【柏崎刈羽原発 テロ対策に不備 東電幹部らを国会招致で合意】 - NHKニュース : https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210317/k10012919031000.html : https://archive.is/QAfOu
2021年3月17日 15時28分
東京電力・柏崎刈羽原子力発電所で、テロ対策の設備が壊れていた可能性があることがわかったのを受けて、自民党と立憲民主党の国会対策委員長が会談し、18日、国会に東京電力の幹部らを招致して質疑を行うことで合意しました。
新潟県にある東京電力・柏崎刈羽原子力発電所で、テロ対策などとして不正侵入を防止する検知設備が壊れていた可能性があることがわかり、原子力規制委員会は、長期間、不正な侵入を許すおそれがある状態になっていたとして核物質防護に関わる評価のうち、最も深刻なレベルに当たるとの暫定評価を明らかにしました。
これを受けて17日午前、自民党の森山国会対策委員長と立憲民主党の安住国会対策委員長が会談し、極めて遺憾な事態で管理責任が問われる問題だという認識で一致しました。
そして18日、衆議院の経済産業委員会と原子力問題調査特別委員会の連合審査を開き、東京電力の幹部らを参考人として招致し、質疑を行うことで合意しました。
また会談では、政府が今の国会に提出した法案の中に、新たに複数の記載ミスが見つかったとして、議院運営委員会の理事会で、政府側から説明を受けることを確認しました。
衆議院の経済産業委員会と原子力問題調査特別委員会は、理事懇談会で、18日午後、連合審査会を開催し、東京電力の小早川社長と、原子力規制委員会の更田委員長らを参考人として招致し、与野党の質疑を行うことで合意しました。
■《自民 森山国会対策委員長「看過できない問題」》
自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し「テロ対策への対応がずさんで、侵入を許してしまうような状況だったのではないかということも報道されていて、極めて遺憾なことだ。看過できない問題であり、管理責任が強く問われなければならない。あす、関係者の参考人出席をお願いし国会でしっかりと議論していきたい」と述べました。
■《立民 安住国会対策委員長「責任を厳しく追及」》
立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し「なぜずさんな管理体制になったのか、どこに原因があるのか、東京電力の社長らに国会に来てもらい、責任を追及したい。原子力発電に対する国民の信頼をさらに失墜させることにつながる問題だと思うので厳しく追及する」と述べました。
■《公明 竹内政務調査会長「再稼働はありえず猛省を」》
公明党の竹内政務調査会長は記者会見で「ずさんな管理体制はあってはならず、去年から中央制御室への不正な入室などもあり、信じられないレベルだ。原因究明と再発防止策をしっかりしてもらい、対策が十分に講じられないかぎり、再稼働はありえない。東京電力には責任を強く自覚し、猛省を促したい」と述べました。
■《共産 穀田国会対策委員長「東電は原発担う資格ない」》
共産党の穀田国会対策委員長は記者会見で「新潟県民や国民の安全に関わることであり、東京電力の責任は極めて重大だ。この会社に原子力発電を担う資格がないということが改めて証明された」と述べました。
加藤官房長官は午前の記者会見で「先日のIDカードの不正使用事案に続き、核物質防護に関する重大な事案が発生し、原子力規制委員会から最も厳しい評価がなされたことは、大変遺憾であり、深刻に受け止めている。東京電力は、強い危機感と緊張感を持ち、原子力規制委員会の検査に真摯(しんし)に対応するとともに、核物質防護を含めた安全確保に関する組織的な管理機能について抜本的な対策を講じていくことが重要だ」と述べました。