話を書ける人も解ける人も凄いなぁ。
✍新宿歌舞伎町交番/久保博司
警察官が経験値を積むなら抜群の場所だなぁと思う。ギラついた泥みたいな歌舞伎町、近寄りたくはないけれどいつの時代でも危険な香りのする場所には非日常的なことばかりのような気がして未だに惹かれる。写真に時代を感じられたところも面白かった。特にホストクラブの。ナンバーワンがリーゼントって…。
✍永遠と横道世之介 上/吉田修一
世之介愛しい。周りの登場人物たちも可愛い。下巻を読むも楽しみだけど今から寂しい。