Urei LA-3A その3
前回の記事をアップした後に、何故か記事を書くときに検索しても出てこなかった写真が沢山出てくるという・・。それを片っ端から見ていると、どうも前回の記事は資料が足りていなかったので、記事を書き直すより、別途 Urei LA-3A のトランスの種類を時系列的に列挙しておくことにしました。尚、写真はネットからの拾い物です。
【 input トランス】
最初期の物はどうやらUTC 製で間違いなさそうですが、何せ O-17 というシールド缶に入っていますので、トランスの型番が分かりません。おそらく O-2 を使っているのではないかと予想しておきます。O-2 は真空管回路向けのトランスらしいので、トランジスタ回路には向いていないということで、直ぐに別スペックのトランスに切り替わったのでは?という勝手な憶測で。ちなみに、以降のモデルとでは上下が逆さまに取り付けられています。
発売年の翌年の70年には SMI というメーカーの物に切り替わっています。ここから、おそらく Urei が仕様を決めて生産だけを SMI に発注して供給されたトランスと思われ、トランスの型番が B11175 という、Urei が決めたと思われる型番が付けられています。
その後に BPMC という現在の Bourns Inc. の一部門に生産が引き継がれています。型番はB11178B になっています。年代的には72年〜73年くらいからではないでしょうか。その後、おそらく生産終了の81年まで、ずっと BPMC 製だと思われます。
【 output トランス】
input トランスに UTC の物が搭載されている時期の output トランスは SMI というメーカーの物が搭載されていますので、これが最初期の output トランスではないかと思われます。型番は B11148 で、1176 rev.F と同じ仕様ということになります。
その次にフレームが黒色に塗装された物が搭載されるのですが、このメーカーは謎です。謎なのはメーカーだけでなく、時系列的にも謎ではあります。こっちの方が最初期の物かもしれませんし、或いはオリジナルではない可能性もあります。コイルの巻かれ方が SMI ぽいですが、SMI じゃない気もします。
その次がこのバージョンなのですが、これも全く謎ですね。
その次のバージョンもメーカーが分かりません。BPMC なのか SMI なのか、憶測の資料しかみつけられませんでした。自分が買ったのがこのバージョンです。VintagenKing Audio の LA-3A の解説ブログで使われている写真のトランスも、このバージョンの物です。
その次のが、ebay なんかでトランス単品で良く見かける BPMC の表記があるバージョンのです。74年の中頃からこれに変わっています。これは最初の頃は刻印がプレスされていたのですが、年月を経ると印刷になってしまい、音には関係ないでしょ、と言われても寂しい気分になりませんかね。
【 電源 トランス】
どうやら一番最初の電源トランスは真鍮色のカバーをつけられた SMI 製の物のようです。UREI の印字がありますので、Urei が指定した仕様の物を SMI が納品したのだと思います。型番が B11147 で、これは81年にディスコンになるまで変わらず。電源トランスが音にどんな影響があるのかは、さっぱり分かりません。
その次に、シルバーのカバーと黒色に塗装されたフレームを持つ物が取り付けられるようになっています。どこ製かは全く謎。音への影響はもっと謎。
次が、おそらく全部シルバーのカバーの付いた物。間にもう一つ全部黒色塗装のカバーの物が入る可能性もあるのですが、若いシリアルに後年の電源トランスを後から取り付けた、後から塗装し直した、などの疑いが晴れず、それらは今回のまとめではナシに。自分が買ったのもこのバージョンです。
おそらく74年の途中から、このリード線が太くなるトランスに変更されています。全面黒色塗装です。これ以降は全部これだと思われます。
これはデートが78年なので、後期の物はこれなのだと思います。中身は75年の物と一緒なのではないでしょうかね。
【 opto トランス】
これは、全く分かりません。刻印も何も写真には写っていないのです。74年〜75年の一時期だけフレームに黒色の塗装が施された物があるというだけで、外見からバージョンの違いを特定することはできませんでした。
最後に、Vintage King Audio の販売ページに商品説明として書かれてある一文を抜粋して掲載しておきます。この一文を「アメリカン」と解釈するか、「まんま」で受け取るかは、その人次第だと思います。個人的には、まんま受け取っても問題ないのではないでしょうかね。
The LA-3A was first made public at the 1969 AES show in New York. The earliest versions of the LA-3A had the Teletronix name on them, which was later changed to Universal Audio. After a little over a decade of production, the LA-3A was discontinued in 1981. Other than faceplate nomenclature, no serious changes were made to the design of this model. by Vintage King Audio
















