シンセ開発ログ 2023-05-07: Arduino UNO R3用シンセ「VRA8-U type-16」を「Maker Faire Kyoto 2023」に出展、Raspberry Pi Pico用シンセ「PRA32-U」開発開始
Arduino UNO R3用シンセ「VRA8-U type-16」を「Maker Faire Kyoto 2023」に出展
4/29(土)~30(日) に開催された「Maker Faire Kyoto 2023」に、「ISGK Instruments」名義で、Arduino UNO R3用フリーシンセサイザー「VRA8-U type-16」を出展しました。『ラズベリー・パイPico/Pico W攻略本』で製作したRaspberry Pi Pico用シンセサイザー「pico_synth 2023 Edition」も展示しました。
https://makezine.jp/event/makers-mfk2023/m0011/
https://risgk.github.io/#pico_synth_2023
https://interface.cqpub.co.jp/magazine/2023pico/
【追記】『ラズベリー・パイPico/Pico W攻略本』は、この本を知らなかった方に興味を持って頂けたようで、何名かからは「買ってみる」とお聞きしました。嬉しいです!
本当に多くの方にブースにお越しいただき、ありがとうございました。来場者や出展者の方と交流できて、とても楽しかったです。運営スタッフの皆さまにも感謝します。
「VRA8-U type-16」の紹介チラシは、すべて配り切りました。チラシを作るのは数年ぶりでした。はがきサイズにしてみましたが、文字が小さくてすみません。
「Maker Faire Kyoto 2023」後に、「VRA8-U (type-16)」のv2.2.2をリリースしました。(v2.2.0とv2.2.1は、作業ミスのため廃番)
https://github.com/risgk/digital-synth-vra8-u/releases/tag/v2.2.2
変更点
- Voice Mode Lgt(レガート)をLgt(レガート)とLP(レガートポルタメント)に分離
- Voice Modeの値32をMon(モノフォニック)モードに修正
Raspberry Pi Pico用シンセ「PRA32-U」開発開始
「VRA8-U type-16」が(一応)完成してから、Arduino UNO R3用ドラムシンセサイザー「VRA8-D」の設計を進めていたのですが……方針転換します。今年の後半は、ISGK Instruments・第11弾として、Raspberry Pi Pico用シンセサイザー「PRA32-U」を作ります。
展示会で「VRA8」シリーズに対して頂いてきた「Arduinoでこんな音が出るんだ。スゴイ!」「限界に挑戦(笑)」「ロマンを感じる」といった声を聞けないのは残念なのですが……「誰でも作れて、改造できるシンセサイザー」を実現するためには、Raspberry Pi Picoは向いていると思います(Raspberry Pi Pico Hで約900円と安価なのもいいです)。 ドラムシンセサイザーは、いつか続きを作ります。 また、いつの日か、「VRA8」シリーズの新作(第9弾)を作る時も来るかもしれません。
「PRA32-U」の最初のバージョンは「VRA8-U」をベタ移植したものにして、それをベースに改善や機能追加を進めていくつもりです。( 『ラズベリー・パイPico/Pico W攻略本』記事を参考にした改善も)
オーディオ出力はPWMでも良いのですが、Picoの場合はPimoroni「Pico Audio Pack」(約2700円)などのI2S DACボードが簡単に手に入るので、これを基本にするつもりです。
https://shop.pimoroni.com/products/pico-audio-pack
PWMオーディオは、USB通信すると結構なノイズがのるのですが(「VRA8-U」での経験のように、電源をUSB以外にしても、私の感覚ではダメでした)、この問題の対策にもなります。
PCアプリ「Hairless MIDI<->Serial Bridge」や木下研究所「MIDI-UARTインターフェースさん」を使えばシリアル通信できるので、MIDI(シリアルMIDI)にも対応するつもりです。(Arduino UNOでは、「MIDIシールド(ブレークアウト)」が簡単に手に入るのがありがたいです)
https://www.switch-science.com/products/8117/
今回は、『ラズベリー・パイPico/Pico W攻略本』の記事で使ったRaspberry Pi Pico C/C++ SDKではなく、Arduino IDEとI2S DACサポートするEarle F. Philhower, IIIさん公開のRaspberry Pi Pico/RP2040コア(Arduino-Pico)を使用します。(なお、名前が「PRP32」でなく「PRA32」になったのは、Arduino IDEの影響です。たぶん)
https://github.com/earlephilhower/arduino-pico
まだ、USB MIDIには対応できていません(オーディオへの影響が心配)が、以下のデモ動画のように、DACから音を出すことができました。「VRA8-U」はPC版のエミュレーターも動いていたくらいなので、32ビットCPUへの移植は簡単なのでした。オーディオ出力は16ビットですが、「VRA8-U type-16」では実現できなかったステレオ2相コーラスを有効にできています。MIDI通信していないときのCPUコア使用率は、想定通り約16%でした(ただし、CPUは120 MHz動作)。