長田区の中川鉄工所2階にあるシェアハウス『NAGANAGA』に住みながら、画家として活躍されているおおのあやかさんにお話を聞きました。(2019年4月17日にインタビュー)
今回は、シェアハウスNAGANAGAのリビングにお酒やご飯を持ち込んで、ゆっくりまったりくつろぎながらのインタビューになりました。住人の皆さんも交えながら、なんだか青春時代を過ごしているような気分になりながら、かわいい妹みたいなあやかさんのお話を聞いていたら、いつものごとく日が変わりそうな時間になっていました。
愛知県の豊橋市出身です。めちゃ人見知りで、お泊りの時とか最初に泣くタイプでした。その後すぐ仲良くなって馴染むんですけど(笑)小さい頃は絵を描くのはそんなに好きじゃなかったです。落書きは好きだったけど。歯医者さんになりたいな~と思ってました。歯医者さん、電気が明るくていいなと思って。
スポーツは、小中でバスケ部だったし、水泳もしてました。平泳ぎ専門で。ボールを遠くに飛ばすのが得意でした。勉強はできなかったです。中学の時、塾の先生が好きで勉強頑張って、進学校に入ってしまったらついていけなくなっちゃって。大学は体育か美術で行こうと思ったんですけど、その時音楽が好きだったのでCDジャケットが作りたいなと思って美術の道に進むことにしました。
5歳上のお姉ちゃんがいるんですけど、お姉ちゃんが東京の大学行ったので違うとこにいこーと思って、東京はやめて大阪芸大を受けました。でも落ちちゃって、とりあえず静岡の大学に行ったんですが1年でやめて、もう一回大芸受け直して入りました。でもその時のデッサンの授業で、めちゃ嫌いだったんですけど、先生に「デッサンは精神の修行や」って言われて、なるほど~って。そこから頑張れました。入り込んだら頑張れるんですよね。あと、人と違うものが作りたくて。板1枚渡されて椅子作ってくださいっていう課題で、一人だけ座れない椅子作ったりしてました。
大芸に入ってからは1年は音楽サークルに入ってちょっとだけバンドしたりしてましたが、ほとんど授業には出ずに学校内で遊んで作品つくったり家で絵を描いてました。あと、映画が好きだったのでTSUTAYAでバイトしたり。
今は3人が住んでいます。あと3人は住めるかな。(同席していた住人の方から、いやあと2人やろ…とコメントあり)。多い時だと5人住んでました。あ、1人住んでるけど帰ってこない人がいたので6人か。私は2014年から住みだしたので、今で5年くらいですね。ちょうど大芸を卒業して、服屋さんに就職したのですが、圧力的な研修がつらくて1か月でやめて、一度実家に帰りました。これからどうしようかなと思っていたところに、NAGANAGA立会人のひげちゃん(デザインスタジオ「シーラカンス食堂」代表 小林新也さん)に空き物件でなんかできひんかなあって誘われて、ここを見に来て、住めるなら住みたい!と思ったのでひげちゃんとリフォームして引っ越しました。大家さんも一緒に設備整えてくれたりしてとてもお世話になりましたし、今でもいい関係でいてくれてます。家賃が安いし、嫌なことあって帰ってきたら、誰かに聞いてもらえるし。「今日はアベンジャーズ見ます」「早く帰ります!」みたいなやりとりして、みんなで映画見たり。ワールドカップのランキングで勝負したり。ケンカも特にないですね。今までも直接ケンカしてたのってなかったと思います。できた当初はよくイベントしたりもしてましたね。最近はあまりしてないけど。
日中は1階の工場の揺れがあって、地震か!?と思うんですけど、違いがわかるようになってきました。
だいたい荒れてますね(笑)「君は一夫多妻制になったら第2夫人で儲かるね」って言われたことがあります。
1番最近、くそー!ってなったのは、スリランカに旅行に行った時に、みんな話しかけてくれるんですけど、ヘンな人ばっかりで。やっぱりこういうのばっかりかー、日本でもスリランカでも一緒かと思ってたら、バスで隣に乗った人がジェントルマンで、ちょっとかっこよくて。明日あいてる?って聞かれたんですけど、ちょうど明日が移動する日で…最後に2ショットで写真撮ろうってなったんですけど、肩組んで頭触ってきて!「マイスイート」って言って去っていったんですよ~。明日空いてたら~!って悔しかったです。昼まで連絡待ってたんですけど、結局移動するバスに乗ってから連絡来ました。残念…。
人間が制御できるものに違和感があるので、人間じゃないもの、精霊とか神さまがいるよね、みたいなこととか。既成の価値概念や人智を超えたものを可視化させようとしています。
画面の中にふいに派生する線とか色に神が宿る、みたいな。2014年にチベットに行った時に、お寺を回ったんですけど、その時にめちゃくちゃ涙が出て。環境は厳しいけど、この世界はいろんなものに守られてるんだなって実感して、パーン!とつながったんですよね。宗教だけでなくて、現代アートもそういう別次元とのつながりってあるなって。
前は「文明 VS 文化」っていうのが根底にありました。生まれ育った豊橋はトヨタの恩恵を受けている地域なんだけど、どこか窮屈で家も厳しくて。見栄とか新しいものばかりを大事にして、日本の大事な文化を抑圧している気がするんですよね。データの分析ばかりしてたら、同じ物が売れるから、同じ物ばかりになるじゃないですか。服とかも、シンプルなのとか、なんで同じのばかり着るんだろうって。みんな一緒になってっておもしろくなかった。女が文化で男が文明の象徴として、それをモチーフに描いてました。でもそんなんもだんだんおもしろくなくなってきたので、違うものを描こうと思ってて。
今は短大でバイトしながら、制作してます。今、企業とのマッチングサイトみたいなのに登録さしてもらってて今後も絵の制作などで社会と繋がりながら生きていきたいのでうまくいくといいな…!
2017年の春にニューヨークに行ったんですが、あそこってロジカルに説明できれば何でもOKじゃないですか。自由で多様性があってすごいな、日本の小さな自分が作る小さな作品おもんないなって思って、帰ってきてから最初は考えて途中イヤになってわーっとなって…だったんですけど、2017年の終わりくらいから変わりました。自分とか人間とかから解放されたいと。前はアクリルだったんですけど、今は一発で色が綺麗にでるし昔から使われてた素材の油絵になったし、線でくっきり描いてたものをやめました。色は線じゃなくて面になる、ただ、形のモチーフがおもしろい時は線の方がいい、みたいな感じで描いてます。去年は1年で110枚くらい描きました。最近は作品をインスタに上げてます。
どこでも好きですね~。特に好きなのは高架下をちょっと行ったところにある、日本とは思えない汚さがあるところ。日本じゃないみたいで、すぐトリップしてる気分になれる。フレンドリーなところもそうだし、ぼろぼろの壁がそのまま成立しているところとかも。全部きれいにしなくても許容して共存してるとこが好き。
嫌いっていうとちょっと違うけど、良くも悪くもヘンな人が多いですよね。人間ギリギリみたいな人がいて、その人によく注意されるんですよ。こないだも前見て歩けって注意されて。そういうのが悔しいけどおもしろいです。
住み始めた時に、アーティストがたくさん来てくれたらって言ってて、いいなと思ったんですよね。今まで絵かきって肩身の狭い思いをしてきたので。空き家に共同アトリエ作って、みんなで作品置いたり作ったりして、自分が長田在住でここで制作して発信することでいろんな人が来てくれたらいいなと思います。おこがましいけど。そうなれるようがんばらないとです。街も魅力的だからそれだけのポテンシャルのあるところだなぁと。
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