2021/01/31
【寒(かん)に仕込むもの】
「やっぱり、寒はさぶいのぉ。」
そう。木頭の冬はもうさぶいけれど、寒は余計に寒い気がするのです。
「寒にへぎもちこっさえたら、ほりゃあ長持ちするわだ。水が冷うてええんじゃわだ。節分越えたらもういかんもんの。へぎもちがダメになるもんの。へぎもちは、寒のうちに作らんとの。」
木頭の暮らしには、寒を意識した暮らしがまだ残っています。
「小雪もちらついて、いかにも寒のさぶい日じゃのぉ。」
1月29日。小雪がちらつく、いかにもさぶい日に、今年は我が家のお味噌を仕込みました。
今年は、いつも仲良くしていただいているご近所さんと一緒に。
大豆は、毎年、我が家で育てているものを。今年は、1.5升収穫できて、まあまあ豊作。
大豆は、一晩水につけておいて。
しっかりと水を吸ったものを羽釜へ。
豆が指で潰れるくらい、くつくつと煮るのだけれど、定番の焼き芋もスタンバイ。1時間~2時間くらいくつくつと。
待ち時間に、地域の方がお昼ご飯を手際よく作ってくださって。
「大根かさあるけん、大根めしせんかのぉ。」
大根と人参を短冊切りにして、油で炒めて、醤油と砂糖で甘辛く味付け。木頭では定番のゆず酢を使った酢めしを作って、それに炒めたもんを混ぜ込んだら。大根めしのできあがり。
「味噌汁はのぉ、すいとんにせんかのぉ。こうやって、小麦粉水で練ったんを伸ばしてのぉ。」
ちょうど1年前頃、一緒に仕込んだ味噌を開けて、味噌汁に。すいとん汁。昨年仕込んだ味噌のお味もいい感じ。
焼き芋も、大豆を煮てる間にできちゃう。
「こりゃぁ、甘いぜぇ。水分飛んで、甘みがよう残っとるのぉ。こりゃあうまいわ。うまい。うまい。」
豆が煮えたかどうか確かめるのに、やたらとつまみ食いするのが美味しい。これも、手作りの醍醐味。
「味噌する前に、豆なくなってしまうのぉ。ははは。うまいの。」
このやりとりを何度繰り返したことか。
豆が煮えたら、木頭の方から譲っていただいた、豆を潰す機械。
昭和20年代に、地域の方数名で共同購入されたという機械。
あっという間に、豆がつぶれます。見ていて気持ちいい。
つぶれた大豆と麹と塩を混ぜ込んで、酒粕で蓋をして、入れ物の中に。
今年も、味噌の仕込みが無事終わりました。
寒い日に仕込んだ今年のお味噌。
福寿草も裏庭でしっかりと太陽に向かって咲く季節。
果たしてお味はいかに。これから1年後が楽しみです。
















