中村至男さんの作品は、そういえば2017年の毎日デザイン賞の井上嗣也さんの作品もそうなんですが、その作品を見た時の衝撃が大きくて、実物がなくても意外に覚えている。脳が覚えていて、物に依存してないわけです。(略) 佐藤雅彦さん他の方々との共作だけれども「テトペッテンソン」も、ただ立方体が動いていくだけなのに、何なのこれ、とテレビの前で棒立ちになったのはすごく強烈に覚えていて、今でも思い出すと首筋の辺りがむずむずするような気がするのです。(略) こういう驚き、その感覚自体を記憶できている作品というのが本当にすごいグラフィックデザインなんじゃないかと思ったりします。 グラフィックデザインも書籍からサイン計画から、様々あるんで、一慨に言えるものではないのですが、2019年の今、純粋に目で見たものに驚いたり感激したりする体感が減っている、もしくはその感度が落ちているような気配があって、そんな中で、中村至男さんは物に頼らず、視覚から来る純粋な体験を与える希有な存在なのだと思います。 ちなみに、私は普通に生活していると惰性だけで日常を見てしまうので、これじゃいかんと、隙を狙っては海外に行って普段見ないものを見てくるようにしてるわけで(言い訳臭いな)すが、意外に飛行機に乗らなくても、中村至男の作品があるじゃん、ということに気付かされてしまったのでした。
中村至男さんの毎日デザイン賞受賞について思う事 : これ、誰がデザインしたの?












