ノイズムというノイズ
NOISM、知ってますか。
Noism(ノイズム)は、2004年春に創設された劇場専属の舞踊団。リーダーは新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)の舞踊部門芸術監督を兼任する金森穣である。以前は活動する年度を名称につけて Noism04 などと称していたが、2009年9月に研修生カンパニーNoism2の設立にともないメインカンパニーをNoism1と改称した。
日本で初めての劇場専属の芸術団体(レジデンシャル・カンパニー)で、新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)を拠点に活動し、新潟市が全額出捐(しゅつえん、拠出)する財団法人新潟市芸術文化振興財団の予算でカンパニーの諸経費、団員の給与、公演にかかる事業費などがまかなわれる。また経理や活動の支援として複数の新潟市職員が選任職員としてNoismの活動にあてられている。
引用:ウィキペディア、“ノイズム”
舞踊ということで、敬遠してきた部分はあったのですが、新型コロナウイルスの影響もあるだろうし、ストラヴィンスキーの「春の祭典」ということで、行ってきました。
会場に着くと、もう熱気がすごいです。やっと観れるね、っていうワクワク感が会場の皆さんから伝わってきます。またちょっと前に新潟市が支援しないとか言い出したこともあって、若干空気がピリっとする感じもあります。とにかく、ノイズムに集中です。
正直、最初はよくわからないです。正直に言います。次がボレロでした。これはコロナ禍の様子をとてもよく表していたと思います。
次が、監督でした。これは良かった。すごく伝わるものがありました。音楽も良くて、帰ってから調べてみたら、ギドン・クレーメルとキース・ジャレットのものが、ECMからリリースされていました。知らなかった、流石のECMです。ECMでなくて、金森穣ですね。
ノイズムの言葉の由来が、ノイズからきているのかどうかはわかりません。でも、おそらくそういうニュアンスはあるのだと思います、芸術のそのものが。(※サイトには 「no-ism=無主義」となっています。)
きっとビートルズはノイズだったに違いありません。よくわからないギターをかき鳴らして、叫んでいるかのように歌う。当時の人たちにしてみれば、聞いたことのない音楽、音楽とすら思われてなかったかもしれない、そんなノイズのような音楽。ラップだって、歌っているわけでもなく、音楽に合わせて怒鳴っている。ヘビメタについてはまともに聞くことすらできない。しかし、そんなノイズのような音楽が次々と生まれ、受け入れられていって、いつしかビートルズは古くさい音楽になってしまい、ラップは当たり前になって、今ではもう誰しも怒鳴っているわけではない。
ノイズムの公演もそれを観た人が誰もがみんなその芸術性に感動する、ということはないのかもしれません。舞踊という現実の世界とはかけ離れたものを、どう受け取っていいかちょっと迷う、という人が多いのだと思います。確かに圧倒されるのだけど、どう理解していいかがわからない、どう話したらいいいかわからない。こういう状態をなるべく避けようとして、よくわからないと言って、よくわからないものだと結論を出してしまうのかもしれません。
芸術というと、きれいなもの、うつくしいものだけが、芸術と思ってしまいがちですが、そうとも限りません。特に現代アートというものについては、とにかくよくわからないという感想を持たれるのもそのためでしょう。
ノイズムがもっとわかりやすく、市民に受け入れられるようであれば、マネタイズして、新潟市からのサポートはいらないと思うのですが、そこは芸術のむずかしいところで、公的なサポートは必要だし、それがないと運営がきびしいというわけです。必ずしも市民から受け入れられているわけではない、ということをただそのまま、税金の無駄となるのもあまりにも単純な論理だとも思うわけですが、でも実際にそういう議論になっている。決して、今まで頑張ってきたんだからもっと応援しようよ、という同情論ではありませんが、もっといろんな角度から、このノイズムが新潟にあることの意義なんていうものを考えてみる必要があります。
















