本間純「I saw a landscape」
Jun Homma
2020.6.26 (fri) - 7.22 (wed)
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void+では3月27日(金)より延期しておりました『本間純 “I saw a landscape” 展』を6月26日(金)より開催いたします。日本での個展は5年ぶりとなり、昨年ベルリンでの滞在時に制作した国内未発表の作品群、及び、緊急事態宣言により開催が延期された約2ヶ月間を利用し製作した新作などを発表いたします。本間は目に見えない不可視的なものを題材に、写真、映像、彫刻など、様々なメディアを使い作品を制作してきました。そして、国内外のアーティストインレジデンスや様々な芸術際に参加し、精力的な活動をしてきましたが、2011年の震災以降、被災地を訪れ、変わり続ける風景のリサーチも定期的に行なっています。今回発表する作品群は、本間が訪れた土地の風景写真や古い絵葉書とアルミニウムを組み合わせたインスタレーションで構成されています。削り取られ磨かれた風景には、鑑賞者の姿や周りの環境が時空間を超え、見え隠れします。本間の作品はそこに写し出された風景を敢えて隠すことによって、不可視的なものに意識を向けさせ、この世界を再認識させることになるでしょう 。
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▪️タイトル名:I saw a landscape
▪️期間:2020年6月26日(金)- 7月22日(水)14:00-18:00
*通常より時間を短縮して開催いたします。
▪️会場:void+ 東京都港区南青山3-16-14-1F
*会期中、本展カタログ販売予定をしております。
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*必ずマスク着用の上、受付にて手指の除菌をお願い致します。
*万が一関係者などから新型コロナウイルス感染症の発症があった場合に連絡を差し上げられるよう、ご連絡先の記入をお願い致します。
*発熱、頭痛、咳、倦怠感など体調のすぐれないお客様はご来廊をお控えいただくようお願い致します。
*展示室内の密集を避けるため、入場制限を行う場合がございます。
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I saw a landscape (アイ・ソー・ア・ランドスケープ)
東京郊外の住宅街で生まれ育った私の原風景は、高度経済成長期の風景である。周りの環境が効率的で均質な方向に変化し開発されていく中で、かつての風景が見えない残像のように残っているのを見た。
そもそも世界は「不可視性」に充ちている。例えば素粒子、放射線、電磁波など科学的に解明されているもの。時間や間のような概念や意識から生じるもの。また歴史、制度、社会構造の中で表出しない力などである。しかし現代において「不可視性」に対する意識は、際限なく生み出される「可視」情報に埋没し希薄になっていく。
それゆえ私は、現代の私たちを取り巻く「不可視性」と個人、社会、歴史、環境との関係性を、視覚芸術として浮上させたい。消え、過ぎ去り、見えなくなったものへの意識を探求していきたい。
私は風景が包含する不可視性、及び風景とそれにより形成された個人のアイデンティティとの関係性に焦点を当て様々な場所を訪れ、作品を制作してきた。
例えば、福島の帰宅困難区域周辺の風景。日々の生活が繁茂する草木に覆われ、埋没していくのを見た。ベルリンのかつて壁に遮られていた場所。そこにあったはずの壁の代わりに、公園でピクニックを楽しむ人たちに出会った。強制収容所跡。かつてここから誰かが眺めていたであろう視線をなぞり、塀の外の木々や新緑を眺めた。
これらの風景を通して私の中に去来したのは「無常観」であった。過去の事象と同じように、今、目の前に広がる日常もまた時間の流れと共に変化し、やがては見えなくなっていく。何の痕跡や手がかりも見えない場所に存在した歴史や、時間事象の折り重なりを想像するのは困難に思える。私はそのような風景をさらに削り取る。出現したボイドは、想像力を発生させるというよりはむしろ、想像力を暴力的に遮断するものかもしれない。遮断され侵食された世界に映し出されるのは、私たち自身や、私たち自身がつくってきた世界である。そしてその先に、私たちはどのような風景を見るのだろうか。
当初予定していた会期の間、作品は展示されたまま、結局一度もオープンすることはなかった。
新型コロナ感染症の影響による、東京都、首都圏3県の外出自粛要請、その後に発令された日本政府の緊急事態宣言と重なったためである。不可視性をテーマに作品を制作してきたが、まさに不可視な展覧会となってしまった。
ぽっかりできた時間で、この状況を反映させた新作を制作しようと思った。
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1967年 東京に生まれる
1990年 多摩美術大学 立体デザイン科卒業
1990 ~ 1992年 多摩美術大学 彫刻科 研究生
<アーティスト イン レジデンス>
2019 国際アーティストインレジデンスプログラム/ 助成 文化庁新進芸術家海外派遣制度/
GlogauAIR / ベルリン・ドイツ
2018 国際アーティストインレジデンスプログラム/ 助成 ジャパンファンデーション/
Srishti Interm シュリシュティ インタラム/ バンガロール・インド
2012 国際アーティストインレジデンスプログラム– フライオーバー・ヨコハマニラ/
助成 ポーラ ファンデーション, ジャパンファンデーション / 98B コラボレイトリー/ マニラ・フィリピン
2019 侵食の風景 – GlogauAIR ショーケースギャラリー・ ベルリン、ドイツ
2018 浸蝕の肖像– Rangoll Metro Art Center・バンガロール/インド
2015 無名の国 – TRAUMARISU/SPACE
2010 breeze – 旅 - 横浜市庁舎 市民ホール
2009 「そして川は流れる」- 黄金町エリアマネージメントセンター/ 横浜市
2007 breeze – ギャラリーキャプション/ 岐阜県
2005 horizon – ギャラリー現/ 東京
2004 around – ラ. ガルリデ. ナカムラ/ 東京
2003 Midori – 新世代への視点・テンエレメンツ– ギャラリー現/ 東京
2001 chatterin – ギャラリー現/ 東京
2019 チェンナイフォトビエンナーレ - チェンナイ/ インド
2018 弟子屈極寒芸術祭 - 弟子屈町/ 北海道
2017 空気の正体 - 川口市立アートギャラリー・アトリア/ 埼玉 ヤングアート長岡– 長岡市街/ 新潟
2013 瀬戸内国際芸術祭 - 香川県、岡山県
2012 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2 0 0 6 - 新潟県
Flyover YOKOHAMANILA - フィリピン、横浜
宜蘭パブリックアートプロジェクト - 宜蘭市/ 台湾
2010 雪アートプロジェクト/ まつだい農舞台 - 新潟県
2009 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2006 - 新潟県
水都大阪2009 - 大阪
2008 AOBA + ART - 横浜( 出展+ディレクション) 黄金町バザール - 横浜
2006 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2006 - 新潟県
2004 AMUSELANDA2004/ 北海道立近代美術館
2003 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2003 - 新潟県
2001 青葉トリエンナーレ2001 - 横浜市/ 青葉区
2000 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2000 - 新潟県
1996 Morphe ‘96 - 青山/ 東京
1992 Encounteringtheothers - カッセル、ハンミュンデン/ ドイツ